東京ラヂエーター製造 (株) 2012年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2012年
3月期
2011年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 29,385 26,836 9.5 -主要市場であるトラック業界で、震災の影響によるサプライチェーンの混乱に始まり、電力供給不足やタイ洪水被害による生産活動への影響など先行き不透明な状況となったが、国内および震災での復興需要や、国の政策による一時的な需要増などにより増収となった。
営業利益 2,515 2,044 23.0 -売上高の増加と全社的な原価低減活動が奏功。
経常利益 2,533 2,241 13.0 -
当期純利益 1,497 1,470 1.8 -

新会社

-ASEANにおける自動車用熱交換器需要の拡大を見込み、インドネシアに自動車部品の生産子会社「PT. Tokyo Radiator Selamat Sempurna (仮称)」を新設すると発表。資本金は172億ルピア(約146百万円)で、出資比率は東京ラヂエーター67%、PT. Selamat Sempurna Tbk.33%。操業開始は2013年4月の予定。2013年度の売上額は約10億円を見込む。(2011年12月26日付プレスリリースより)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
全社 138 120 118

-今年度の研究開発は主に熱交換器関係で、金額は138百万円(日本セグメント)。

研究開発活動

-世界の法規規制、市場動向および顧客ニーズに適合した製品開発を行い、環境にやさしく、より豊かな社会の発展に貢献する研究開発活動を実施。
-環境規制の更なる強化と燃費低減を両立させる技術開発として、基盤技術としての伝熱解析、構造解析、流体解析等に加え、熱マネージメントによるシステム開発に取り組み、システムでの最適化提案を可能とする実験評価設備の充実を図る。
-中国・新興国向けについても市場のニーズを調査しベンチマークの下、現地最適化製品の仕様を積極的に提案していく。

技術援助契約

(2012年3月31日現在)
会社名 契約内容 契約期間
Thai Radiator Mfg. Co., Ltd.
(タイ)
ラジエーター、燃料タンクの製造技術 1982年5月1日 - 2013年4月30日まで
PT. Selamat Sempurna
(インドネシア)
ラジエーター、燃料タンクの製造技術 1979年4月11日 - 2013年4月10日まで

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
全社 771 590 1,044

-日本セグメントおよび中国セグメントにおいて、ラジエーター製造設備、EGRクーラー製造設備の新設、現有設備の改修、更新および生産性向上を目的とした設備投資771百万円(日本セグメント:689百万円、中国セグメント:82百万円)を実施。

設備の新設

(2012年3月31日現在)
会社名
事業所名
所在地 設備の
内容
投資額
(百万円)
着工 完了
予定
完成後の
増加能力
同社 神奈川県
藤沢市
プレス金型新設・更新 201.3 2012年4月 2013年4月 -
重慶東京散熱器有限公司
[Chongqing Tokyo Radiator Co.,Ltd]
中国
重慶市
熱交換器等製造設備新設 253.2 2012年4月 2012年12月 -
無錫塔尓基熱交換器科技有限公司
[Wuxi TRS Heat Exchanger Co., Ltd.]
中国
無錫市
熱交換器等製造設備新設 642.4 2012年4月 2012年12月 生産能力 27,000台/月の増加
PT. Tokyo Radiator Selemat Sempurna インドネシア
タンゲラン市
熱交換器等製造設備新設 230.2 2012年4月 2012年12月 生産能力 160,000台/月の増加