Woodbridge Foam Corporation 2009年12月期までの動向

ハイライト

近年の動向

企業買収

-2008年、Recticelとの合弁会社Proseat (資本比率:Recticel 51% 同社49%)は、スペインの成形発泡材メーカーIndepolを買収。同社は、2005年1月、Indepolの株式25%を取得。このほど残りの全株式を取得、保有比率を100%とした。Indepolでは、成形発泡材シート部品を生産し、自動車メーカー (Seat、GM、Ford)に納入。従業員は400名で年間売上は35百万ユーロ。(2008年7月7日付プレスリリースより)

受注

-2008年10月、ブラジルで生産されるFiat車に、BioFoam (植物原料のポリウレタンフォーム) を採用したシートクッションを供給すると発表。車種名は「Palio」、「Strada」、「Uno」、「Siena」、「Idea」、「Punto」など。また、同国で生産するIvecoのトラックにも、このクッションが搭載される予定。(2008年10月14日付プレスリリースより)

-2007年11月、同社はIntier Automotive Seatingと連携し、2008年に発売が開始される新型Ford 「Escape」向けに、BioFoamを採用したシートクッションを供給する。同グループが製造したシートクッション用ポリウレタン発泡材をIntierの工場で完成品に組み立て、Fordの拠点に納入する。

合弁事業

-2007年11月、同社は、ポリウレタンフォームを生産するイノアックコーポレーションと自動車シートクッション用のウレタンフォーム事業で北米に合弁会社の設立を発表。イノアックは年末をめどに同社の北米4拠点を買収し、折半出資の合弁会社を設立する。イノアックは米テキサス州の3拠点、メキシコの1拠点に50%ずつ、同社もイノアック九州(福岡県行橋市)に50%資本参加する。

-2007年5月、米Johnson Controlsと、Proseat (Recticelと同社との合弁会社)は、スロバキアとポーランドに、自動車向け成形発泡材シートクッションを製造するための合弁事業を立ち上げると発表。スロバキア・Lucenecとポーランド・Zoryにそれぞれ拠点工場を構える。合弁事業への資本比率は、Johnson Controlsが65%、Proseatが35%。

-2006年9月、同社とRecticel (ベルギー)は同社の英国における成形発泡材事業を既存の合弁会社Proseatに統合し、両社の協業関係をより強化することを決定。Proseat (出資比率:Recticel 70%、同社30%)は欧州の自動車業界向けに成形発泡材のシートクッションを製造・販売し、4カ国(ベルギー、ドイツ、フランス、チェコ)に6カ所の生産工場を持つ欧州市場における主要メーカー。

-2006年5月、インドに合弁会社Sheela Woodbridge Urethanes Pvt.Ltd.を設立。同社では成形ウレタン製品と固定式シートをインド国内市場に供給する予定。

-2005年9月、中国GSK社と合弁会社Wuhan Woodbridge GSK Form社の設立を発表。この合弁会社ではホンダ、Peugeot、日産、江鈴汽車へ成形シートの供給を開始する予定。

会社設立

-2006年5月、東京に営業所を開設。日本の好調なOEM事業をサポートしていく。

開発動向

製品開発

GreenLite
-2009年1月、新型「GreenLite」を開発したと発表。「GreenLite」は自動車用の発泡体で、環境に配慮するとともに軽量化を実現。シートフレーム、シートクッション、ヘッドライナー等に使用されている。 (2009年1月12日付プレスリリースより)

BioFoam
-2008年1月、環境負荷の低いバイオ素材がベースのポリウレタン発泡材BioFoamを使用した自動車用内装製品ラインナップをさらに拡充したことを明らかにした。BioFoamは目下、シートクッション、シート用合成材、ヘッドレスト、アームレスト、各種乗員保護システム、ラミネート加工済トリムカバー、オーバーヘッドシステムといった様々な自動車製品に採用されている。同社では今後3年間でBioFoam製品のポリオール含有率をオーバーヘッドシステム、乗員保護システム、シートクッションについては30%まで、また、ヘッドレストについては50%までそれぞれ引き上げることを目指すとしている。既に08年に投入する新型車にBioFoam製品を採用することを決定しているメーカーもある。同社は先頃、Magnaと連携し、Ford 「Escape」09年モデル向けにBioFoamを採用した製品を供給すると発表している。(2008年1月14日付プレスリリースより)

設備投資

海外投資

-2006年11月、ミシガン州Lansingに組み立て、シーケンスの新工場を建設すると発表。新工場ではフロント水平モジュール、リアサスペンションモジュール、パワートレインを組み立てる。これらモジュールはGMへ順次納品される。工場の操業開始予定は2007年1月。