Continental AG 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万ユーロ)
  2012年
12月期
2011年
12月期
増減率 (%) 要因
全社
売上高 32,736.2 30,504.9 7.3 1)
EBITDA 4,854.6 4,228.0 14.8
シャシー・安全部門
売上高 7,052.5 6,510.8 8.3 2)
EBITDA 973.7 982.3 (0.9)
パワートレイン部門
売上高 6,134.8 5,842.0 5.0 3)
EBITDA 590.2 484.7 21.8
インテリア部門
売上高 6,434.2 6,110.7 5.3 4)
EBITDA 840.6 758.8 10.8
タイヤ部門
売上高 9,665.0 8,717.7 10.9 5)
EBITDA 1,974.0 1,526.5 29.3
ContiTech部門
売上高 3,711.8 3,583.1 3.6 -
EBITDA 547.7 515.0 6.3

要因
1) 全社
-2012年12月期の売上は、前年比7.3%増となった。増加の要因として、乗用車/ステーションワゴン/小型商用車の生産増のほか、欧州以外での売上増、為替差益なども全体の利益を押し上げた。

2) シャシー・安全部門
-電子ブレーキシステム事業の売上は前年比7.0%増、19.6百万ユニットとなった。

-油圧ブレーキシステム事業の売上高は、ブレーキブースターが前年比4.1%増、19.5百万ユニット。ブレーキキャリパーは同5.5%増の44.3百万ユニットとなった。

-パッシブセーフティおよび先進ドライバーアシストシステム部門では、エアバック制御ユニットが15.1百万ユニットで前年比5.3%増。ドライバーアシストシステムは同56.5%増の2.7百万ユニットとなった。

3) パワートレイン部門
-部門の2012年売上は、欧州での厳しい経済環境にもかかわらず、前年比5.0%増となった。特にトランスミッション、センサー・アクチュエーター、燃料供供給関連製品が売上増に貢献。一方ハイブリッド駆動関連製品は電動モータ付車両の販売低調により微増にとどまったほか、エンジンシステム関連の売上は欧州での景気低迷の影響をまともに受け前年比大幅減となった。

4) インテリア部門
-部門の2012年売上は、前年比5.3%増となった。ボディ・コントロール・ユニットやアクセス制御システム、ドア制御システムの売上が好調だったほか、インフォテインメント関連製品も北米市場の好調により売上増となった。一方でマルチメディア関連製品の売上は、アジア地域での低調により減少したほか、商用車/アフターサービス関連製品も、ブラジルやアジア、西欧での商用車需要の減少により、前年比減となった。

5) タイヤ部門
-部門の2012年売上は、前年比10.9%増となった。アジア太平洋地域での乗用車/小型トラック用補修タイヤの二桁増が、売上を押し上げた形となった。

受注

-2012年10月、コンチネンタルタイヤはフォルクスワーゲンのスモールカー「up!」の新車純正装着タイヤとしてプレミアムタイヤ「コンチ・プレミアム・コンタクト2」を3サイズ納入した。プレミアム・コンタクト・シリーズは、発表以来、新車純正装着タイヤとしてヨーロッパの自動車メーカーを中心に数多く採用されてきた。特徴的な角度を持たせた「3Dグルーブ」テクノロジーの採用で、ブロック剛性を向上、ウエット・ドライ両路面で高い制動力を発揮する。フラットベルトコンセプト (タイヤプロファイル) とシリカコンパウンドの採用により、耐摩耗性とタイヤ寿命も向上している。 (2012年10月6日付日刊自動車新聞より)

-2012年7月、同社はFordの1.0Lガソリンエンジン「EcoBoost」に新型ターボチャージャーが採用されたと発表。このエンジンは2012年4月に発売されたFord「Focus」に搭載されている。また、今秋発売されるFordのMPV「B-MAX」をはじめ、年内には「C-MAX」および「Grand C-MAX」にも採用される予定。この新型ターボチャージャーは、同社のパートナーであるSchaefflerがドイツのLahr拠点で生産を行っており、年産能力は最大2百万ユニットとなる。 (2012年7月26日付プレスリリースより)

-2012年7月、同社はFiatより新型インフォテインメントシステムの開発を受注した。基本形はラジオだが、マルチメディアシステム (ヘッドユニット) としても発売される。このシステムはまず、セルビアで生産されるFiatの新型「500L」に搭載され、今後さらにFiat/Chryslerの他のモデルにも採用が拡大する見込み。2012年7月に量産が開始される予定。開発は2010年12月から行っており、5インチのタッチスクリーン上でアナログ・デジタルラジオ、ナビゲーション機能へのアクセスが可能となる。また、このヘッドユニットはMicrosoftのオペレーティングシステム「Windows Embedded Automotive」を採用しており、テキスト音声化システムや音声認識などを搭載することで、ハンドルから手を離すことなくインフォテインメントシステムの機能を利用できる。このシステムの開発はドイツのWetzlarおよびRegensburg、米国イリノイ州のDeer Park、メキシコのGuadalajara、シンガポールの拠点で行われた。Fiat/Chrysler向けの生産は、2012年7月からチェコのBrandys拠点で開始され、その後メキシコのNogales工場でも行う予定。 (2012年7月5日付プレスリリースより)

