LS Automotive Co., Ltd. (旧 大星電機工業 (株) ) 2015年12月期の動向

近年のハイライト

業績 (連結)

(単位:百万ウォン)
2015年
12月期
2014年
12月期
増減率 (%) 備考
売上高 808,039 715,524 12.9% -
営業利益 36,317 30,701 18.3% -
当期純利益 21,904 17,951 22.0% -


見通し
-2020年までに受注高2兆ウォン、売上高1兆5,000億ウォン、税引前純利益1,000億ウォンを目指すという「ビジョンDS20151」を発表した。なお、同社は2013年12月期に売上高6,635億ウォン、税引前純利益125億ウォンを記録している。(2014年10月8日付プレスリリースより)

親会社変更

-2010年12月、韓国のLS Mtron Ltd.は、大星電機工業の株式49.5%を米国Delphiから取得し、同社を完全子会社化する。取得金額は39,600百万ウォンで、2011年1月末に手続き完了する。 (2010年12月14日付プレスリリースより)

-2008年11月、韓国のLS Mtron Ltd.は大星電機工業の株式50.5%を取得し、同社を子会社化すると発表。取得金額は69,078百万ウォン。自動車用電装部品事業への進出を目的とする。LS Mtronは韓国のLSグループ傘下の産業機械、電子部品メーカー。なお、大星電機工業の残りの株式49.5%は米国Delphiが保有している。(2008年11月5日付プレスリリースより)

受注

Daimler
-2013年12月、Daimlerにマルチファンクションスイッチを納入していると発表した。また同社は、2014年2月からDaimlerにリレースイッチの納入を開始する計画。(2013年12月30日付プレスリリースより)

日産
-日産の中型・大型セダンにステアリングスイッチを納入する。契約期間は2012年から5年間で、受注金額は475億ウォンに達する見込み。なお、同社は2008年に日産からプッシュスイッチを受注している。(2010年4月15日付プレスリリースより)

Audi
-Audiからアイドルストップシステム用DC-DCコンバーターを受注した。契約期間は2010年から7年間で、受注額は約39百万ユーロに達する。 (2009年11月18日付プレスリリースより)

事業買収

-2010年8月、現代自動車グループのランプメーカーIHLからインテリアランプ事業を買収。

子会社

<インド>
-2010年2月、Daesung Electric Indiaは現代自動車インド (HMI) から「Best Localization Award」を受賞。

-2009年8月、Daesung Electric Indiaは現代モービスから「優秀サプライヤー賞」を受賞。

-2009年4月、Daesung Electric Indiaは現代自動車インド (HMI) から「優秀サプライヤー賞」を受賞。

-2007年12月、インドのタミルナドゥ州に「Daesung Electric India Private Ltd.」を設立。自動車用スイッチ等の製造を行う。同社の出資比率は100.0%。2008年7月、工場が稼動開始した。

<中国 (無錫)>
-2011年4月、無錫大星電子が江准汽車 (JAC) との間で戦略的パートナーシップ契約を締結。

-2009年12月、無錫大星電子が上汽通用五菱汽車 (SGMW) から「品質優秀賞」を受賞。

-2009年4月、「無錫徳爾福大星電子有限公司」[Delphi Daesung Wuxi Electronics Co., Ltd.]の株式30.0%を取得し、完全子会社化。その後、社名を「無錫大星電子有限公司」[Wuxi Daesung Electronics Co., Ltd.]に変更した。

<中国 (青島)>
-2011年12月、青島大星電子は江准汽車 (JAC) から「優秀サプライヤー賞」を受賞。同社は2009年12月と2010年12月にも同賞を受賞している。

-2008年11月、「青島大星電子有限公司」[Qingdao Daesung Electronics Co., Ltd.]を完全子会社化。(株) Deltechが保有する株式51.0%を取得した。

認証・受賞

-2013年9月、米国Delphiから「The Pinnacle Award」の「Above & Beyond」部門賞を受賞した。「Pinnacle Award」は、Delphiに多大な貢献を行った優秀サプライヤーを表彰するため2004年に設立された。(2013年12月30日付プレスリリースより)

-2012年12月、韓国の自動車関連メーカーとして初めて「Automotive SPICE」のレベル2認証を取得した。この「Automotive SPICE」は、欧州の主要完成車メーカーが中心となって策定した車載ソフトウェアの開発プロセスモデル。 (2012年12月20日付プレスリリースより)

研究開発体制

-1986年、R&Dセンターを設立。
-2012年7月、国内の信頼性評価センターを拡張すると発表。面積を拡張し、20余台の設備を設置。さらに、2012年末にかけて14台の試験・計測装置を導入する計画。(2012年7月1日付プレスリリースより)
-2013年、R&Dセンターを京畿道の安養(Anyang)市に移転。
-2014年12月31日現在、311名の研究員が在籍している。

研究開発費

(単位:百万ウォン)
2015年12月期 2014年12月期 2013年12月期
金額 31,217 28,849 24,949
対売上高比率 5.1% 4.9% 4.5%



研究開発活動 (2015年12月期)

開発課題 開発成果等
ボディコントロールシステム 開発完了
第2世代仮想エンジン音 中国法規制への対応に向けて開発中
フロントコンソール統合スイッチ ワイヤー本数16本の削減、重量0.9kgの軽量化に成功
第3世代バラスト ASICの開発により最適化に成功
次世代トルク&アングルセンサー ISO26262準拠に向けて開発中
センサーレスIMSシステム 原価低減および量産性の改善
HID 25Wバラスト 現代・起亜自動車向け開発
VESS 中国向けに開発中



技術提携

-2013年5月、LS Group傘下の4社 (LS産電、LS電線、LS Mtron、大星電機工業) は、中国の東風汽車集団 (Dongfeng Motor Group) との間で、環境対応車用部品およびシステムの共同開発に関するMOUを締結した。これに基づき両者はパワートレイン、エネルギー貯蔵装置、充電システム、電装システムなどを共同開発する。なお、大星電機工業は2012年、東風汽車からパワーウィンドウスイッチ、インパネスイッチを受注済み。2013年にも乗用車および商用車用のボディコントロールモジュール (BCM) を受注している。(2013年5月8日付プレスリリースより)

技術導入

-Delphi Packard Electric Systems (米国) との間で、ジャンクションボックスに関する技術導入契約を締結。
-Immersion (米国) との間で、ハプティック (触覚 )に関する技術導入契約を締結。

設備投資額

-2014年12月期、自動車部品事業はスイッチ・電装製品の生産能力増強のために約173億ウォンを投資した。
-2015年12月期、生産能力増強および新製品量産のために約485億ウォンを投資した。
-2016年12月期、生産能力増強および新製品量産のために約412億ウォンを投資する計画。