Harbin Dongan Auto Engine Co., Ltd. [哈爾浜東安汽車動力股份有限公司 ] 2014年12月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万元) |
2013年12月期 | 2012年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 855.47 | 1,243.20 | (31.19) | -新市場でのエンジン販売は計画を下回り、 哈飛汽車や昌河汽車などの主要顧客の受注減による 販売の大幅減を相殺するには至らなかった。 |
営業利益 | (555.78) | (73.77) | - | - |
経常利益 | (557.10) | (65.41) | - | - |
純利益 | (557.10) | (65.41) | - | - |
-2013年、エンジンの生産実績は108,344台(40.88%減)、販売実績は114,469台(37.40%減)。
-同社は黒竜江省の2012年高収益企業ベスト50にランクインしたと発表。同社は2012年、従来品に改良とバージョンアップを行い、新型商用MPV軽型車市場向けエンジン「4G13V MR」、「4G18V FR」などを開発したほか、「4G1」プラットホームを基に「4G1 V」や「4G15M2」シリーズを開発した。生産額は前年比47.36%増となる21.6億元、利益は1億元を超えたとしている。。(2013年3月18日付けプレスリリースより)
受注
-2014年4月、子会社である哈爾浜東安汽車発動機製造有限公司は、DシリーズエンジンD20VVT 24基を長安汽車北京工場に初めて出荷した。また同エンジン156基を長安汽車保定工場へも出荷したという。(2014年4月22日付けプレスリリースより)-2014年、子会社である哈爾浜東安汽車発動機製造有限公司は長安汽車初のSUV「CS35」向けのエンジン4G15Tシリーズの量産を行うと発表。2014年3月7日に、エンジン12基のテスト車への搭載が完了。現在そのうちの10基が衝突試験に、2基が排ガス測定試験に用いられている。同社の4Gシリーズエンジンは4G15TのMIVECなどの技術を採用し、製品競争力を強化している。(2014年3月25日付けプレスリリースより)
-2014年3月、三菱自動車との合弁会社である東安汽車発動機製造有限公司は10日、重慶長安にDシリーズエンジン6基を納入したと発表。また同社は、Dシリーズエンジンの機械加工ライン1本を新設し、2交代制で4.5万基の年産能力を保有していると発表した。(2014年3月18日付けプレスリリースより)
-2013年、三菱自動車との合弁会社である東安汽車発動機製造有限公司 (Harbin Dongan Automotive Engine Manufacturing Co.,Ltd) は華泰汽車 「Santafe」向け中国Ⅴ排ガス基準 (国Ⅴ) 対応エンジン4G94D+MTの量産を開始すると発表。同社が国Ⅴ対応エンジンを市場に投入するのはこれが初めて。2013年1月末にこのプロジェクトを立ち上げてからわずか3カ月で量産を実現できたことは今後他機種の国Ⅴへのバージョンアップに大いに役立つと同社は期待している。(2013年5月13日付けプレスリリースより)
-2013年、Mシリーズエンジンを長安汽車の3モデルに納入、納入シェアが大幅に拡大。そのほか、北汽福田、福汽新龍馬 (NLM Motor)、奇瑞汽車、一汽吉林などの自動車メーカーにMシリーズエンジンを納入開始。(2013年同社アニュアルレポートより)
-同社が開発した低燃費・低排出ガスエンジン「DAM15」シリーズについては、現在多数の自動車メーカーから問い合わせがきているという。重慶長安跨越車両 (Chongqing Changan Kuayue Automobile) への供給は始まっており、「DAM15R」を搭載した小型トラック「KY10」がすでに市場に投入されている。(2013年4月9日付け各種リリースよ り)
支社設立
-2014年4月、ハルピン市にトランスミッションの開発、生産、販売を行う支社を設立すると発表。(2014年4月29日付け会社公告より)技術サポート