-2012年3月、同社は第2世代のヘッドアップディスプレイをBMWの新型「3 Series」に納入していると発表。このディスプレイは、速度・ナビゲーション・インフォテインメントデータ・警告などの関連情報をドライバーの真正面に表示する。2メートル先のエンジンフード上にバーチャルスクリーンが表示されるため、路上から目を逸らすことなく全ての重要な情報を得ることが可能になる。この新型ヘッドアップディスプレイの容量は3.8L、重さは1.5 kgで、従来製品に比べて約50%の小型・軽量化を実現した。Continentalは、2003年にヘッドアップディスプレイの生産を開始。また、2010年にはAudi 「A6」および「A7」向けに、第2世代ヘッドアップディスプレイの量産を開始している。第1世代・第2世代ともに、ドイツのヘッセン州Babenhausenの拠点で生産が行われている。 (2012年3月22日付プレスリリースより)

-2012年2月、同社はEVおよびHV用新型タイヤ「Conti.eContact」をRenault 「Twizy」に供給すると発表した。「Conti.eContact」はドイツHanoverの開発部門で開発され、生産は同国Korbachの乗用車用タイヤ工場で行われている。 (2012年2月14日付プレスリリースより)

買収

-2012年8月、ContiTechはParker Hannifinより米国テネシー州Colliervilleを本拠とするMobile Climate Systems部門の自動車用エアコン事業を買収すると発表した。今回の買収には、メキシコのMonterrey工場およびMontemorelos工場、チェコのChomutov工場、韓国の天安 (Chonan) 工場、中国江蘇省の無錫 (Wuxi) 工場のほか、従業員約1,000名が含まれる。Parkerのエアコン事業では、ホースおよびチューブアッセンブリー、アキュムレーター、レシーバードライヤー、オイルクーラントアッセンブリーなどを生産し、小型車市場向けに供給している。同事業は、Parkerのクライメイトコントロール/産業用制御装置 (Climate and Industrial Controls) 事業部門の一部で、年間売上額は約140百万米ドル。なお、Mobile Climate Systems部門に属するモバイル事業およびホース事業は今回の買収から除外されている。買収完了後、この自動車用エアコン事業はContiTechのフルイドテクノロジー部門に統合される予定。今回の買収によりContiTechはFord、GM、ホンダなどへの供給を行うことになる。 (2012年8月13日付プレスリリースより)

-2012年5月、同社はマレーシアの合弁相手Sime Darby Allied Products Berhadより、Continental Sime Tyre Sdn. Bhd.の発行済み株式30%を取得したと発表。これにより、Continental Sime TyreはContinentalの完全子会社となり、名称が「Continental Tyre Malaysia Sdn. Bhd.」に変更となった。Continentalは現在、マレーシア国内に2つのタイヤ工場を保有している。Petaling Jaya拠点では、トラック・バス用ラジアルタイヤや農業・工業用オフロードタイヤなどを生産。一方のAlor Star拠点では、複数のブランド向けに乗用車・小型トラック用ラジアルタイヤおよび二輪用タイヤを生産している。Petaling Jayaには技術センターも保有。さらに、ペナン州Praiの生産工場には多数の研究開発施設がそろい、自動車用の電子部品・電子機械部品を生産している。様々な自動車製品で使用されるモジュール式燃料供給ユニット、ボディーコントロールモジュール、電子制御ユニットのほか、エンジンマネジメントシステムなどが含まれる。また、同社はマレーシアのカーメーカーPeroduaとProtonの大部分のモデル向けに、インストルメントクラスターを供給している。 (2012年5月14日付プレスリリースより)

-2012年3月、同社はRico Auto Industriesよりインド合弁会社Continental Rico Hydraulic Brakes India Ltd.の株式50%を取得し、完全子会社化したと発表。Gurgaonに位置する同子会社は、2009年よりインドのカーメーカー向けに、油圧ブレーキシステム用部品の生産・供給を行っている。乗用車用のフロントおよびリアアクスル用キャリパー、ドラムブレーキ、マスターシリンダー、ブレーキブースター、ロードセンシングプロポーショニングバルブなどが含まれる。なお、同社はインドにおいて、2011年にテクニカルセンターの拡張を完了。2012年には、PuneとManesarにおける自動車部品工場の拡張を予定している。 (2012年3月9日付プレスリリースより)

合弁事業

-2012年7月、同社と韓国のSK Innovationは、合弁会社の設立に関して正式合意したと発表。新会社では自動車用リチウムイオン電池システムの開発・供給を行う。基本合意から6ヶ月で具体的な実行段階へ移行した。出資比率はSK Innovationが51%、Continentalが49%。新会社はドイツBerlinを本拠とし、2012年第4四半期に操業を開始する。また同拠点のほかに、韓国の大田 (Daejeon) 広域市でも研究開発を行う予定。生産・マーケティング・販売の拠点は、世界のターゲット市場にそれぞれ設立する。新会社にはまず、世界全体で従業員約200名が勤務する計画。 (2012年7月23日付プレスリリースより)

