ユニプレス株式会社 2006年度の動向
ハイライト
業績
単位:百万円 | 2007年3月期 | 2006年3月期 | 増減率(%) | 要因 |
売上高 | 165,827 | 161,315 | 2.8 | 国内・米国・英国における減産影響をメキシコと中国の新車効果が補い、増収増益。 |
営業利益 | 6,978 | 6,520 | 7.0 | ユニプレスメキシコとユニプレス広州の新車効果およびグループ全体で取り組んだUPS活動を柱とした合理化効果が奏功。 |
経常利益 | 7,261 | 7,037 | 3.2 | |
当期純利益 | 3,479 | 4,547 | (23.5) | 前年度にあった厚生年金基金代行返上益がなくなったことにより減益。 |
中国拠点強化
中国で金型の現地生産を開始する。中国の子会社ユニプレス広州の敷地内に工機工場を増設、海外で初めて金型を内製化する。簡易なタイプの金型の生産からスタートし、徐々に種類を増やしていく計画で、3年後には中国の工場で使う金型を全量生産するほか、将来的には日本を含めて海外に輸出することも視野に入れている。中国のユニプレス広州は、主に日産自動車の中国合弁工場である東風汽車向けに自動車用プレス部品を生産している。同社では、ユニプレス広州の敷地内に、新たに工機工場を増設した。同社としては海外で初の金型生産拠点となる。(2006年8月28日付日刊自動車新聞より)
開発動向
プレス成形技術を柱として、自動車メーカーや鉄鋼メーカーとの共同活動、UPS思想に基づく効率的なものづくりの活動等に取り組んでいる。また、近年ではCAE(コンピュータ・エイデッド・エンジニアリング)等を駆使した開発業務の効率化を進めている。
研究開発の携わる人員は現在125名であり、2007年3月期の研究開発費総額は1,600百万円
2007年3月31日現在で産業財産権を98件保有
①製品開発
-製品の強度・剛性の最適化
-製品の小型・軽量化
-プレス技術を応用した製品の設計
-開発期間の短縮化
②材料開発
-高強度鋼板
-高剛性樹脂材料
③工法開発
-高強度鋼板プレス加工法
-金属精密塑性加工法
-軽合金材料のプレス加工法
-軽合金材料の溶接工法
-高強度パイプ加工法
-高強度樹脂プレス加工法
-樹脂複合成形加工法
設備投資
2007年3月期は総額20,100百万円の投資を実施。
内、自動車用部品は、得意先の海外展開及びモデルチェンジに対応するための自動車用部品の生産用設備の更新で、設備投資金額は19,900百万円。
日本国内の工場を「グローバル立ち上げ基地」とするため、国内製造拠点にパイロットプラントを設置する。同社では06年度に過去最高となる200億円の設備投資を予定しており、このうち日本国内では90億円を投資する計画。栃木工場にトライアル用の3500トン級の大型トランスファーを導入し、神奈川工場では、テスト用のプレス機や溶接機を導入した「パイロットライン」を設置する。同社では海外工場でも大型トランスファープレス機を積極的に導入している。しかし海外工場で大型トランスファープレス機による生産に不具合が生じた場合を考慮して、日本国内の工場で完成度を高めて展開することでリスク低減を図る。(2006年6月9日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画
内、自動車用部品は、得意先の海外展開及びモデルチェンジに対応するための自動車用部品の生産用設備の更新で、設備投資金額は19,900百万円。
日本国内の工場を「グローバル立ち上げ基地」とするため、国内製造拠点にパイロットプラントを設置する。同社では06年度に過去最高となる200億円の設備投資を予定しており、このうち日本国内では90億円を投資する計画。栃木工場にトライアル用の3500トン級の大型トランスファーを導入し、神奈川工場では、テスト用のプレス機や溶接機を導入した「パイロットライン」を設置する。同社では海外工場でも大型トランスファープレス機を積極的に導入している。しかし海外工場で大型トランスファープレス機による生産に不具合が生じた場合を考慮して、日本国内の工場で完成度を高めて展開することでリスク低減を図る。(2006年6月9日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画
事業所名 (所在地) |
設備の内容 |
投資予定 総額(百万円) |
着手年月 |
完成予定 年月 |
ユニプレス(株) | ||||
本社及び事業所 |
地震対策他 | 1,200 | 2007年4月 | 2008年3月 |
神奈川工場及び栃木工場 |
生産技術の開発およびモデルチェンジによる生産設備更新 | 3,900 | 2007年4月 | 2008年3月 |
富士工場及び山梨工場 (静岡県富士市・静岡県富士宮市・山梨県南巨摩郡) |
生産体制の整備およびモデルチェンジによる生産設備更新 | 2,300 | 2007年4月 | 2008年3月 |
ユニプレス九州(株) | ||||
本社工場 (福岡県京都郡) |
生産体制強化及びモデルチェンジによる生産設備更新 | 1,300 | 2007年4月 | 2008年3月 |
UNIPRES U.S.A. Inc. | ||||
本社工場 (米国) |
モデルチェンジによる生産設備更新 | 650 | 2007年4月 | 2008年3月 |
UNIPRES Mexicana S. A. De C. V. | ||||
本社工場 (メキシコ) |
モデルチェンジによる生産設備更新 | 400 | 2007年1月 | 2008年12月 |
UNIPRES Southeast U.S.A. Inc. | ||||
本社工場 (米国) |
モデルチェンジによる生産設備更新 | 100 | 2007年4月 | 2008年3月 |
UNIPRES (UK) Limited | ||||
本社工場 (英国) |
生産体制強化及びモデルチェンジによる生産設備更新 | 800 | 2007年1月 | 2008年12月 |
UNIPRES Guangzhou Corporation | ||||
本社工場 (中国) |
新車対応生産設備 | 2,000 | 2007年1月 | 2008年12月 |