Kefico Corporation [(株) ケーフィコ] 2013年12月期までの動向

ハイライト

近年のハイライト

業績 (連結)

(単位:百万ウォン)
2013年12月期 2012年12月期 増減率 (%)
売上高 1,666,971 1,524,398 9.4
営業利益 140,414 110,653 26.9
当期純利益 98,431 71,950 36.8

親会社変更

-同社は現代自動車の完全子会社となる。Robert Boschが保有する同社の50%を現代自動車が取得するもの。(2012年7月6日付プレスリリースより)

受注

-2013年9月、可変ソレノイドバルブの新製品を量産開始した。まずは起亜「Carens」向けに納入され、今後は現代「Avante」、 「Accent」、起亜「K3」、「Soul」などにも採用される予定。部品の生産は同社の軍浦 (Gunpo) 工場および同社協力メーカーで行い、年間生産量は約950万個を見込んでいる。(2013年10月4日付プレスリリースより)

-2013年7月、油圧センサーの新製品を量産開始した。同センサーは起亜「Soul」の後継モデル (開発コードPS) に搭載される。なお、このモデルは年間20万台の生産を計画している。 (2013年10月4日付プレスリリースより)

-2013年1月、燃料電池車用の電気伝導度センサーを量産開始した。このセンサーは現代自動車「Tucson ix」の燃料スタックに搭載される。冷却水の電気伝導度を測定し、冷却水交換のタイミングを運転者に通知する。(2013年1月25日付プレスリリースより)

-現代自動車の新型「Santa Fe」向けに、4WDカップリング用ECU、酸素センサー、ブーストプレッシャーセンサー、カムシャフトポジションセンサー、インヒビタースイッチ、速度センサー、ソレノイドバルブ、トランスミッションコントロールユニットを納入している。(2012年7月19日付プレスリリースより)

-起亜自動車の小型乗用車「Ray」にパワートレインコントロールユニット、パージコントロールソレノイドバルブ、フューエルインジェクター、電子制御式スロットルバルブ、各種センサーを納入している。なお、センサーにはスピードセンサー、酸素センサー、ノックセンサー、カムシャフトポジションセンサー、クランクシャフトポジションセンサーが含まれる。(2012年4月30日付プレスリリースより)

-2011年11月、電気自動車 (EV) 用のビークルコントロールユニット (VCU) とバッテリーマネジメントシステム (BMS) の独自開発に成功し、量産を開始した。これらの部品は、起亜自動車の小型CUV「Ray」に搭載される。(2011年11月15日付プレスリリースより)

生産関連

-2012年1月、GDIエンジン用フューエルインジェクターの量産を開始したと発表。年間245万個を生産し、現代自動車の「Gamma」、「Nu」、「Lambda 2」、「Tau」エンジンなどに供給する。なお、2012年8月には第2生産ラインが設置される予定。また同社は、GDIエンジン用フューエルポンプの量産も開始した。「Gamma」、「Theta」、「Tau」エンジンなどを対象に、年間160万個を生産する。 (2012年1月10日付プレスリリースより)

-2011年10月、ガソリン直噴 (GDI) エンジン用インジェクターの国産化に成功し、2011年10月に量産開始したと発表。今後、GDIインジェクターを年間240万個生産する計画。また、2012年8月からは第2生産ラインで量産開始を予定している。 (2011年10月14日付プレスリリースより)

-2011年5月、京畿道の軍浦 (Gunpo) 工場でLPG自動車用液状燃料噴射器 (LPIインジェクター) の量産を開始した。同社がLPIインジェクターを国産化したことにより、約120億ウォンの輸入代替効果が見込まれるという。 (2011年5月20日付プレスリリースより)

会社設立

<ベトナム>
-2011年2月、ベトナム北部のハイズオン省で新工場の竣工式を開催した。同工場では現在、電子制御式スロットルコントロールとO2センサーの生産を行っている。今後はオートマチックトランスミッション用スピードセンサー、ノックセンサーも生産する計画。 (2011年2月25日付プレスリリースより)

-2009年7月、ベトナム北部ハイズオン省のダイアン工業団地内に「KEFICO Vietnam Company Limited」を設立。総投資額は60百万米ドルを計画している。

<中国>
-2010年2月、山東省日照 (Rizhao) 工場が本格稼働。

-2008年11月、北京市に「KEFICO Automotive Systems (Beijing) Co., Ltd.」を設立。自動車部品の製造・販売を行う。 (2008年11月20日付プレスリリースより)

認証・受賞

-2014年1月、現代自動車グループから「技術5つ星」認証を取得した。同認証は技術力および品質の向上、海外メーカーとの競争力強化等を目的として施行されている評価制度。(2014年1月27日付プレスリリースより)

