Cooper-Standard Holdings Inc. 2008年12月期の動向
ハイライト
業績
要因
(1)
-増収の主な要因はMAPS、El JarudoおよびMAPインドの買収と、為替差益(7,060万ドル)。販売量の減少がマイナス要因としてあったため、増収分の一部は相殺された。
-北米は販売数量の低迷により売上高が2億8,200万ドル減少。為替差益による相殺分は580万ドル相当。
-その他の海外拠点では、売上が3億6,540万ドル増加。主な要因はMAPSとMAPインドの買収、6,480万ドルの為替差益。また、販売量は増加したが、納入先からの値引き要請を受けて一部相殺。
(2)
2008年度の主な増収要因は、前年度の減損処理費用1億4,640万ドルに対して3,340万ドルのすんだことによるもの。一方、増収のマイナス要因としては、販売量の減少、原材料費の高騰、為替差損などがあげられる。
企業買収
-2007年12月27日、インド・ニューデリーを本拠とする自動車用車体シール部品大手Metzeler Automotive Profiles India Private Limited (MAP India)の株式の大半を取得。Automotive Sealing Systems, S.A. (ASSSA)がボディーシーリングシステム事業の一環としてインドで展開していた合弁事業の権益を買収したもの。同日付けをもって、ASSSが保有していたMAP Indiaの株式(総発行済株式数の74%)を取得した。残る26%は豊田合成の保有。同社は、07年8月、同じくASSSAの傘下にあったMetzeler Automotive Profile Systems (MAPS)のボディーシーリングシステム事業を買収、MAPSがドイツ、イタリア、ポーランド、ベルギー、およびベラルーシで展開するボディーシーリングシステム生産事業、ならびに中国での合弁事業権を獲得している。MAP Indiaは、インド国内のニューデリーとグルガオン(Gurgaon)に生産拠点をおく。両拠点とも自動車用ウェザー・シール部品に特化した工場。2工場を合わせた従業員数は約1,000名、年商規模は約2,600万ドル。(2008年1月24日付プレスリリースより)
リストラクチュアリング
-2008年7月、同社は組織改編を実施し豪州とドイツ2か所の工場閉鎖を発表。市場変化と生産量の縮小に対応したもので、この両工場の閉鎖は2009年度内には終了する。
-2009年3月、事業体制を現在の製品別から地域別への転換を発表。具体的には、北米事業部と海外事業部の2部門体制とし、海外事業部では欧州、南米、アジアをカバーする。顧客対応窓口を統合し、ボディーシーリング、フルイドハンドリング、NVH制御部品など、製品をワンストップで供給するのが目的。また、この再編を通じてグループ内の固定給社員を約20%削減する方針。(2009年3月26日付プレスリリースより)
(単位:百万ドル) | 2008年12月期 | 2007年12月期 | 増減率(%) | 要因 |
売上高 | 2,594.6 | 2,511.2 | 3.3 | 要因(1)を参照。 |
営業利益 | 140 | (29.7) | - | 要因(2)を参照。 |
要因
(1)
-増収の主な要因はMAPS、El JarudoおよびMAPインドの買収と、為替差益(7,060万ドル)。販売量の減少がマイナス要因としてあったため、増収分の一部は相殺された。
-北米は販売数量の低迷により売上高が2億8,200万ドル減少。為替差益による相殺分は580万ドル相当。
-その他の海外拠点では、売上が3億6,540万ドル増加。主な要因はMAPSとMAPインドの買収、6,480万ドルの為替差益。また、販売量は増加したが、納入先からの値引き要請を受けて一部相殺。
(2)
2008年度の主な増収要因は、前年度の減損処理費用1億4,640万ドルに対して3,340万ドルのすんだことによるもの。一方、増収のマイナス要因としては、販売量の減少、原材料費の高騰、為替差損などがあげられる。
企業買収
