自動車部品工業株式会社 2008年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
2008年
3月期
2007年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 65,893 55,432 18.9 -自動車用部品事業は、トラック市場では、自動車NOx・PM法に伴う代替需要が収束したことから、国内需要は前年を下回ったが、海外は北米を除く資源国

-新興国を中心に堅調に推移。このような環境のもと、売上高は280億3百万円と前年同期比11.0%の増収。損益面では、売上維持・拡大に向けての投資費用増加、原材料価格高騰による資材費の値上げ等があったものの、増収効果により営業利益は18億1千4百万円と前年同期比12.2%の増益。
営業利益 3,623 2,968 22.0 -
経常利益 3,833 3,012 27.3 -購入資材費の低減、生産性の向上、固定費削減に取り組み、収益力の改善に努めたことにより増益。
当期純利益 2,592 1,782 45.4 -


2009年3月期の課題
-プロペラシャフトに重点を置いた他系列への拡販活動

-更なる開発力・技術力向上による高水準の品質維持

-継続的なコストダウン活動による商品競争力向上

-アジア地域を基盤とした海外事業の拡大 など

開発動向

-2008年3月期の研究開発費は416百万円。


開発体制
-
開発部門を中心に株式会社ジェイ・ビー・ケー・サービスと連携してパワートレーン各種装置の自動車用関連部品の研究・開発に取組む。

-先行開発製品の一部についてはいすゞ自動車株式会社との共同開発。


エンジン部品事業 研究開発費は41百万円
-いすゞ自動車株式会社の産業エンジン・アッセンブリーの製造拠点として、また、エンジンの性能評価の委託実験を通して生産性・品質向上などの開発支援を行っている。

自動車用部品事業 研究開発費は374百万円
-中型、小型トラック用トランスミッションの出力トルクアップに呼応した各種プロペラシャフト及び架装用途に合わせたパワー取り出し方式の各種パワーテイクオフ、また自動車用エンジン部品のロッカアーム及びフライホイール等の開発。

-これまで商取引のない自動車メーカーへの受注展開を進めており、客先仕様の大型および小型プロペラシャフトの開発も行っている。


技術導入(2008年3月現在)
相手先 契約技術 契約期間
Eaton Corporation (米国) ノースピン・ディファレンシャルの製造技術 2006年4月16日~2009年4月15日

設備投資

-2008年3月期の設備投資金額は2,738百万円。

エンジン部品事業 1,147百万円
-産業用エンジン内容部品生産設備の能力増強に伴う投資。

自動車用部品事業 1,590百万円
-プロペラシャフト、フライホイール、ロッカーアーム生産設備の能力増強及び老朽代替を目的とした投資。


設備の新設(自動車用部品事業)
会社名/事業所名 所在地 設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手年月 完了予定
年月
本社・海老名工場 神奈川県
海老名市
エンジン部品加工設備他 505 2008年4月 2009年3月
伝動装置部品加工設備他 2,600 2008年4月 2009年3月
真岡工場 栃木県真岡市 機関関係部品加工設備他 1,030 2008年4月 2009年3月
P.T. Jibuhin Indonesia インドネシア
カラワン
機関関係部品加工設備他 90 2008年1月 2008年12月
Jibuhin Thailand Co., Ltd. タイ チョンブリ 伝動装置部品加工設備他 75 2008年1月 2008年12月