事業再編

-2012年6月、同社はシャシー・安全 (Chassis & Safety) 部門が慣性センサーおよびセンサークラスター事業とエアバッグ制御ユニット事業を統合し、新たな事業部「Passive Safety & Sensorics (PSS)」を設立したと発表。新ユニットはドイツFrankfurtを拠点とする。近年、横滑り防止機能 (ESC) がエアバッグ制御ユニットに一体化される傾向が強まっていることから、慣性センサー (Inertial Sensors) 事業とドイツRegensburgの乗員安全システム (Occupant Safety) 事業を組み合わせた。これらの事業も、新ユニットでの中核を担うことになる。PSSの設立により、シャシー・安全部門におけるシステム手法を強化するとともに、個々の顧客の要望に対応する安全性を高めた統合ソリューションを世界規模で提供することが可能になる。例えば、先進センサー・サテライト (Advanced Sensors & Satellites) 事業では、ステアリング、シャシーシステム、ブレーキシステムで使用するセンサーや、電池を監視するセンサーなどを生産。さらに、事故に遭った際に車をあらゆる方向から保護する加速サテライトや圧力サテライトも提供する。また、スピードセンサー (Speed Sensors) 事業の製品としては、ABSやESC用のホイールスピードセンサー、車両位置・速度・転回方向を決定するエンジンセンサーおよびトランスミッションセンサーなどが含まれる。 (2012年6月20日付プレスリリースより)

海外事業

-2012年12月、同社は中国吉林省のContinental Automotive (Changchun) Co., Ltd. (大陸汽車電子 (長春))が第2工場となる浄月 (Jingyue) 支社を開設したと発表。投資額は300百万元 (約37百万ユーロ) で、2013年1月はじめからフル稼働となる予定。敷地面積は109,200平方メートル。新拠点には、生産エリア、倉庫、オフィス、研究所、研究開発センターが含まれる。新工場は、同社のシャシー・安全部門およびインテリア部門を最適化し、生産能力を拡大することを主な目的とする。既存の第1工場は、パワートレイン部門のエンジンシステムのほかセンサーおよびアクチュエーター部品の専用工場となる。一方で、第1工場からシャシー・安全部門およびインテリア部門の生産ラインを新工場へ移管する予定。この移管は、2部門の傘下である4つの事業部門 (パッシブセーフティ・センサー、シャシー部品、ボディ・安全、商用車・アフターマーケット) が対象となる。新工場の年産能力は、シャシー・安全部門の製品約12.5百万ユニットと、インテリア部門の製品19百万ユニットとなる見込み。 (2012年12月6日付プレスリリースより)

-2012年12月、同社はContiTechがハンガリーのNyiregyhazaにゴムコンパウンドの生産工場を開設したと発表。これに伴い、従業員約25名が新たに雇用された。同工場は、ContiTech Air Spring Systemsの関連会社Phoenix Legrugro Technologia Ltd.に属している。Phoenix Legrugro Technologiaは既にNyiregyhazaにおいて従業員220名を雇用し、エアスプリングシステムの生産を行っている。新たに開設したコンパウンド工場は、ContiTechのNyiregyhazaにあるエアサスペンションシステム工場、同国MakoおよびルーマニアCareiのホース工場のほか、同地域の外部顧客などを供給先とする。ドイツにおけるPhoenix Compounding Technologyの既存顧客も対象となる予定。新工場の生産棟にはまず、半年をかけて生産ライン1本が設置されており、このスペースは今後、拡張することが可能となる。投資額は約5百万ユーロとなった。なお、ContiTechは現在、ハンガリーにおいてSzeged、Mako、Vacの3拠点に2,800名の従業員を抱えている。 (2012年12月5日付プレスリリースより)

-2012年12月、同社は2014年より中国においてSPEEDコンセプト (Safety Platform for Efficient and Economical Design: 効率的かつ経済的なデザイン向けの安全プラットフォーム) の製品ライン「SPEED S」の量産を開始すると発表した。同時に、中国の自動車メーカーに「SPEED S」制御ユニットの納入を開始する予定。開発および生産は吉林省長春 (Changchun) で行う。この安全制御ユニット (SCU) には、横滑り防止装置 (ESC) にデータを送信する車両ダイナミクスセンサーも統合される予定。同社はSPEEDにより、各自動車メーカーの要件に合わせて制御ユニットの容易な調節が可能になるとしている。 (2012年12月3日付プレスリリースより)

-2012年9月、同社は中国吉林省の長春 (Changchun) 拠点において、3本の生産ラインを開設した。センサー・アクチュエーター事業部門の窒素酸化物 (NOx) センサー、高温センサー、第6世代のキャニスターパージソレノイド「CPS6」を生産する。同社は、これまで60百万ユニット超のNOxセンサーを生産しており、中国での年産能力は50万ユニット超。また、今回長春に導入された「CPS6」の生産ラインは、世界で初めて1百万ユニットを超える年産能力を持つという。同社にとって中国は、ドイツ以外で唯一NOxセンサーを生産している国となり、同国でのノックセンサーの累積生産数は30百万ユニットに達したと発表している。中国でのノックセンサー生産は10年前に開始しており、同国内における納入先は現在38社。この他にも日本、インドネシア、オーストラリア、タイ、イラン、オーストリア、ハンガリー、米国など19の海外顧客に納入している。年産能力は約12百万ユニットとなる。 (2012年9月26日付プレスリリースより)

