Freudenberg-NOK Sealing Technologies 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
2013年
12月期
2012年
12月期
増減率 (%) 要因
売上高 496.9 486.0 2.2 -
純利益 36.6 11.8 210.2 -

受注

OEM エンジン 製品
Ford 999cc 3気筒過給エンジン Oリング、バルブステムシール
Volkswagen 1.4L TSIエンジン ラジアルシャフトシール、Oリング、ガスリップ付バルブステムシール、クランクシャフトポジションセンサー一体型リアオイルシールリテーナー
Fiat 0.9L 2気筒バイフューエル過給エンジン ラジアルシャフトシール、クランクシャフトシール、バルブステムシール、Oリング

開発動向

製品開発

ガス潤滑メカニカルシール
-クランクシャフト用ガス潤滑メカニカルシール「Levitex」を開発。同シールのプライマリーリングとはめあいリングが作用し、接地面とプライマリーリングの間に空気のクッションを生成する。この構造により、従来のオイル潤滑式と比べ摩擦を著しく低減することが可能となり、その結果1キロメートル当たり0.5-1.0グラムの排ガス削減を実現するという。すでに2012年末にOEMから試作品を受注。2017年をめどに量産を開始する見通し。(2013年11月8日付プレスリリースより)

排出ガス低減製品
-ドイツ Weinheimで開催されたプレスカンファレンスにおいて、排出ガス低減製品を発表。これらの製品は燃費改善、部品の軽量化といった昨今の自動車業界のトレンドに対応:
  • 省力シール (ESS):クランクシャフト、カムシャフト、トランスミッション用シール。PTFE製カラーにエラストマーシールの摩擦低減特性を付加することで、従来のPTFE製リップより40%の摩擦削減を可能とした。
  • カセットシール 「CASCO」:シールリップの独特な軸形状により、摩擦を低減。従来品比で70%の燃費向上を実現。
  • 多極エンコーダー一体型ラジアルシャフトシール:エンコーダー上のエラストマー層が磁気化することで、クランクシャフトの回転速度および位置情報を検出。ラジアルシャフトシールとエンコーダーを一体化することで、取付スペース、重量、製造コストを低減。
(2013年10月29日付プレスリリース)

オフセットシール
-シーリング機能と併せてコネクターとしても機能するオフセットシールを開発。このオフセットシールは内径、外経を形作る2種類の金属製リングがエラストマーで密封されたものと、かみ合わせを調整 (最大3mm) するエラストマー製の保持器で構成。同製品はエンジン部品、ハウジング、センサーホルダー、燃料パイプ、インテークポート等のさまざまな部品に対応可能という。(2013年5月23日付プレスリリース)

新型ポリウレタン
-従来品と比べ高い耐水性を持ち、摂氏-40度から120度まで対応できる新型ポリウレタンを開発。2014年後半に生産開始の見込み。