Inergy Automotive Systems 2013年12月期の動向
ハイライト
事業概況
-2013年12月期の売上は20億ユーロ。-2013年、同社は約18.1百万個の燃料システムを製造。
受注
-2013年、同社はブラジルのSorocaba工場より、トヨタ 「Etios」、現代 「HB20」向けにフューエルシステムの出荷を開始した。
開発動向
研究開発体制
-世界の主要地域にR&Dセンターを5カ所、技術拠点を6カ所保有。R&Dセンターの所在国:ベルギー、フランス、中国、韓国、米国
-2013年6月、フランスVenetteにおいて国際研究開発センター「α-Alphatech」の起工式を開催した。2014年9月に稼動する予定。投資額は60百万ユーロで、敷地面積は23,000平方メートルで既存工場の近郊に建設する予定。フランスではVenetteの既存拠点とLaval拠点から従業員450名を新センターへ異動するほか、ベルギーBrusselsの研究開発センターからはエレクトロニクスの研究チームを異動する。
製品開発
炭化水素、NOx、CO2排出の抑制-TSBM (Twin Sheet Blow Molding) や、SCRで炭化水素、NOx、CO2等の削減を推進。
- TSBM:燃料タンクを製造したあとに部品を溶接するのではなく、ブロー成形時に燃料タンク内に多くの部品を組み込むことで炭化水素の排出を抑制する技術。
- DINOx Premium:第二世代のSCRシステムはディーゼルエンジン車のNOx排出を95%、CO2排出を最大8%削減することが可能。サイズの最適化や性能強化により、2014年に欧州で発効予定のEURO VIを含む排出・燃費基準に対応できる。
-燃料タンク内にバッフルを成形することで、燃料が動く音を軽減する。ハイブリッド車や電気自動車、スタートストップシステムを備えた車向けに開発された。
設備投資
海外投資
<米国>-2013年10月米国ミシガン州のHuronにPlastic Omnium Inergyの工場を開設したと発表した。従業員400名を雇用し、年間約150万個の樹脂製燃料タンクを生産する予定。Plastic Omnium Inergyはミシガン州に3拠点 (Troy、Adrian、Huron) を保有している。