-2012年9月、同社は日本国内での横滑り防止装置 (ESC) の生産体制を整備すると発表。今後の主力とする新製品の生産量を今月から月産8万台レベルに倍増するほか、旧製品の生産ラインを刷新するなどでさらなる上積みを狙う。5年後をめどに年産能力を400万台弱にまで高める考えで、国内向けのほか日系メーカーの海外生産拠点への供給拡大を目指す。生産を拡大するのは「MK 100」ユニットで、同社の旧製品に比べ体積で40%減、重量で20%減とした小型・軽量製品。標準製品にアプリケーションを追加することで、自動駐車システムや緊急ブレーキ、回生ブレーキシステムにも対応できるなど汎用性の高さや、共通化による量産でコスト減にも貢献する。同社では従来、この新製品をドイツ本国で生産していたが、ホンダの「N BOX」シリーズやマツダのSUV「CX-5」に採用が決定したことで、日本法人の浜北工場 (浜松市浜北区) で4月から生産を始めていた。 (2012年9月3日付日刊自動車新聞より)

-2012年6月、同社はチェコのJicin工場において1995年の操業開始以来、ブレーキブースターの累計生産が1億個に達したと発表。同社のシャシー・安全部門の油圧ブレーキシステムユニットは現在、同工場で年間約10百万個のブースターを生産している。 (2012年6月11日付プレスリリースより)

事業概況

-2012年1月、同社は欧州・アジア・北米の工場におけるトランスミッション制御ユニットの生産量が、2011年1月から12月初めまでの期間で10百万個を突破したと発表。なお、1982年の生産開始から、同社はこれまで世界で42百万個超のトランスミッション制御ユニットを生産している。 (2012年1月17日付プレスリリースより)

事業計画

-2012年12月、同社はタイヤの空気圧を監視する「タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム (TPMS)」の年間生産数を、2012年の約2千万個から14年に約4千万個へと2倍に引き上げる。既にTPMSの搭載が義務化されている米国に加え、12年11月にEU (欧州連合) で新車へのTPMS装着が義務化、13年1月には韓国でも義務化が開始され、需要が拡大する。同社では新製品の投入を軸にメーカーへの受注活動を展開し、TPMS事業の拡大につなげる。 (2012年12月17日付日刊自動車新聞より)

-2012年10月、同社は日系完成車メーカーなどが推進する世界戦略車をターゲットに、製品や製造ラインの標準化に注力すると発表。エンジンマネジメントシステムやセンサー類などのグローバル規模での供給を前提に、製品をプラットホーム化するとともに、ラインの標準化により供給先に近い場所で早期の立ち上げを目指す。地域別の仕様変更などにも柔軟に対応し、安価で迅速な部品供給体制を築く。 (2012年10月23日付日刊自動車新聞より)

-2012年9月、同社は商用車用のタイヤ空気圧監視システム「ContiPressureCheck」を欧州向けに導入すると発表した。このシステムは、空気が徐々に漏れ出るのを検知する早期警告システムとして機能し、走行中に適切なタイヤ空気圧を維持することを可能にする。個々のタイヤの空気圧および温度を数秒ごとに計測し、その結果をキャビン内の情報ディスプレイに表示する。また、このシステムはセンサー、データプロセッサ、通信システムを一体化した1つのモジュールで、ゴム製容器に覆われタイヤトレッドの内側表面に装着されている。どのブランドのタイヤにも後付けが可能。なお、このシステムは2013年春から、ドイツ、ポーランド、ベネルクス諸国、トルコをはじめとする欧州市場で発売される計画。 (2012年9月18日付プレスリリースより)

-2012年8月、同社はガソリンエンジン向けターボチャージャー事業の拡大を目指すと発表。昨年末、フォードの欧州向け新型「フォーカス」に搭載の「エコブースト」エンジンに、同社のターボチャージャーが初採用。これまでフォーカスのほか「フィエスタ」、「B―MAX」向けの1.0/2.0リットルエンジンに供給してきた。また今年日本に投入された「エクスプローラ」に搭載のエンジンにも、コンティネンタルのターボを採用。近く3タイプ目となるターボを採用した2.5リットルエンジン搭載の新型車の発売も予定されており、現在持つラインアップの市場投入が完結する。現在同社のターボ生産は、資本パートナーであるシェフラーの欧州拠点で行っている。今後、世界規模でターボの需要が高まれば、同製品群のコスト面での優位さに加え、コンティネンタルが持つ世界の拠点網を駆使し、日系メーカーの国内拠点のほか海外生産拠点にも供給する体制を迅速に構築できるとしており、提案活動を一層強化していく。 (2012年8月30日付日刊自動車新聞より)

-2012年1月、同社は2014年10月より欧州カーメーカー向けに、インターネット接続が可能なマルチメディアヘッドユニットの量産を開始すると発表。このユニットはLinuxがベースとなり、GENIVI規格に準拠したもの。タッチセンサー式インターフェース、手書き認識、音声制御により操作を行い、エアコンやスライディングルーフなどの車載機能の制御も可能。さらにBluetooth、USB、無線LANなどにより外部機器とヘッドユニットを接続し、車内でのインターネット接続や、外部機器に保存された音楽の再生も行うことができる。 (2012年1月9日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

 (単位:百万ユーロ)
  2012年12月期 2011年12月期 2010年12月期
シャシー・安全 511.7 463.1 422.3
パワートレイン 535.9 454.9 396.9
インテリア 448.0 449.6 407.9
タイヤ 195.1 176.1 162.6
ContiTech 75.5 65.0 60.7
合計 1,766.2 1,608.7 1450.4

