大同メタル工業(株) 2007年3月期の動向
ハイライト
業績
単位:
百万円 |
2007年 3月期 |
2006年 3月期 |
増減率 (%) | 要因 |
全社 | ||||
売上高 | 63,841 | 57,700 | 10.6 | 海外の販売拠点体制の拡充と拡販に努めるとともに、受注に対応した生産能力増強にも取り組む。 |
営業利益 | 2,076 | 3,343 | (37.9) | 原材料(鋼材・非鉄等)の価格高騰、再建途上にある大同メタルベルフォンテンLLC(米国)の影響を受ける。 |
経常利益 | 2,170 | 3,586 | (39.5) | - |
当期純利益 | (426) | 1,310 | - | - |
自動車用軸受メタル事業 | ||||
売上高 | 51,514 | 46,418 | 11.0 | 国内自動車販売台数は減少したものの、米国向けを中心とした輸出が大幅に伸長。 |
海外動向
米国の製造子会社である大同メタルベルフォンテンの再建を加速。デーナとの合弁を完全子会社化したのを機に、犬山工場と同じ高性能生産ラインを3本導入し、製造品質を大幅に向上させる。また、日系自動車メーカーの現地生産拠点への部品供給を、来年から現地化。トヨタなど日系メーカーのほかビッグスリーからの新規受注も獲得しており、人員削減計画の実施と合わせて採算を大幅に改善し、2009年度には同子会社を黒字化する計画。(2006年11月21日付日刊自動車新聞より)
国内動向
グローバル生産戦略の重要課題として、自動車用軸受メタル生産に特化した専門工場を岐阜県関市の関テクノハイランドに建設、2007年2月より生産を開始。
開発動向
研究開発体制
中央研究所、生産技術室、第1カンパニー開発室、第3カンパニー開発室の4部門による体制
研究員64名
研究開発費
2007年3月期の研究開発費は1,314百万円。
研究開発活動
主として自動車用軸受メタル関連。
(1)発電機用ジャーナル軸受の開発
- NEDO(独立法人新エネルギー産業技術総合開発機構)の委託研究としてピーク系複合材料の摺動メカニズムを構築後、表面微量元素分析装置で摺動面の分析をし、その摺動メカニズムを実証。
(2)鉛フリーオーバーレイ付銅合金軸受の開発
- 欧州ELV(使用済自動車)の鉛規制に対応する、現行鉛系オーバーレイおよび含鉛銅合金と同等以上の性能を有するビスマス系オーバーレイおよび銅合金を開発。
技術供与 (2007年3月時点)
中央研究所、生産技術室、第1カンパニー開発室、第3カンパニー開発室の4部門による体制
研究員64名
研究開発費
2007年3月期の研究開発費は1,314百万円。
研究開発活動
主として自動車用軸受メタル関連。
(1)発電機用ジャーナル軸受の開発
- NEDO(独立法人新エネルギー産業技術総合開発機構)の委託研究としてピーク系複合材料の摺動メカニズムを構築後、表面微量元素分析装置で摺動面の分析をし、その摺動メカニズムを実証。
(2)鉛フリーオーバーレイ付銅合金軸受の開発
- 欧州ELV(使用済自動車)の鉛規制に対応する、現行鉛系オーバーレイおよび含鉛銅合金と同等以上の性能を有するビスマス系オーバーレイおよび銅合金を開発。
技術供与 (2007年3月時点)
供与先 | 国名 | 品目 | 契約内容 | 契約期間 |
Bimetal Bearings Limited | インド |
軸受メタルの生産 |
(1) 技術的知識、情報及びノウハウの提供 (2) 工業所有権の供与 |
2000年7月12日~ 2007年7月11日 |
設備投資
2007年3月期は総額9,231百万円の設備投資を実施。
自動車用軸受メタル事業の設備投資
(1)加工専用設備 3,749百万円
国内:自動車用軸受メタル生産に特化した大同プレーンベアリング(株)の生産開始に伴う設備投資
海外:大同メタルチェコの操業開始に伴う設備投資
など
(2)バイメタル製造設備 901百万円
国内:同社およびエヌデーシー(株)にて設備投資
海外:大同メタルベルフォンテンLLCにて設備投資
→バイメタル使用量の伸びが大きく、その生産能力の早期拡大を目的とする。
設備の新設計画(自動車用軸受メタル部門 抜粋)
自動車用軸受メタル事業の設備投資