-2014年、子会社である哈爾浜東安汽車発動機製造有限公司は、中興汽車 [Hebei Zhongxing Automobile] のCP2 (開発コード) プロジェクトに対し、240基の4G94Sエンジンおよびオートマチックトランスミッションに関する技術サポートを提供すると発表。(2014年4月28日付けプレスリリースより)受賞
-昌河汽車により「2010年度ベスト10優秀サプライヤー賞」を受賞。-第一汽車により「2010年度優秀サプライヤー賞」を受賞。
-第一汽車により「2009年度優秀サプライヤー賞」を受賞。
-昌河汽車により「2009年度常客汽車優秀サプライヤー賞」を受賞。
-第一汽車により「2007年度品質保証賞」を受賞。
-第一汽車により「2005年度品質信頼サプライヤー賞」を受賞。
-奇瑞汽車により「2004年度優秀サプライヤー賞」を受賞。
2014年12月期目標
-2014年12月期の目標はパワートレインの販売台数13万台、売上高9.5億元。(2013年同社アニュアルレポートより)開発動向
開発体制
-黒竜江省に技術センターを保有。同センサーは20年以上のエンジン設計・開発経験を有し、2013年現在、約500名の技術者が在籍。
開発費用
-2013年12月期の開発費用は32.27万元で、売上高の3.77%を占める。
特許
-2013年現在、178件の特許を保有。
製品開発
名称 | 開発状況 |
エンジン製品 | |
Mシリーズ3気筒ターボチャージャーエンジンPF | 2013年9月末に製品の設計、2013年12月に性能テストが完了 |
MシリーズデュアルVVTエンジン | 信頼性テストが完了。与保定長安客車、北汽福田汽車、新龍馬汽車などのOEMに納入開始 |
Mシリーズ4気筒前輪駆動エンジン | 2015年に量産開始の見込み |
Mシリーズ直列後輪駆動エンジン | 北汽福田汽車、保定長安客車等などのOEMに納入開始 |
トランスミッション製品 | |
DAT12F前輪駆動トランスミッション | 最高負荷耐性120N·m、定格トルク120N·m以下の小型エンジン |
DAT15R後輪駆動トランスミッション | BS14Rトランスミッションをベースにして、最高負荷耐性が145N·m、定格トルク145N·m以下の小型エンジンに適用。 テストの段階に入った。 |
-2014年4月、子会社「哈爾浜東安汽車発動機製造有限公司」は28日、同社初の自主開発6速マニュアルトランスミッションの組立に成功し、ベンチテスト段階に入ったと発表。6速MTは5速MTに比べて伝達効率が高く、段位レイアウトが合理的であること、シフトチェンジがスムーズであるなど多くのメリットがあるとしている。(2014年5月6日付けプレスリリースより)
-2013年、小排気量ターボチャージエンジンDAM10Tの開発を完了したと発表。DAM10Tは、国Ⅴ排ガス基準適応の新世代エコエンジン。3気筒を採用し、排気量は0.8l、1.0l、1.2lの3種をカバー。最大トルクは1.5lエンジンのレベルに達し、最大出力は1.3lエンジンに匹敵するという。(2013年12月31日付け各種リリースより)
-2013年、デュアルVVTエンジン「DAM15D」の開発に成功した。エンジン性能は、最高出力 (ネット) 81KW/6000rpm、最大トルク (ネット) 144N.m/45rpm、最低燃料消費率245g/kW.h以下、2000rpm/2bar時の燃料消費率345g/kW.hとなっている。(2013年4月9日付け各種リリースより)
設備投資
プロジェクト(2013年12月31日現在) |
(単位:百万元) |
プロジェクト | 予算 | 2013年12月期 | 対予算比率(%) | 進捗状況 (%) |
クランクシャフト加工ライン | 160.00 | 2.73 | 85.08 | 100.00 |
VVTエンジン | 531.16 | 29.16 | 34.33 | 34.33 |
6速トランスミッション | 155.63 | 4.56 | 7.58 | 7.58 |
小排気量ガソリンエンジン | 197.26 | 21.51 | 69.94 | 69.94 |