研究開発拠点

-2012年11月、同社はルーマニアのTimisoaraに新たに研究開発センターを開設したと発表。投資額は20百万ユーロ。面積は3万平方メートルで、2,000名超の従業員を雇用する。新センターの開設により、Timisoaraには生産と研究開発エリアが1拠点に位置することになる。なお、同社はルーマニアにおいて、3つの研究開発センター (Timisoara、Sibiu、Iasi) と3つの工場 (Timisoara、Sibiu、Brasov) を保有している。同国への2011年末までの投資額は約235百万ユーロで、これまで従業員5,200名超の雇用を創出した。 (2012年11月19日付プレスリリースより)

-2012年11月、同社のパワートレイン部門がトランスミッション制御ユニットの試験・開発センターを開設したと発表。新センターは、ドイツNurembergのトランスミッション事業部門の本部内に位置する。建物と試験施設には約7.5百万ユーロを投じており、従業員数は200名の予定。9つある研究室の床面積は2,500平方メートルで、油圧試験台や試作センターなどが含まれる。なお、現在Nuremberg工場には従業員約2,100名が勤務しており、そのうち400名超が過去4年間で新たに採用された。また、28本の専用生産ラインでは、2012年に2百万ユニットを超えるトランスミッション制御装置を生産する見込み。その他の部品を含めると、今年の生産量は3.6百万ユニットにのぼるとみられる。 (2012年11月19日付プレスリリースより)

-2012年8月、同社はブラジルのSalto工業団地において新技術センターを開設したと発表。この新センターにより同社のパワートレイン部門は、ブラジル国内の自動車メーカーに対してガソリンおよびディーゼルエンジンに関する包括的な試験やアプリケーション開発の提供を強化する。投資額は約28百万ブラジルレアル (11百万ユーロ超)。総面積は2,400平方メートルで、50名の従業員を雇用。なお、Continentalは現在ブラジルにおいて、同社の全5部門あわせて13拠点を保有しており、6,000名を超える従業員を抱えている。2007年以降の同国への投資額は、総額400百万ユーロ超に達するという。 (2012年8月23日付プレスリリースより)

-2012年8月、同社はドイツUlmにおいて、2013年はじめに先進運転支援システムの研究開発拠点を開設すると発表した。新拠点にはまず、約100名の技術者が勤務する予定。同社はこの運転支援システムに関して、ドイツではLindau、Ingolstadt、Ottobrunnに拠点を持つ。なお、同事業は2012年4月に独立した事業部門に統合され、Lindauに本拠を置いている。 (2012年8月17日付プレスリリースより)

-2012年7月、同社はシンガポールに新たに研究開発センターを開設したと発表。投資額は約36百万シンガポールドル (21百万ユーロ)。この新センターは7階建てで、総床面積は約10,170平方メートルとなる。現在の従業員数は約650名。Continental Automotive Groupのインテリア部門のほか、ContiTech部門およびタイヤ部門の従業員が勤務する。同センターはさらに1階分の増築が可能で、従業員も1,000名まで増員できるという。なお、同社は現在アジアに12の研究開発センターを保有している。 (2012年7月27日付プレスリリースより)

-2012年6月、同社はドイツHanover Stockenの研究開発センターにおいて、新たに設置したタイヤ試験装置の稼動を開始したと発表。乗用車用および商用車用タイヤの検査を迅速・効率化することが目的。このCTスキャン装置を用いることで、ブレーキ・加速・カーブ進入など運転状況のシミュレーションを行い、タイヤの内部部品に最も影響を与える状況を正確に調査することが可能になる。同社は、年間約850本の乗用車用・商用車用タイヤをテストする予定。この新装置の重量は約14トン、投資額は総額1.4百万ユーロとなっている。 (2012年6月27日付プレスリリースより)

-2012年6月、同社はドイツLimbach-Oberfrohnaにおいて技術センターの起工式を行ったと発表。1.7百万ユーロを投じて、床面積1,200平方メートルの2階建ビルを建設する。2012年12月に操業を開始する予定で、最終的には従業員約100名が勤務する見込み。同センターでは、ピエゾ式インジェクターの生産機械の開発を行う。また、同社のLimbach-Oberfrohna工場では、2000年にピエゾ式インジェクターの生産を開始。その後、2004年にStollberg工場での生産を開始した。2012年に入って、Limbach-Oberfrohnaではピエゾ式インジェクターの累計生産数が50百万ユニットに達している。既に次世代インジェクターシステムの生産も開始し、2013年以降に量産に移行する予定。Continental Automotive Group は現在、Limbach-Oberfrohna拠点およびStollberg拠点において、約1,600名の従業員を雇用しており、2011年だけでピエゾ式インジェクターの生産数は10百万ユニットを記録している。なお、同社は2014年より、最新のピエゾ製品である直接駆動式ディーゼルインジェクターの量産を開始する計画。 (2012年6月13日付プレスリリースより)

-2012年2月、同社はシャシー・安全 (Chassis & Safety) 部門が、中国・黒竜江省の黒河 (Heihe) 市に冬季テストセンターを開設したと発表。同センターは、7百万平方メートルの湖と3万平方メートルの敷地で構成。ABSやESC用の試験施設としては、同社にとって米国・欧州・日本に続いて4番目となる。低摩擦路面をはじめ、様々な運転状況における車両安定性の試験に取り組む計画。なお、Continentalのシャシー・安全部門は、中国での自動車用製品開発・システムテスト・エンジニアリングに関して、吉林省長春 (Changchun) 市および上海市嘉定 (Jiading) 区の研究開発2拠点を中核としている。 (2012年2月23日付プレスリリースより)

