(株)今仙電機製作所 2009年3月期の動向

ハイライト

業績 ( 単位:百万円 )
  2009年
3月期
2008年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 86,936 91,321 (4.8) 年度前半が比較的順調に推移。年度後半に大幅な受注の減少。
営業利益 3,687 6,676 (44.8)
経常利益 2,759 6,316 (56.3)
当期純利益 1,505 3,957 (61.9)
自動車部品関連事業
売上高 81,615 85,456 (4.5) 国内において前期に立ち上がった製品が寄与し、アジア地域における子会社が順調であったことから年度前半は比較的好調に推移したが、10月以降自動車の生産台数が急激に減少したため減収減益。
営業利益 3,346 6,193 (46.0)

 

2010年3月期 予想 ( 単位:百万円 )
  2010年3月期 予想 2009年3月期 実績 増減率 (%)
全社
売上高 62,100 86,936 (28.6)
営業利益 1,530 3,687 (58.5)
経常利益 1,870 2,759 (32.2)
当期純利益 960 1,505 (36.2)
設備投資額 3,275 5,731 (42.9)
減価償却額 3,988 4,797 (16.9)
自動車部品関連事業
売上高 - 81,615 (30.0)
営業利益 - 3,346 (61.0)

新中期経営計画 「Proud 2nd Stage (Recovery 1-2-3)」

  目標 年度 施策
Step 1. スリム 縮小した市場でも利益確保できる体制への絞込み 2009年度 ・資材費低減と生産性向上
・業務効率改善と労務費削減(組織変更を2009年3月より実施)
・改善活動の専門部門として経営体質改革チームを新設
Step 2. シンプル 生産体制、事業構成を最適化 2010年度 ・工場間の生産移管、工場の統廃合を含む国内生産拠点の再編
Step 3. スピード 業務効率革新による高い生産性の実現 2011年度 <製品開発>
・安全性向上:シートアジャスタ機構にて頚部衝突衝撃緩和を図る製品開発
・環境対応:燃費性能の向上に役立つ軽量化
・快適性向上:シートアジャスタ機構と電子ユニットなどの電子技術の融合により製品開発

 

開発動向

研究開発費 ( 単位:百万円 )
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 136 146 150
対売上高比率 (%) 0.16 0.16 0.21

研究開発活動 (自動車部品関連事業)

機構製品


-シートアジャスタ

CAE解析技術を活用した製品開発期間の短縮と、シートスライドアジャスタ、シートリクライニングアジャスタなどの機能性向上、小型軽量化、低コスト化を目指した研究開発活動を実施。

特に、コアとなるリクラー、レール、ロックユニットなどの基本ユニットを最適配置して、強度・耐久の解析、最適構造の検討を行い、統合化を施したシートアジャスタの開発を実施。

また、音・振動といった感覚的に性能に優れたパワーシートアジャスタの開発および、パワー作動時の挟み込み防止技術などのシートの動作を制御する電子ユニットとの融合開発を行い、自動車メーカー、シートメーカーへの提案と新製品の共同開発活動を実施。

-ウィンドレギュレータ

更なる小型化、軽量化を図るため、新構造の提案活動を実施。

電装製品

-電子ユニット

各種装置の複合制御を可能にした統合ユニットの製品化をはじめ、メモリーシートECUやシートベルトプリテンション制御ECUを製品化し、更に各種シートアレンジ制御など、機構と電子を融合したメカトロニクス製品の研究開発を実施。

-ランプ

LED素子を採用したリアコンビネーションランプ、ルームランプなどの多種の新規ランプを開発。

制御ユニット、ランプ、ロック機構を組み合わせたオーバーヘッドコンソールは、モジュール化の研究開発中。

-ホーン

更なる小型化、低価格化の実現と高品質化を両立した新製品開発を推進中。

その他の製品

トラックのエア系統を制御するマグネチックバルブや、エアコン用ダクトの開閉制御を行うアクチュエーターの小型化、軽量化、高性能化、複数のマグネチックバルブの一体モジュール化の研究開発や、大型二輪車用の電動スクリーン(風防の電動調整装置)を開発、製品化するなど、機構・電動技術を応用した新製品の開発を展開中。

 

設備投資

設備投資額 ( 単位:百万円 )
  2009年3月期 2008年3月期 2007年3月期
全社 5,731 7,599 6,395
自動車部品 5,656 7,514 6,331

設備投資 (自動車部品)

岐阜工場における内製化設備の増強、海外子会社の増産対応に伴い、機構製品であるシートアジャスタの設備投資を行った。主なものはラウンドリクライニングアジャスタおよびシートアジャスタの製品生産設備。


設備の新設計画 (自動車部品関連事業)
会社名
事業所名
(所在地)
設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手 完了
予定
今仙電機 岐阜工場
(岐阜県加茂郡)
生産設備 418 2009年
4月
2010年
3月
今仙電機 名古屋工場
(愛知県犬山市)
生産設備 428 2009年
4月
2010年
3月
今仙電機 八百津工場
(岐阜県加茂郡)
生産設備 252 2009年
4月
2010年
3月
今仙電機 岡山工場
(岡山県倉敷市)
生産設備 168 2009年
4月
2010年
3月
今仙電機 可児工場
(岐阜県可児市)
生産設備 209 2009年
4月
2010年
3月
今仙電機 春里工場
(岐阜県可児市)
生産設備 189 2009年
4月
2010年
3月
今仙電機 広島工場
(広島県東広島市)
生産設備 53 2009年
4月
2010年
3月
広州今仙電機有限公司
[Guangzhou Imasen Electric Industrial Co.,Ltd.]
(中国 広東省)
生産設備 558 2009年
1月
2009年
12月
Imasen Bucyrus Technology Inc.
(米国 オハイオ州)
生産設備 378 2009年
1月
2009年
12月
Imasen Manufacturing India Pvt. Ltd.
(インド ラジャスタン州)
土地、建物、生産設備 140 2009年
1月
2009年
12月
Imasen Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.
(タイ アユタヤ県)
生産設備 258 2009年
1月
2009年
12月
Imasen Philippines Mfg. Corp.
(フィリピン ラグナ州)
生産設備 53 2009年
1月
2009年
12月