日本プラスト (株) 2014年3月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万円)
  2014年
3月期
2013年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 116,756 94,164 24.0 1)
営業利益 1,480 (383) - -
経常利益 1,632 (461) - -
当期純利益 1,052 (3,612) - -

1) 地域別要因
<日本>
-売上高は、主要得意先の生産台数増加の影響を受け、39,579百万円と前年比0.9%の増収。営業利益は、増収の影響および赤字子会社の解散等により、1,770百万円と前年比18.8%の増益。

<北米>
-売上高は、為替差益の影響、主要得意先の増産により、51,336百万円と前年比34.7%の増収。営業損失は、輸送費減等による赤字幅の縮小により、2,833百万円 (前年は3,762百万円の営業損失)。

<中国>
-売上高は、為替差益や主要得意先の増産により、20,701百万円と前年比40.9%の増収。営業利益は、増収の影響により2,140百万円と前年比83.1%の増益。

<東南アジア>
-売上高は、為替差益や主要得意先の増産により、5,108百万円と前年同期比140.5%の増収。営業利益は、売上製品構成比率の変動による材料費増等の影響を受け、252百万円と前年比59.0%の減益。

2015年3月期の見通し

(単位:百万円)
  2015年3月期
(予測)
2014年3月期
(実績)
増減
(%)
売上高 123,000 116,756 5.3
営業利益 3,500 1,480 136.5
経常利益 3,300 1,632 102.2
当期純利益 1,700 1,052 61.6

-国内は減収ながらも、北米を中心とした主要得意先の増産を受け、2014年3月期比で5.3%の増収を計画している。

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

 (単位:百万円)
2014年3月期 2013年3月期 2012年3月期
安全部品部門 1,168 855 914
樹脂部品部門 525 468 727
合計 1,694 1,324 1,641

研究開発体制

-日本ではテクニカルセンター (静岡県) の先行開発部、内外装開発部、実験部、新機種技術部が、北米ではNeaton Auto Products Manufacturing Inc.の開発センター が主体。2011年からは中国の開発拠点を加え、グローバル研究開発全体で173名が従事。

研究開発活動

安全部品部門
<ハンドル製品>
-マグネシウム芯金や低比重樹脂材料による軽量化、ヒーター付ハンドルや高触感グリップ材料による機能性と操作性に加え、メタル調加飾、木目加飾等、高品位製品の開発を推進している。
-ハンドル中央に位置するエアバッグの小型化、軽量化に加え、ハンドルとのセット開発による安全性能の向上に従事。
-原材料となるウレタンやバッグ基布、塗料、皮革等の有機溶剤低減やリサイクル等に配慮した素材開発を推進している。

<助手席エアバッグモジュール製品>
-乗員保護性能と低加害性を両立した独自構造のモジュールの開発。
-室内の商品性を高めるシームレスリッドについて、ハードタイプではテア加工によるNPHS (Nihon Plast Hard Surface)、ソフトタイプではウレタン成形技術を活かしたNPSS (Nihon Plast Soft Surface) の製品化を行なった。
-軽量化、コンパクト化を軸に、安全と樹脂の融合技術により高機能、高品位な製品開発を推進。

<側面衝突対応エアバッグモジュール製品>
-多様な衝突形態に対応したバッグ圧力保持機構、車体構造に対応した独自機構、狭小空間における安定展開を可能とするバッグ折り技術等、最適化開発を推進している。

樹脂部品部門
<外装樹脂製品>
-フェンダープロテクターの超薄肉射出成形による軽量化技術の他部品への拡大展開、カウルトップカバーではガラスとのリップ一体嵌合構造による品質の安定化に関する開発を進めている。
-空気抵抗の軽減により燃費向上に寄与するエアスポイラー、ディフレクター類等の機能部品に加え、新規開発部品としては走行時のロードノイズ低減に寄与するホイールレゾネーターの製品化を実現。

<内装樹脂製品>
-ベンチレーターの超薄型化や高機能化等を推進している。
-コンソール、グローブボックス等の機能部品における利便性の向上、各部パネルへの多彩な加飾技術を工法開発との連携により製品化を実現。

技術供与契約

 (2014年3月31日現在)
名称 国名 契約内容 契約期間
Neaton Auto Products Manufacturing Inc. 米国 自動車用部品の設計、実験、製造、検査技術の供与 2014年1月 - 2014年12月
中山富拉司特工業有限公司
(Nihon Plast (Zhongshan) Co., Ltd.)
中国 自動車用部品の設計、実験、製造、検査技術の供与 2014年1月 - 2014年12月

業務提携契約

 (2014年3月31日現在)
名称 国名 契約内容 契約期間
MollerGroup GmbH & Co.KG ドイツ 自動車の内外装樹脂部品の開発、設計、生産に関する業務の提携 2014年1月 - 2014年12月
カルソニックカンセイ株式会社 日本 自動車の内外装樹脂部品の開発、設計、生産に関する業務の提携 2013年9月 - 2014年9月

設備投資

設備投資額

 (単位:百万円)
2014年3月期 2013年3月期 2012年3月期
日本 1,817 1,861 1,672
北米 2,521 2,181 1,916
中国 2,088 1,003 1,264
東南アジア 253 312 567
合計 6,681 5,358 5,421

-2014年3月期は、主にモデルチェンジに対応した設備に投資。
-2015年3月期の設備投資額は6,834百万円を計画。

設備の新設計画

 (2014年3月31日現在)
事業所名 所在地 設備内容 投資予定額
(百万円)
着手
年月
完了予定
年月
富士工場 静岡県
富士宮市
安全部品および樹脂部品の生産設備 154 2014年4月 2015年3月
伊勢崎工場 群馬県
伊勢崎市
安全部品および樹脂部品の生産設備 964 2014年4月 2015年3月
九州工場 福岡県
築上郡
安全部品および樹脂部品の生産設備 49 2014年4月 2015年3月
テクニカルセンター 静岡県
富士宮市
安全部品および樹脂部品の試験研究用設備 244 2014年4月 2015年3月
武漢富拉司特汽車零部件有限公司
[Nihon Plast (Wuhan) Co., Ltd.]
中国
湖北省
安全部品および樹脂部品の生産設備 1,141 2014年1月 2014年12月
中山富拉司特工業有限公司
[Nihon Plast (Zhongshan) Co.,Ltd.]
中国
広東省
安全部品および樹脂部品の生産設備 999 2014年1月 2014年12月

Nihon Plast (Thailand) Co., Ltd.

タイ
ラヨン県
安全部品および樹脂部品の生産設備 922 2014年1月 2014年12月