研究開発活動

-2012年12月、同社は米国のネバダ州車両管理局 (DMV) より同州内の公道における自律走行車の試験に関して許可を取得したと発表。自動車部品メーカーが同局の許可を受けるのはContinentalが初めてとなる。Continentalの自律走行車には、前後に2個ずつ合計4個の短距離レーダーセンサーのほか、長距離レーダーとステレオカメラが1個ずつ装着されており、高速道路やラッシュ時の渋滞でも走行できる。同車両は既に15,000マイル (24,000km) 超を走行しており、主に量産部品を使って製造されているという。同社は2016年までに、部分的に自律走行可能なシステムを開発し量産を開始する計画。さらに、完全な自律走行システムの生産に関しては、2020年から2025年の間に実現させる見込み。 (2012年12月20日付プレスリリースより)

-2012年8月、同社が参加する研究プロジェクト「simTD」 (Safe and Intelligent Mobility Test Field Germany) が、ドイツでCar-to-X通信に関する実地試験を開始したと発表。このプロジェクトには同社を含む17の団体が参加している。Continentalはこの「simTD」の一環として、通信制御装置 (CCU) を開発。これにより、UMTSや車載無線LANなど様々なチャネルを通じて情報共有が可能になった。位置情報や時刻同期データは、GPSを通じてアクセスできる。今回のプロジェクトではこのCCUのほかに、プロジェクトパートナーのBoschが開発した自動車用アプリケーションユニット (Vehicle Application Unit) を組み合わせて高度道路交通システム (ITS) を構築し、「simTD」の全テスト車両に搭載している。これらのアプリケーションにより、カーブの先の見えない渋滞に関する警告や道路工事の場所や規模、その区域の交通状況などの情報をドライバーへ表示することが可能になる。 (2012年8月6日付プレスリリースより)

-2012年7月、同社はEVのプロトタイプを発表した。この車両にはモーター、バッテリー、パワーエレクトロニクスをはじめ、新型ディスプレイや制御部品、駆動・充電用の周辺機器、「Conti.eContact」タイヤなど、約40個のEV用部品が搭載。これらの部品の大部分は、生産準備が整っているかもしくは既に量産が行われている。また、今回のEVプロトタイプは1万km超の走行を達成している。これは、6カ月強をかけてこのプロトタイプを完成させた同社のSystems & Technology Automotive部門と社内のEngineering Servicesが実証したもの。 (2012年7月4日付プレスリリースより)

製品開発

エネルギー貯蔵システム
-2012年10月、同社はアイドリングシステムの効率性を高めるエネルギー貯蔵システム「Power Net Technology」を小型トラック向けに商品化した。市街地での配達用トラックなどに使用できるもの。二重層キャパシタ (スーパーキャパシタ) 構造が特徴で、従来のバッテリーに比べて素早い充電および放電を実現する。寒冷時でも電気システムに過大な負荷をかけることなく、何度でも冷間始動することが可能。エアコンやナビゲーションシステムなど電動の車載機器も同様に、エンジンの再起動に大量の電力が必要な場合でもフル稼動状態を維持する。なお、Continentalはこのシステムの開発において、Peugeot 「eHDI」向けのシステムに取り組んだ際に得た技術を用いている。 (2012年10月22日付プレスリリースより)

センサーモジュール
-2012年10月、同社は新たに「SRL-CAM400」センサーモジュールを開発した。このセンサーには、CMOSカメラと赤外線ライダー (LIDAR) が統合され、1つの小型ユニットとしてミラーベースに取り付けられる。小型自動車にも搭載が可能。この「SRL-CAM400」は、車の速度が72km/h以下であれば、自動緊急ブレーキを作動することで衝突を回避できる。車と対象物の速度差が最大40km/hまでこの対応が可能。速度差がそれ以上であっても、緊急ブレーキにより衝撃を大幅に軽減する。また、車線逸脱警報 (LDW)、車線維持システム (LKS)、道路標識認識 (TSR)、インテリジェントヘッドランプ制御 (IHC) などその他の先進運転支援システムも、同一のセンサーモジュールにオプションとして追加することが可能になる。このセンサーモジュールは現在パイロット生産の段階で、2015年に量産が開始される予定。 (2012年10月17日付プレスリリースより)

商用車用コックピット
-2012年9月、同社はFaureciaとの合弁会社SAS Automotive Systemsと連携し、商用車用コックピット「T.Dash」を開発した。SAS Automotive Systemsは、カスタマイズ用コックピットの開発・組立・物流を専門としている。このT字型コックピットは、モジュラー式でフレキシブル構造になっているため、センターコンソールとグローブボックスの位置は簡単に変更が可能。さらに、計測器にも新技術が採用されており、関連する運転・車両情報を2Dおよび3Dで表示する12インチのデジタルインストルメントクラスターなどが含まれている。 (2012年9月18日付プレスリリースより)