-2007年12月27日、インド・ニューデリーを本拠とする自動車用車体シール部品大手Metzeler Automotive Profiles India Private Limited (MAP India)の株式の大半を取得。Automotive Sealing Systems, S.A. (ASSSA)がボディーシーリングシステム事業の一環としてインドで展開していた合弁事業の権益を買収したもの。同日付けをもって、ASSSが保有していたMAP Indiaの株式(総発行済株式数の74%)を取得した。残る26%は豊田合成の保有。同社は、07年8月、同じくASSSAの傘下にあったMetzeler Automotive Profile Systems (MAPS)のボディーシーリングシステム事業を買収、MAPSがドイツ、イタリア、ポーランド、ベルギー、およびベラルーシで展開するボディーシーリングシステム生産事業、ならびに中国での合弁事業権を獲得している。MAP Indiaは、インド国内のニューデリーとグルガオン(Gurgaon)に生産拠点をおく。両拠点とも自動車用ウェザー・シール部品に特化した工場。2工場を合わせた従業員数は約1,000名、年商規模は約2,600万ドル。(2008年1月24日付プレスリリースより)
リストラクチュアリング
-2008年7月、同社は組織改編を実施し豪州とドイツ2か所の工場閉鎖を発表。市場変化と生産量の縮小に対応したもので、この両工場の閉鎖は2009年度内には終了する。
-2009年3月、事業体制を現在の製品別から地域別への転換を発表。具体的には、北米事業部と海外事業部の2部門体制とし、海外事業部では欧州、南米、アジアをカバーする。顧客対応窓口を統合し、ボディーシーリング、フルイドハンドリング、NVH制御部品など、製品をワンストップで供給するのが目的。また、この再編を通じてグループ内の固定給社員を約20%削減する方針。(2009年3月26日付プレスリリースより)
開発動向
研究開発費
研究開発体制
-全世界に9の設計、エンジニアリング及び管理の設備を持ち、顧客のサイトに派遣されているものも含め665人の研究開発員がいる。同社は、製造技術や品質に改善に、シックス・シグマその他の技法を使った設計を用いており、CAD,CAE(Computer Aided Engineering)、車両試験、プロトタイプの早期化をに新システムを導入している。
製品開発
-ボディシーリング製品:開発能力増強のため、合弁パートナーの1社である西川ゴムと樹脂技術の交流を行っている。現在は、被保護”ブロースポンジプラスチック"プロセスや、その他革新的なプラスチックの用途に関して、納入先メーカーを交え共同研究を行っている。
また、Ford、GMとともに、納入メーカー出資の、先進エンジニアリングプロジェクトにも参画中。
-NVHコントロール製品: 商用アプリケーション向けの騒音、振動アクティブコントロールの先進電子システムENVIsysを開発。この製品は飛行機、鉄道、大型トラック、自動車、採掘装置など潜在的な適応範囲は幅広い。
(単位:百万ドル) | 2008年12月期 | 2007年12月期 | 2006年12月期 |
合計 | 74.8 | 77.2 | 81.9 |
研究開発体制
-全世界に9の設計、エンジニアリング及び管理の設備を持ち、顧客のサイトに派遣されているものも含め665人の研究開発員がいる。同社は、製造技術や品質に改善に、シックス・シグマその他の技法を使った設計を用いており、CAD,CAE(Computer Aided Engineering)、車両試験、プロトタイプの早期化をに新システムを導入している。
製品開発
-ボディシーリング製品:開発能力増強のため、合弁パートナーの1社である西川ゴムと樹脂技術の交流を行っている。現在は、被保護”ブロースポンジプラスチック"プロセスや、その他革新的なプラスチックの用途に関して、納入先メーカーを交え共同研究を行っている。
また、Ford、GMとともに、納入メーカー出資の、先進エンジニアリングプロジェクトにも参画中。
-NVHコントロール製品: 商用アプリケーション向けの騒音、振動アクティブコントロールの先進電子システムENVIsysを開発。この製品は飛行機、鉄道、大型トラック、自動車、採掘装置など潜在的な適応範囲は幅広い。
設備投資
設備投資額
(単位:百万ドル) | 2008年12月期 | 2007年12月期 | 2006年12月期 |
ボディーシャシー | 54.7 | 55.6 | 36.5 |
フルイド・ハンドリング | 19.4 | 39.2 | 32.4 |
Asia Pacific | 8.3 | 9.2 | 11.1 |
Eliminations and other | 9.8 | 3.3 | 2.9 |
Consolidated | 92.1 | 107.3 | 82.9 |