-2013年1月、現代・起亜自動車から2012年下半期の「納入5つ星評価」を獲得したと発表。2007年から6年連続の認証獲得となる。(2013年1月25日付プレスリリースより)

-2012年5月、同社のバイフューエルシステム用ECUが米国Automotive News誌の「PACE Award Finalist」に選定された。韓国企業がパワートレイン分野で同賞を受賞したのは初めて。 (2012年5月3日付プレスリリースより)

-2012年4月、中国拠点が東風悦達起亜汽車より2011年の「優秀サプライヤー賞」を受賞したと発表。今回受賞したのは、凱菲克汽車系統 (北京) 有限公司 [KEFICO Automotive Systems (Beijing) Co., Ltd.]の分公司で、山東省の日照 (Rizhao) 市に位置する。 (2012年4月30日付プレスリリースより)

事業計画

-2020年に売上高5兆ウォン、営業利益率6%を目指すと発表した。また、現代・起亜自動車グループ以外からの売上高が占める割合を20%まで高める計画。 (2012年9月28日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

設立年 拠点名
1992年 KETI
(KEFICO Engineering Technology Institute)
1996年 応用技術センター
2005年 信頼性センター
2010年 電子制御システム研究所

-2012年12月、京畿道の軍浦 (Gunpo) 市に位置する「電子制御研究開発センター」の増築を行うと発表した。研究棟および試験棟などを拡張する。2013年1月に着工し、2014年12月の完成を予定している。(2012年12月10日付プレスリリースより)

研究開発費

(単位:億ウォン)
2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
金額 N.A. N.A. 597
対売上高比率 N.A. N.A. 4.3%

主な研究開発活動

2012年12月期
-「Kappa CVT」エンジン用コントロールユニット、ソレノイドバルブを開発、量産開始。
-CVVL用ポジションセンサー、非接触式多目的アクチュエーターを独自開発、量産開始。

2011年12月期
-GDIエンジン用インジェクターを開発、量産開始。
-LPIインジェクターを開発、量産開始。
-「Nu-CVVL」エンジン用ポジションセンサーを開発、量産開始。
-パノラマサンルーフ用ECUを開発、量産開始。
-中国生産「Nu」エンジン用統合コントロールユニットを開発、量産開始。

2010年12月期
-ガソリン直噴システム (パワートレインコントロールユニット、デリバリーパイプモジュール、エアーフューエルモジュールシステム、ハイプレッシャーポンプ、ハイプレッシャーインジェクター) を開発。
-四輪駆動カップリング用ECUを開発。
-非接触式電子スロットルコントロールを開発。
-マルチパーパスアクチュエーターを開発。
-比例制御式ソレノイドバルブを開発。
-現代「Sonata Hybrid」用制御システム (ハイブリッドコントロールユニット、モーターコントロールユニット、バッテリーマネジメントシステム、エアーフューエルモジュールシステム)を開発。
-オートマチックトランスミッション用VFSソレノイドモジュール、クランクシャフトポジションセンサーを開発、量産開始。

2009年12月期
-オンオフソレノイドバルブを開発、量産開始。
-ホットフィルムエアフローセンサーを開発。
-6速トランスミッションコントロールユニットを開発。
-ガソリン直噴エンジン用エンジンコントロールユニット、ハイプレッシャーセンサー、フューエルレイルを開発。
-バイフューエルLPIエンジンコントロールユニットを開発。
-LPI用インジェクターを開発。
-廉価型コントロールユニットを開発、量産開始。
-現代「Nu」エンジン用エンジンコントロールユニットを開発。
-現代「Avante HG Hybrid」用エンジンコントロールユニット、バッテリーマネジメントシステム、モーターコントロールユニット、ハイブリッドコントロールユニット、エアーフューエルモジュールシステムを開発。
-燃料電池車用フューエルセルハイブリッドコントロールユニット、スタックボルテージモニター、パワーディスコネクトユニットを開発。
-EGRグロープラグユニットを開発。
-四輪駆動カップリング用コントロールユニットを開発。
-四輪駆動カップリング用油圧センサーを開発。
-パージコントロールソレノイドバルブ (KEV1) を開発。
-マルチパーパスアクチュエーターを開発。
-非接触式電子スロットルモジュールを開発。
-可変力ソレノイド (K26) を開発。
-現代「Theta2」ガソリン直噴エンジン用エアーフューエルモジュールシステムを開発、量産開始。

2008年12月期
-電子制御式スロットルコントロールを開発、量産開始。
-現代「Tau」エンジン用エアーフューエルモジュールシステムを開発。
-6速トランスミッション用ポジションスイッチを開発。
-6速トランスミッションコントロールユニットを開発、量産開始。
-低ノイズインジェクターを開発。

技術提携

-日本の三菱電機日本電産トーソク、ドイツのRobert Bosch GmbHとの間で、製品生産に関する技術導入契約を締結。