シロキ工業 (株) 2016年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2016年
3月期
2015年
3月期
増減率
(%)
備考
売上高 135,180 125,273 7.9 -
営業利益 2,502 2,210 13.2 -
経常利益 1,841 2,932 (37.2) -
親会社株主に帰属する当期純利益 2,199 1,721 27.8 -

事業動向

-2015年12月、アイシン精機を完全親会社、シロキ工業を完全子会社とする株式交換契約を締結。2016年4月1日に発効。シロキ工業は2016年3月29日に上場廃止となった。なお同社は、経営統合後も現状の社名と本社所在地を維持する。

-2015年5月13日、同社とトヨタ紡織アイシン精機は、シート骨格機構部品の事業譲渡契約を締結したと発表した。正式な譲渡は11月を予定する。アイシン精機とシロキ工業が手がけるシート骨格を構成するリクライナーなどの部品事業のうちトヨタ車両向けは、トヨタ紡織に移管される。

-シート骨格機構部品事業のうちトヨタ車両向け以外は、シロキ工業に残される。(2016年10月21日、マークラインズ取材より)

-2015年3月、マツダ、ホンダからシート関連部品を初受注し、国内の乗用車メーカー全社と取引する事業基盤を確立した。2014年10月にマツダ向けの供給を開始。ホンダからは2016年以降に立ち上げる新型車向けの部品を受注した。トヨタ系列外のメーカーに幅広く供給できる実力を示した格好になる。2016年4月に経営統合するアイシン精機とともに量産効果などを高め、シート部品事業の維持、拡大に取り組む考えだ。(2015年3月11日付日刊自動車新聞より)


中期経営計画・長期構想

新中期経営計画 「ローリングプラン」
-2017年3月期を最終年度とする、新中期経営計画「ローリングプラン」を継続遂行中。

目標達成への重点活動項目は以下の通り:

  • 国内売上700億円で利益の出せる経営体質の構築
  • 国内既存5工場に加え、東北拠点を含め国内生産体制の再構築を進める。
  • 海外を主戦場として戦う - 2年に1拠点のペースで活動を広げる。
  • 現地化、現地人化に加え、現地営業力および情報力を強化する。

長期構想 「シロキビジョン2021」
-上記ローリングプランとともに、2022年3月期までの長期構想を描いた「シロキビジョン2021」を維持。

-数値目標

2016年3月期
(実績)
2017年3月期
(目標)
2022年3月期
(目標)
売上高 1,351億円 1,400億円 2,000億円
営業利益率 1.8% 5% 5%
海外売上比率 - - 50%

研究開発費

(単位:百万円)
2016年3月期 2015年3月期 2014年3月期
全社 - 2,889 2,869

研究開発拠点

-愛知県豊川市にある技術センターで、”高品質・低コスト”で”安全性・快適性・環境”を追求した製品開発を実施。小型・軽量化の追求や高度な人間工学に基づいた構造・素材開発、モジュール化・エレクトロニクス化を推進している。

共同開発

-トヨタ自動車は、トヨタ紡織アイシン精機、シロキ工業の3社と協力し、シートをフロアに直接取り付ける手法を新型 「Prius」 で採用した。従来必要だった取り付け用のブラケットを不要としたことで、車体の横方向の動きに対するシートの安定度を高め、車体と一体になった操作感をドライバーが味わえるようにした。新設計 「トヨタ・ニューグローバル・アーキテクチャー (TNGA)」 の導入によって可能になったもので、「Prius」 以外のモデルにも広げる。 (2016年1月18日付日刊自動車新聞より)

設備投資額

(単位:百万円)
2016年3月期 2015年3月期 2014年3月期
全社 - 5,341 5,285