Illinois Tool Works Inc. 2015年12月期の動向
近年の動向
業績 |
(単位:百万ドル) |
2015年 12月期 |
2014年 12月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 13,405 | 14,484 | (7.4) | 1) |
営業利益 | 2,867 | 2,888 | (0.7) | 2) |
自動車OEM部門 | ||||
売上高 | 2,529 | 2,590 | (2.4) | 3) |
営業利益 | 613 | 600 | 2.2 | - |
要因
1) 売上高
-2015年12月期の売上高は、前年比7.4%減の13,405百万ドル。減収の主な要因は為替の影響の他、本業売上が微減したこと、および事業買収・売却による影響。
2) 営業利益
-2015年12月期の営業利益は、前年比0.7%減の2,867百万ドル。本業の売上拡大による増加幅が5.8%であったが、為替によるマイナス影響が7.4%に達した結果、前年比減となった。
3) 自動車OEM部門・売上高
-自動車OEM部門の2015年12月期売上高は、前年比2.4%減の2,529百万ドル。欧州をはじめ、全ての地域で本業による売上を伸ばしたが、増収分は為替の影響により相殺され前年比マイナスとなった。
売却
-2012年10月、Wilsonartおよび関連事業で構成される室内装飾関連部門の株式51%を、Clayton, Dubilier & Rice, LLCが運営するファンドに売却したと発表。当該取引により、同社は10億5,000万ドルを現金で取得し、同事業の残りの株式49%の保有は維持する。
-2012年4月、同社は最終加工事業をGraco Inc.に650百万ドルで売却が完了したと発表した。最終加工機器事業は様々な産業およびエンドマーケット向けのスプレー式塗装システムおよび技術で構成。主要ブランドはGema、Ransburg、DeVilbiss、BGKおよびBinks。
研究開発費 |
(単位:百万ドル) |
2015年12月期 | 2014年12月期 | 2013年12月期 | |
合計 | 218 | 227 | 240 |
特許
-2015年12月末時点における、製品、メソッド、機械などに関する特許数は、米国で約3,400件、米国以外で7,200件。さらに、米国で1,500件、米国以外で4,500件の特許を申請中。
-2015年12月末時点における自動車OEM部門の特許数は2,755件 (申請中案件を含む)。
技術提携
-2013年、DuPontと共同で、Fordの3.5Lおよび3.7Lエンジンのエンジンマニホールドに搭載される、クーラントクロスオーバーを開発したと発表。このクーラントクロスオーバーにはDuPontの高性能ポリアミド樹脂 「DuPont Zytel HTN」 を採用。従来の金属材料に比べて、1ポンドの軽量化を実現。この製品を採用したFordの3.5Lおよび3.7L V6エンジンは、「Taurus」、「Flex」、「Edge」、「Explorer」 に搭載されている。(2013年12月11日付プレスリリースより)
製品開発
「WaveShear」アイソレーションスプリング
-小型高効率エンジンのノイズや振動レベルを低減する 「WaveShear」 アイソレーションスプリングを開発した。同技術は広い温度領域においてエンジン音や振動を低減することができるという。
設備投資額 |
(単位:百万ドル) |
2015年12月期 | 2014年12月期 | 2013年12月期 | |
合計 | 284 | 361 | 368 |