旭テック株式会社 2008年3月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万円) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 315,885 | 145,702 | 116.8 | -日本国内での新興国向けトラックの輸出増加に伴う需要増、アルミホイール新製品の順調な立ち上がり、2007年に買収し連結子会社化した米国Metaldyne Holdings LLCおよびその子会社(以下、メタルダイン社)の売上が加わったことによる増収。 |
営業利益 | 3,340 | 3,276 | 1.9 | -日本や欧州においては順調な業績で推移したが、北米市場の悪化に伴いメタルダイン社の損益が悪化。 |
経常利益 | (8,602) | (162) | - | |
当期純利益 | (34,818) | (665) | - | - |
一般素形部品関連事業 | ||||
売上高 | 306,362 | 136,941 | 123.8 | -メタルダイン社の売上が加算されたほか、新興国向け自動車用部品の需要好調が継続したことにより増収。 |
営業利益 | 3,643 | 3,678 | (0.9) | -北米市場の悪化によりメタルダイン社の損益悪化。 |
-2007年8月、三菱ふそうトラック・バス(株)より、テクノメタル(株)の株式34%を追加取得し、完全子会社化した。同社とTMKの合計生産高はダクタイル鋳鉄製品分野で業界2位。トラック等での旺盛な部品需要に支えられ、堅調な成長を続けている。(2007年8月30日付プレスリリースより)
会社設立
-2007年3月、広州馭風鋁鋳件有限公司[Wheelhorse Aluminum Casting Co., Ltd.]との合弁で、中国で2社目となるアルミホイール製造会社を設立。
開発動向
研究開発体制
-2008年3月期の研究開発人員は191名
研究開発活動 (一般素形部品関連事業)
-一般素形材部品関連事業では、一般自動車部品の生産合理化を目的とした設備の更新・メンテナンスを中心に設備投資を実施。
海外投資
<中国>
-2007年3月、広州馭風鋁鋳件有限公司[Wheelhorse Aluminum Casting Co., Ltd.]との合弁で、中国で2社目となるアルミホイール製造会社を設立。新会社「広州馭風旭鋁鋳件有限公司[Wheelhorse Asahi Aluminum Casting Co., Ltd.]」の資本金は775百万円で、出資比率は同社30%、広州馭風鋁鋳件が70%。生産能力は2007年中に年産100万本に達する見込み。これにより、同社の中国における生産能力は年産200万本になる。また、タイのホイール生産子会社を合わせると、年産360万本の生産体制が整い、日本、タイ、中国の顧客に製品を安定供給することが可能になる。(2007年4月13日付プレスリリースより)
設備の新設計画
-2008年3月期の研究開発人員は191名
研究開発費 | (単位:百万円) |
2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 | |
全体 | 3,390 | 998 | 537 |
一般素形部品関連事業 | 3,217 | 876 | 400 |
研究開発活動 (一般素形部品関連事業)
項目 | 研究開発内容 |
マグネシウムダイカスト | 既に乗用車部品を中心に、大物マグネシウムダイカスト製品を量産中であり、さらに採用拡大のための開発および設計を進めている。また、コストインパクトの大きい、材料リサイクル技術の開発にも取り組む。 |
内面平滑化技術(AS処理) | 乗用車インテークマニホールド等で量産中。さらに合金種と熱処理の組み合わせによって疲労強度特性が大幅に改善される見通しがついたため、具体的な適用に備えて開発を推進中。 |
アルミ新鋳造鍛造 | 自動車の軽量化要求に備え、高強度アルミ合金の鋳造製品開発のため、新しい鋳造製法の開発を進めており、精度の高い温度コントロールによる凝固制御法の開発に取り組む。 |
鉄系鋳物 | 高強度材料であるハイパーダクタイルは、トラック部品で量産中。部品拡大および特性改善、コスト改善のために合金成分の改良を進めている。 |
パワートレイン・シャシー | 連結子会社であるメタルダイン社において、軽量化技術とフレームデザインの開発を進めており、鋳造技術の確立を図っている。 |
設備投資
設備投資額 | (単位:百万円) |
2008年3月期 | 2007年3月期 | 2006年3月期 | |
全体 | 13,500 | 184,174 | 4,555 |
一般素形部品関連事業 | 13,388 | 184,099 | 3,547 |
-一般素形材部品関連事業では、一般自動車部品の生産合理化を目的とした設備の更新・メンテナンスを中心に設備投資を実施。
海外投資
<中国>
-2007年3月、広州馭風鋁鋳件有限公司[Wheelhorse Aluminum Casting Co., Ltd.]との合弁で、中国で2社目となるアルミホイール製造会社を設立。新会社「広州馭風旭鋁鋳件有限公司[Wheelhorse Asahi Aluminum Casting Co., Ltd.]」の資本金は775百万円で、出資比率は同社30%、広州馭風鋁鋳件が70%。生産能力は2007年中に年産100万本に達する見込み。これにより、同社の中国における生産能力は年産200万本になる。また、タイのホイール生産子会社を合わせると、年産360万本の生産体制が整い、日本、タイ、中国の顧客に製品を安定供給することが可能になる。(2007年4月13日付プレスリリースより)
設備の新設計画
事業所名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
菊川南事業所 (静岡県菊川市) |
エンジン部品生産設備 | 94 | 2008年 4月 |
2009年 1月 |
テクノメタル(株)二本松工場 (福島県二本松市) |
ダクタイル鋳鉄生産設備 | 1,100 | 2007年 5月 |
2014年 3月 |
Asahi Tec Metals (Thailand) Co., Ltd. (タイ チョンブリ県) |
ダクタイル鋳鉄生産設備 | 3,192 | 2007年 4月 |
2012年 3月 |
Asahi Tec Aluminium (Thailand) Co., Ltd. (タイ チョンブリ県) |
ダクタイル鋳鉄生産設備 | 143 | 2008年 4月 |
2009年 1月 |
Metaldyne Chassis Manufacturing (Hangzhou) Co., Ltd. (中国 浙江省) |
パワートレイン部品生産設備 | 887 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
Metaldyne Korea Limited (韓国 平澤市) |
パワートレイン部品生産設備 | 777 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
Metaldyne Sintered Components Mexico, S. de R.L.de C.V. (メキシコ コアウイラ州) |
パワートレイン部品生産設備 | 461 | 2008年 4月 |
2008年 12月 |
Metaldyne Engine Holdings, S.L. (スペイン カタルーニャ州) |
シャシー部品、パワートレイン部品生産設備 | 300 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
Metaldyne International France SAS (フランス リヨン市) |
パワートレイン部品生産設備 | 220 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |
Metaldyne Zell GmbH & Co. KG (ドイツ ツェル・アム・ハーマースバッハ市) |
シャシー部品生産設備 | 149 | 2008年 4月 |
2009年 3月 |