Sanluis Corporation S.A.B. de C.V. 2011年12月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万ドル) |
2011年 12月期 |
2010年 12月期 |
増減率 (%) | 要因 | |
連結 | ||||
売上高 | 752.7 | 603.0 | 24.9 | - |
EBITDA | 101.0 | 83.7 | 20.7 | - |
部門別売上 | ||||
サスペンション (北米) | 377 | 293 | 28.7 | 1) |
サスペンション (ブラジル) | 290 | 234 | 23.4 | 2) |
ブレーキ | 96 | 76 | 26.3 | 3) |
要因
1) サスペンション (北米)
-市場の回復に加え、新規に6プラットフォーム(内4本がリーフスプリング、2本がコイルスプリング)の製造を開始。また、いすゞ(米国)とMotor Iberica(日産バルセロナ工場)に対するリーフスプリングの輸出が始まったことで、欧州OEMメーカーに対する取引が開始。
-2011年は、4顧客から、4プロジェクトの継続受注を獲得。受注額は年間売り上げで114百万ドルに相当。さらに、年間14百万ドルの売上に相当する新規受注を獲得。2013年に供給開始。
2) サスペンション (ブラジル)
-2011年のサスペンション (ブラジル)の売上は、前年比23.4%の増加。主な要因は、インフラ投資によるブラジル経済の著しい成長が起因。また、2014年のサッカーワールドカップ、2016年のリオデジャネイロオリンピックのホスト国となり、さらなる投資が行われるため中・大型トラックの需要が増加することにより、同部門の売上の80%を占める商用車の国内市場の需要増加が見られる。
-Euro Vの排ガスに関する環境規制が2012年1月から製造される商用車に適用されるため、2011年第4四半期には平均以上の需要増加が見られた。その結果、リーフスプリングの販売が80,000メートルトンを超え、過去最高を記録した。
-売上の大幅な伸張、またコスト管理により、2011年の同部門のEBITDAは前年比38%増加し、リーフスプリングの市場シェア65%、コイルスプリングの市場シェア13%を維持。その一方で、商用車リアアクスル用リーフスプリングに使用されているUボルトの売上が450,000ユニットと過去最高を記録。
-同部門はコイルスプリングの2プラットフォームの新規受注を獲得。2012年に製造が開始され、フル稼働となる2015年までに市場シェアが7%ポイント増加すると見ている。
3) ブレーキ
-2011年の同部門の売上高は、前年比26.3%増加の96百万ドル。5.6百万ユニットのブレーキディスク、ねずみ鋳鉄製その他小型自動車部品を850,000ユニット、ノジュラー鋳鉄製同部品を250,000ユニット生産。大手自動車メーカーから受注を獲得するなど、同社の北米ブレーキディスクの市場シェアは12%となった。
-Ford向けノジュラー鋳鉄製バランスシャフトケースを、Linamarから受注。予想売上高は17百万ドル。また、Luk (Schaefflerグループ)より、ねずみ鋳鉄およびノジュラー鋳鉄製プレッシャープレートを受注。年間予想売上高は3百万ドル。
開発動向
研究開発体制
-Plymouth (米国ミシガン州)のエンジニアリングおよびR&Dセンターを保有。製品開発
軽量化-ブレーキおよびサスペンションシステムの重量を30%削減可能な素材と加工方法を開発。すでに2013年生産車の受注を獲得している。
設備投資
海外投資
<ブラジル>-コイルスプリング生産拠点への投資を2010年第4四半期まで継続。最先端のブラジルSao Pauloのコイルスプリング生産ラインでは、試作生産が開始されている。
-同社は2010年の大幅な販売回復を予測して、ブラジルSao Pauloのコイルスプリング生産ラインとRio de Janeiroの新型パラボラ型リーフスプリング生産ラインの設置工事を再開。生産性を向上させた最新技術を有するこうした生産施設への投資により同社は2010年の需要増への対応する。