インテリジェントカメラシステム
-2012年9月、同社は商用車用インテリジェントカメラシステム「TopView」を新たに開発したと発表。このシステムは死角をなくし、車両とその周辺を360度監視することができるもの。4つのマイクロカメラが車両の外側に搭載され、魚眼レンズによりトラック・バスの両サイド、リア、フロントを高画質で素早く確認することが可能になる。また、電子制御ユニット (ECU) によってこれら4つのデジタル高画質カメラの画像は1つのディスプレイに統合して表示され、ボタンを押すと2Dと3Dの表示切り替えができる。このシステムは、IAA国際商用車ショー2012に展示されるContinentalのトラック「Innovation Truck」およびMANの大型ごみ収集車「Metropolis」に搭載される予定。なお、Continentalの開発者は既に商用車向けの新製品開発に取り組んでおり、トラクターやセミトレーラー、連結バス用に7個前後のカメラを使用する「TopView」の開発も行っている。 (2012年9月18日付プレスリリースより)

燃料品質センサー
-2012年9月、同社は大型トラック用の燃料品質センサーを新たに開発。このセンサーは、タンク内におけるディーゼルとバイオディーゼルの混合割合の変化を測定する。また、ディーゼル燃料に含まれる硫黄、水、ガソリンなどの問題物質の量も計測。これにより、後処理システムが硫黄被毒などにより損傷する前に、汚染物質を検出することが可能になる。この燃料品質センサーに関しては4年間の研究プロジェクト「Euripides」が2011年末に終了しており、現在同社は複数のトラックメーカー向けに、試験および車両適合性評価用に製品サンプルを納入している。 (2012年9月5日付プレスリリースより)

ソフトウェア
-2012年7月、同社は従来のカーラジオにおけるハードウェアの大部分を代替するソフトウェア「Global Software Radio」を開発したと発表。複数のラジオ局を同時に受信できるほか、スピーカーと追加ヘッドホンを使用することで、ドライバーとリアシートの乗員がそれぞれ好きな局を聞くことができる。また、ある局を聞きながら同時に違うチャンネルを録音することも可能。さらに、最新の交通情報を表示しドライバーに提供する。米国でのHDラジオ受信やドイツでのDAB受信など、異なる規格でもソフトウェアを変更するだけで対応が可能になる。Continentalは既に、様々な自動車メーカー向けにこの「Global Software Radio」を用いた製品の量産を開始している。 (2012年7月16日付プレスリリースより)

デジタルタコグラフ
-2012年7月、同社はVDOが新型デジタルタコグラフ「DTCO 2.0」を開発したと発表。従来製品の「DTCO 1.4」と同様にタコグラフに関する規定「1-minute rule」に対応するもの。この製品の電子機器は、1分の間で最も長い時間を占めた動きをもとにして、その時間が運転中か休憩中かを識別するようにプログラムされている。特に短距離の配達業、渋滞、通関の列のように、車両の動きが数秒であったり長時間停止していたりする場合には、この規定により正確な運転時間を記録することが可能になる。また、この新型「DTCO」では、タコグラフデータの遠隔ダウンロード機能を改良。さらに、欧州委員会による最新のセキュリティ要件を満たしており、改ざんへの耐性も強化されている。 (2012年7月11日付プレスリリースより)

自動車用電子キー
-2012年6月、同社は薄型の自動車用電子キーを発表した。従来のカード型キーは通常5ミリ以上の厚さであるのに対し、同社の新型キーは厚さわずか3.4ミリ。また、カードを操作することなくドアの開閉・発進を行うことができる快適機能が備わっている。この新型キーは、韓国で発売された起亜のラグジュアリーセダン「K9」に向けて、既に量産が開始されている。 (2012年6月29日付プレスリリースより)

パワーエレクトロニクス
-2012年4月、同社は電動ドライブトレイン向けの次世代パワーエレクトロニクスを開発した。このモジュールの重量は8kgで体積は5L。連続出力は20kWとなる。質量および体積は、従来のモジュールに比べて約33%軽減した。これは、インバーターとDC-DCコンバーターの2つのモジュールが、1つのハウジングに組み込まれていることによるもの。このモジュールは、Audi 「Q5 Hybrid Quattro」およびその他複数のEVに採用されている。 (2012年4月26日付プレスリリースより)

後方警報システム
-2012年3月、同社はドライバーの死角にいる車両を検知する後方警報システム (RCTA) を新たに開発した。死角検知システム (BSD) と同様に、RCTAは2つの短距離レーダーセンサーがベースとなる。リアバンパーの左右両端に取り付けられた2つのセンサーは、それぞれ120度の範囲を監視することが可能。時速5km~30km程度で走行する35メートル以内の自動車・二輪車・自転車を検知する。同社はこのシステムの量産を2013年に開始する予定。 (2012年3月29日付プレスリリースより)

環境自動車向けタイヤ
-2012年3月、同社は電気自動車 (EV) ・ハイブリッド車 (HV) などの環境自動車向けタイヤ「コンチ・eコンタクト」を発表した。転がり抵抗を大幅に低減することで、EVやHVのモーター走行距離を伸ばすのに貢献する。ルノーのEV「トゥイージー」の新車装着用タイヤとして独占供給する。コンチ・eコンタクトは、外観は大きく、幅が狭いという独特なタイヤサイズで転がり抵抗を従来のタイヤより30%低減した。タイヤの外径を大きくすることで、発進時の接地面の変形を軽減し、転がり抵抗を低減した。従来のタイヤと同等の負荷能力を維持する。この環境自動車向けタイヤは、ドイツのコルバッハにある同社の乗用車用タイヤ工場で生産する。 (2012年3月6日付日刊自動車新聞より)