(1)加工専用設備 3,749百万円
国内:自動車用軸受メタル生産に特化した大同プレーンベアリング(株)の生産開始に伴う設備投資
海外:大同メタルチェコの操業開始に伴う設備投資
など
(2)バイメタル製造設備 901百万円
国内:同社およびエヌデーシー(株)にて設備投資
海外:大同メタルベルフォンテンLLCにて設備投資
→バイメタル使用量の伸びが大きく、その生産能力の早期拡大を目的とする。
設備の新設計画(自動車用軸受メタル部門 抜粋)
内容 | 投資 予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
完成後の 増加能力 |
大同メタル工業(株) | ||||
-第1カンパニー犬山工場 (愛知県犬山市) | ||||
半割メタル製造設備 増強 | 166 |
2005年 10月 |
2007年 12月 |
|
-第3カンパニー岐阜工場 (岐阜県郡上市) | ||||
巻ブシュ製造設備 新設 | 196 |
2007年 5月 |
2009年 3月 |
巻ブシュ生産能力 約12%増 |
巻ブシュ製造設備 新設 | 178 |
2007年 5月 |
2009年 3月 |
巻ブシュ生産能力 約12%増 |
巻ブシュ製造設備 新設 | 159 |
2005年 11月 |
2007年 9月 |
巻ブシュ生産能力 約12%増 |
-バイメタル製造所 (愛知県犬山市) | ||||
軸受材料ライン 増設 | 380 |
2007年 1月 |
2007年 12月 |
軸受材料生産能力 約5%増 |
アルミ軸受材料ライン 増設 | 274 |
2007年 1月 |
2007年 12月 |
軸受材料生産能力 約5%増 |
アルミ軸受材料ライン 増設 | 168 |
2006年 12月 |
2007年 12月 |
軸受材料生産能力 約5%増 |
アルミ軸受材料ライン 増設 | 151 |
2007年 1月 |
2007年 12月 |
軸受材料生産能力 約5%増 |
エヌデーシー(株) | ||||
-習志野工場 (千葉県習志野市) | ||||
半割メタル製造設備 増設 | 80 |
2006年 12月 |
2007年 7月 |
半割メタル生産能力 約5%増 |
半割メタルめっき設備 増設 | 200 |
2007年 6月 |
2007年 12月 |
半割メタル生産能力 約5%増 |
大同プレーンベアリング(株) | ||||
-関工場 (岐阜県関市) | ||||
半割メタル製造設備 増強 | 634 |
2007年 4月 |
2007年 12月 |
新工場操業開始に伴うもの |
大同メタルベルフォンテン L.L.C. (Daido Metal Bellefontaine L.L.C.) | ||||
-ベルフォンテン工場(米国オハイオ州) |
||||
新アルミ軸受材料ライン 増設 | 161 |
2006年 4月 |
2007年 9月 |
軸受材料生産能力 約5%増 |
半割メタル製造設備 増強 | 308 |
2007年 10月 |
2007年 12月 |
半割メタル生産能力 約8%増 |
大同メタルチェコs.r.o.(Daido Metal Czech s.r.o.) | ||||
(チェコ共和国ブルノ市) | ||||
巻ブシュ製造設備 新設 | 85 |
2006年 9月 |
2007年 8月 |
子会社操業開始に伴うもの |
巻ブシュ製造設備 新設 | 128 |
2006年 9月 |
2007年 8月 |
子会社操業開始に伴うもの |
巻ブシュ製造設備 新設 | 150 |
2006年 9月 |
2007年 9月 |
子会社操業開始に伴うもの |
巻ブシュ製造設備 新設 | 170 |
2006年 7月 |
2007年 9月 |
子会社操業開始に伴うもの |
巻ブシュ製造設備 新設 | 109 |
2007年 1月 |
2007年 9月 |
子会社操業開始に伴うもの |
巻ブシュ製造設備 新設 | 128 |
2007年 9月 |
2008年 4月 |
子会社操業開始に伴うもの |
巻ブシュ製造設備 新設 | 150 |
2008年 4月 |
2008年 10月 |
子会社操業開始に伴うもの |