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太平洋工業 (株) 2018年3月期の動向

買収

-英センサータテクノロジーズホールディングPLC (センサータ) 傘下で自動車用バルブを製造するシュレーダー・グループの3社を買収すると発表した。取得額は合計約200億円で、7月中にも株式取得を完了する。シュレーダーが得意とする欧米市場を加えることで、世界4極体制を整え、自動車以外の分野も強化してバルブ事業の拡大を図る。今回買収するのは、シュレーダー・グループの米1社と仏2社。シュレーダーは欧米市場での認知度が高く、自動車のほか、航空機や産業機械用のバルブ製品も手がける。(2018年5月23日付日刊自動車新聞より)

受注・受賞

-プレス製品で「超ハイテン材でキックリンフォース (フロントサイドメンバーリインフォース) を成形する冷間プレス工法」を開発し、トヨタ自動車の「新型カムリプロジェクト表彰(CE特別賞)」を受賞。

中期経営計画 OCEAN-20

-2018年内に2030年までを対象とした長期ビジョンを策定する。タイヤバルブや自動車用プレス部品の開発・生産技術の向上と設備保全分野でのIoT (モノのインターネット) 活用を柱に据える。既存事業での競争力の強化を図り、将来に向けた土台作りを進める一方で、IoT分野に経営資源を重点的に振り向ける。今後10年間で、車の電動化やサプライヤー間の協業が加速することを想定、業界の流れに立ち遅れないためにも他の企業や大学との連携を深めていく。(2018年1月22日付日刊自動車新聞より)

-中期経営目標を達成するための主な施策は以下の通り。

• 車両軽量化のために骨格プレス部品を軽量化
• 超ハイテン部品のニーズに応えた生産体制の確立
• 鍛圧プレス製品の生産能力拡充のため養老工場 第二工場の稼働開始
• 樹脂製品で新素材・新工法で軽量化・機能向上
• TPMS製品で新製品開発と中国拠点での生産能力増強

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発体制

-顧客に密着した研究開発を行う各事業部の技術部門・生産技術部門と、将来を見据えた研究開発を行う技術企画センターで構成。

-ソフトウェアの研究開発は、子会社のピーアイシステム株式会社が実施。

研究開発活動

<プレス・樹脂製品>
-国内では、西大垣工場におけるプレス設備導入や自動車の新型モデル用金型等の新製品対応・増産を中心に投資。
-海外では、米国・オハイオ州、テキサス州における工場拡張やプレス設備導入を中心に投資。
-2017年10月、タイにおいて新工場が完成し2019年より製品納入を開始。

<バルブ製品>
-国内では、鍛圧プレス事業に関する工場拡張やプレス設備導入を中心に投資。
-海外では、韓国牙山市におけるアルミダイカスト新製品・増産対応を中心に投資。

-2019年3月期の設備投資額は19,480百万円を計画。