(株)ユニバンス 2011年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2011年
3月期
2010年
3月期
増減率
(%)
備考
全社
売上高 60,717 49,020 23.9
-
営業利益 1,293 (608) - -
経常利益 1,296 (672) - -
当期純利益 1,172 (2,584) - -
ユニット事業
売上高 29,961 21,648
38.4 北米向けSUV用四輪駆動装置などの販売が増加。
営業利益 612 (683) - 売上高の増加および合理化活動。
部品事業
売上高 30,435 27,118 12.2 中国及び北米向け自動車部品の販売が増加。
営業利益 600 16 3,650.0 売上高の増加および合理化活動。

受注

スズキからハイブリッド車用のギアボックスを受注した。スズキが今秋投入する「スイフトプラグインハイブリッド」に搭載されるユニットで、ユニバンスがハ イブリッド乗用車にユニットを供給するのは初めて。同社はハイブリッド車用ユニットについてはいすゞ自動車から小型トラック「エルフ」のハイブリッド車向けに発電機組み込み型ギアボックスを受注した実績がある。スイフトのPHV向けはこれに続くハイブリッド車分野のビジネスとなる。(2010年5月20日 付日刊自動車新聞より)

海外事業

タイ
2011年2月、タイで四輪駆動装置の生産を開始すると発表した。4月に製造販売子会社を設立、稼働は2012年を予定する。インドネシアに続く東南アジ アの生産拠点で、 両拠点を連携活用しピックアップ車用などの駆動ユニットの供給体制を強化する。新会社の名称は「ユニバンス(タイランド)」でチョンブリ県に設立する。資本金は1億4200万バーツ(約4億円)。同社が99.99%、残りは個人がそれぞれ出資する。従業員数は100人を予定する。(2011年2月24日付日刊自動車新聞より)

インドネシア
2010年5月、マニュアルトランスミッションを生産するインドネシア工場を拡張すると発表した。需要拡大が見込まれるASEAN地域での拡販と、新興国への生産シフトに よるコスト競争力向上が目的。拡張するのはP・Tユニバンス・インドネシアで、2棟(約4千平方メートル)を今年末までに拡張する。(2010年5月17日付日刊自動車新聞より)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2011年3月期 2010年3月期 2009年3月期
全社  1,569 1,269 1,536
売上高に占める割合(%)  2.6 2.6 2.5

研究開発体制

-2011年3月31日現在、研究開発スタッフは全133名。グループ従業員の約6.8%に相当。

研究開発活動

(1)ユニット事業
マニュアルトランスミッション (M/T)
-主力製品である、RV車及び小型、中型商用車向けのトランスミッションは、燃費向上及び排ガス規制等の環境対策やドライバーへの負担軽減をより一層配慮した研究開発に取り組んでいる。
-ハイブリッド及び電気自動車の様々なレイアウトに対応した減速機の研究開発にも取り組みを強化。

四輪駆動装置
-主力商品であるトランスファーユニットは、市場がグロ-バルで拡大している小型ピックアップ車用を主に、ラインアップ化と軽量・コンパクト化の為の開発と競争力向上の為の開発に取り組んでいる。
-成長市場である前輪駆動ベースの4WD車用には独自技術を生かした環境にやさしい4WDシステムの研究開発に取り組んでいる。
-四輪駆動技術を生かしたATV用デフキャリアの開発・生産も実施。

(2) 部品事業
-製造技術面での強みや、ユニットメーカーとしてのノウハウを活かしたVA活動を行っている。
-独自技術によるワンウェイクラッチの競争力向上や軽自動車用マニュアルステアリング用ギヤボックスの開発にも取り組んでいる。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2011年3月期
全社  1,643
ユニット事業
 921
部品事業
 697

ユニット事業
-新規立ち上がり及び設備の維持更新のための設備投資を実施。

部品事業
-新規立ち上がり及び設備の維持更新のための設備投資を実施。

設備の新設計画 (2012年3月期)


計画金額
(百万円)
主な内容・目的
全社 4,909
-
ユニット事業
3,134
機械加工設備、新規立ち上がり等
部品事業 1,759
機械加工設備、新規立ち上がり等