触覚フィードバック技術
-2012年1月、同社はディスプレイのタッチ感知面に触覚フィードバック技術を統合する技術を発表した。ディスプレイからのわずかな反発を指で感じることで、問題なく操作が行われたかを認識できるため、ドライバーが再度画面に目を向けることが不要になる。操作コンセプトに応じて、わずかな感触や振動など様々な種類のフィードバック設定が可能。なお、この技術に関して同社は開発前段階の工程を完了し、カーメーカーと新型モデルへの導入に向けたプロジェクトを開始している。 (2012年1月9日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

 (単位:百万ユーロ)
  2012年12月期 2011年12月期 2010年12月期
シャシー・安全 383.8 327.1 247.1
パワートレイン 395.0 393.7 301.5
インテリア 257.1 247.7 191.3
タイヤ 830.2 637.1 455.5
ContiTech 151.0 110.6 100.3
その他 2.3 (4.9) 0.7 
合計 2,019.4 1,711.3 1,296.4

設備投資額-2012年10月、同社は2012年12月期の第1~第3四半期における投資額が13億ユーロと発表した。これは、昨年同期と比べて約240百万ユーロの増加となる。また、今年の第1~第3四半期において、タイヤ部門およびContiTechへの投資額は641百万ユーロとなった。なお、同社は2012年の投資総額を約20億ユーロと見込んでいる。 (2012年10月31日付プレスリリースより)

-2012年8月、同社は2012年上半期で約830百万ユーロを投資したと発表。前年同期に比べて210百万ユーロの増加となる。これにより、設備投資額の割合も4.2%から5.0%に上昇。Rubber Groupでは、タイヤ部門における生産能力拡大に向けた追加投資を行ったことから、設備投資額は6.7%となった。 (2012年8月2日付プレスリリースより)

-2012年3月、同社は今後、世界の既存工場の拡張に向け、年間約300-500百万ユーロを投じると発表した。同社のタイヤ部門は、2011年に世界市場で乗用車用・小型トラック用タイヤ約122百万本、商用車
商用車用タイヤ約7百万本を販売している。 (2012年3月9日付プレスリリースより)
海外投資-2012年10月、同社は新興国への投資を加速すると発表。今年の20億ユーロの投資額のうち過半数を新興国向けとしたほか、タイヤ部門で今後 4年間に10億ユーロを中国やインド、ブラジル、メキシコの4カ国に投じ、生産能力の拡大を図る。17日、都内で会見したエルマー・デゲンハート会長が明 らかにした。また、今期 (2012年1~12月) の売上高について、前期比6.6%増となる325億ユーロ前後を見込むことを示した。 (2012年10月18日付日刊自動車新聞より)
<中国>
-2012年12月、同社は中国吉林省のContinental Automotive (Changchun) Co., Ltd. (大陸汽車電子 (長春))が第2工場となる浄月 (Jingyue) 支社を開設したと発表。投資額は300百万元 (約37百万ユーロ) で、2013年1月はじめからフル稼働となる予定。敷地面積は109,200平方メートル。新拠点には、生産エリア、倉庫、オフィス、研究所、研究開発セ ンターが含まれる。新工場は、同社のシャシー・安全部門およびインテリア部門を最適化し、生産能力を拡大することを主な目的とする。 (2012年12月6日付プレスリリースより)

-2012年9月、同社は中国吉林省の長春 (Changchun) 拠点において、3本の生産ラインを開設した。センサー・アクチュエーター事業部門の窒素酸化物 (NOx) センサー、高温センサー、第6世代のキャニスターパージソレノイド「CPS6」を生産する。今回導入された「CPS6」の生産ラインは、世界で初めて1百万ユニットを超える年産能力を持 つという。 (2012年9月26日付プレスリリースより)

<ハンガリー>
-2012年12月、同社はContiTechがハンガリーのNyiregyhazaにゴムコンパウンドの生産工場を開設したと発表。これに伴い、従業員約25名が新たに雇用された。新たに開設したコンパ ウンド工場は、ContiTechのNyiregyhazaにあるエアサスペンションシステム工場、同国MakoおよびルーマニアCareiのホース工場 のほか、同地域の外部顧客などを供給先とする。ドイツにおけるPhoenix Compounding Technologyの既存顧客も対象となる予定。新工場の生産棟にはまず、半年をかけて生産ライン1本が設置されており、このスペースは今後、拡張する ことが可能となる。投資額は約5百万ユーロとなった。 (2012年12月5日付プレスリリースより)

<ロシア>
-2012年12月、ContiTechは約13百万ユーロを投じて、ロシアのKalugaにエアコンおよびパワーステアリングの新工場を開設すると発表した。2013年2月より建設を始め、同年12月に生産を開始する。新工場は、Continentalのタイヤ工場が立地する60ヘクタールの敷地に設立予定。4,800平方メートルのフルイド生産棟のほか、事務棟も建設される。工場の従業員数は2015年までに160名に増員する計画。まず、Renault/Daciaにはエアコンおよびパワーステアリング製品を、AvtoVaz 「Lada」 向けにはパワーステアリング製品を納入する。 (2012年12月10日付プレスリリースより)