ASIMCO Technologies Limited [亜新科工業技術有限公司] 2012年12月期の動向

ハイライト

受賞・受注

-亜新科工業技術有限公司 (ASIMCO) は2012年12月17日、安徽江淮納威司達柴油発動機公司 (Anhui Jianghuai Navistar Diesel Engine Co., Ltd.) より「共同開発貢献賞」を受賞したと発表した。ASIMCO本社が受賞するのは2012年6月にPACCARの優秀サプライヤー賞を以来2度目となる。(2012年12月17日付けプレスリリースより)

-亜新科工業技術有限公司 (ASIMCO) の子会社「亜新科噪声与振動技術(安徽)有限公司 (ASIMCO NVH Technologies Anhui)」は2012年5月23日、ボッシュ中国が江蘇省無錫市で開催した「2011年度ボッシュ長江デルタサプライヤー学習グループ総括会」において、ベストサプライヤー実践賞 (The Award of Best Implementation) を受賞した。(2012年6月1日付けプレスリリースより)

-亜新科工業技術有限公司 (ASIMCO) の子会社「亜新科凸輪軸(儀征)有限公司 (ASIMCO Camshaft (Yizheng) Co., Ltd.)」はCumminsからViking エンジンのカムシャフトを受注した。VikingはCumminsが新しく設計した5.0L、V8の高級乗用車用エンジン。今回の高級乗用車用エンジンカムシャフト受注成功は、今後の商用車、乗用車両分野での販売拡大につながるものと期待される。また、「亜新科国際鋳造 (山西) 有限公司(ASIMCO International Casting Co., Ltd. (Shanxi))」は2012年5月23日、Cumminsの視察団を受け入れ鋳造ラインの最新状況や北米向け輸出業務の展望などを紹介するとともに、Cumminsとのグローバルな提携を要望した。(2012年5月23日付けプレスリリースより)

-2011年度、子会社「儀征雙環活塞環有限公司 (Yizheng Shuanghuan Piston Ring Co., Ltd.)」は上海日野エンジンや濰柴動力揚州ディーゼルエンジン、一汽解放公司無錫柴油機廠、上海ディーゼルエンジン(8年連続の受賞)、天津雷沃動力、雲內動力 (洛陽)、北汽福田よりベストサプライヤー賞を授与された。濰柴動力や道依茨一汽 (大連) 柴油機有限公司、常柴股份よりベスト品質賞を授与さ れた。江鈴汽車よりベスト協力賞を獲得。(2012年付けプレスリリース)


新工場

-亜新科工業技術有限公司の子会社「亜新科鋳造 (北京) 有限公司 (ASIMCO Casting (Beijing) Co., Ltd.)」は2011年11月20日、天津に第2のアルミダイカスト製品生産拠点を建設すると発表した。建設は2期に分けて行う。第一期の投資額は1億元以上となる。メイン工場2棟、事務棟など建築面積は2万6,000平方メートル。年産能力は1万2,000トン。売上額は4億元以上が見込まれている。 完工は2012年7月末になる予定。第二期建設のための用地もすでに確保されている。自動車の軽量化が進む中で同社は今後軽量化アルミダイカスト部品ソ リュー ションの提案を長期的な戦略に据えたいとしている。なお、現在の主な納入先はFord、上海GM、PSA、北京ベンツなどである。(2011年 11月20日付けプレスリリースより)

移転

-亜新科工業技術有限公司 (ASIMCO) の子会社「亜新科美聯(廊坊)制動系統有限公司 (ASIMCO Meilian Braking Systems (Langfang) Co., Ltd.)」は河北省廊坊市の都市計画に基づき、市内から同市安次区の工業団地 (Anci Industrial Park) に移転する。2012年6月2日、移転先で工場建設の定礎式を行った。この移転を機に鋳造工場、機械加工工場、コンプレッサー組み立て工場など省エネ、環境保護、安全に配慮した工場棟を建設し、ハード、ソフト両面から会社全体のレベルアップを図る。完成は2013年12月、完成後の年産能力は各種エアコンプレッサー100万台、乗用車用ブレーキ440万個、年間売上高は8億元超を見込んでいる。コンプレッサーは世界の主要エンジンメーカーへの輸出、ブレーキについてはフォルクスワーゲン、北京ベンツ、BMW Brilliance など高級乗用車メーカーへの供給拡大を目指す。2011年の生産量はコンプレッサー67万台、乗用車用ブレーキ246万個、売上高は5.5億元だった。(2012年6月12日付けプレスリリースより)

認証

-亜新科工業技術有限公司 (ASIMCO Technologies Limited) は2012年2月にISO14001環境マネジメントシステム認証を、3月にTS16949品質マネジメント認証を取得した。(2012年4月1日付けプレスリリースより)

-亜新科工業技術有限公司(ASIMCO)の子会社「亜新科噪声与振動技術(安徽)有限公司 (ASIMCO NVH Technologies Anhui)」が生産するダイアフラムは2012年2月10日、トキコの品質及び品質体系審査に合格した。2008年のサンプル提供から審査合格まで4年をかけたこの製品は日産の承認を得た後、トキコ蘇州に日産中国向けバキュームブースター用として納品される。生産量は年間30万セット、200万元の売上が見込まれている。ASIMCOにとって日系乗用車向け重要部品の供給は今回が初めて。同社はトキコとの提携を通して日産、トヨタ、ホンダなど日系カーメーカーへの参入の機会を得た意義は大きいとしている。(2012年2月10日付けプレスリリースより)

開発動向

研究開発施設

-安徽省蕪湖市にエンジンとシャシーのNVH技術と関連製品を研究開発するR&Dセンターを保有。

-亜新科工業技術有限公司(ASIMCO)が保有するNVH技術R&Dセンターは中国合格評定国家認可委員会(China National Accreditation Service for Conformity Assessment)通称CNASの審査に合格し、3ヶ月以内にCNAS認可証が交付されることになった。CNAS認可取得により、今後同センターは第三者機関として検査を行うことができるようになる。(2012年1月7日付けプレスリリースより)

-2011年、亞新科雙環(ASIMCO Shuanghuan)は研究者のため拠点を設立した。中国科学院というようなハイレベルの研究機関と提携し新技術や新製品の研究・開発を行う。自主開発の製品は既に国家特許を取得。

教育機関との提携

-亜新科工業技術有限公司(ASIMCO)の子会社「亜新科噪声与振動技術(安徽)有限公司 (ASIMCO NVH Technologies Anhui)」は2012年5月23日、安徽省寧国市(Ningguo, Anhui)の安徽材料工程学校(Anhui Materials Engineering School)と戦略的提携の合意書を結んだ。同校は1985年創立の職業専門学校(旧寧国職業高級中学ーNingguo Vocational High School)で、重点職業高校の指定を受けており、企業に人材供給し地元経済の発展に寄与している。(2012年5月31日付けプレスリリースより)

設備投資

設備投資

-亜新科工業技術有限公司(ASIMCO)の子会社「亜新科国際鋳造(山西)有限公司(ASIMCO International Casting Co., Ltd. (Shanxi)」は、新工場の建設を完了した。年産能力は、商用車用エンジン部品55,000トン。総投資額は550百万元。8月に試験生産を開始し、2014年4月にフル稼働を開始する予定。なお、エンジンヘッド、シリンダー、フライホイールケースなどの受注契約は2016年まで延長されている。(2012年12月28日付けプレスリリース)