アルパイン株式会社 2008年3月期の事業動向
ハイライト
業績 | (単位:百万円) |
2008年 3月期 |
2007年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 252,071 | 265,054 | (4.9) | -自動車メーカー向けビジネスが、北米景気減速やモデルチェンジの影響を受けたことから売上が減少。 |
営業利益 | 7,000 | 10,110 | (30.6) | |
経常利益 | 6,403 | 12,015 | (46.7) | |
当期純利益 | 3,554 | 5,729 | (38.0) | |
音響機器事業 | ||||
売上高 | 123,637 | 130,090 | (4.9) | -自動車メーカー向けは、北米のSUV向けに新メディア、DVDオーディオ・システムの搭載が増加したことに加え、BRICs向けCDオーディオ・システム搭載車種の販売や、厳しい車室内環境に対応したサウンド・システムの販売は堅調に推移。 -欧州自動車メーカー向けが、モデルチェンジ時期と重なったことと、車の情報通信化により、カーオーディオ単品商品からカーナビゲーション複合商品へと製品構造が変化していることが影響。 |
営業利益 | 5,359 | 9,961 | (46.2) | |
情報・通信機器事業 | ||||
売上高 | 129,498 | 136,108 | (4.9) | -自動車メーカー向けビジネスは、カーナビゲーションや複合商品の純正装着率が拡大したものの、新車需要が小型車中心にシフトしたことから、売上は減少。 |
営業利益 | 9,478 | 8,856 | 7.0 |
開発動向
-2008年3月期の研究開発費の総額は27,191百万円、音響機器事業に7,631百万円、情報・通信機器事業に19,560百万円。
技術提携
-沖電気工業、イスラエルの電気機器メーカーのランコムテクノロジーズと次世代の高速無線通信規格である「WiMAX(ワイマックス)」に対応したカーナビゲーションシステムを共同開発したと発表。同規格を活用したカーナビは世界で初めて。2008年1月10日まで米ラスベガスで開催されているインターナショナルCESに出展した。今回開発したカーナビは、高速走行時でも安定したブロードバンド通信を実現可能とするとともに、動画のストリーミング配信や地図情報の早期更新を実現できるようにしたもの。沖電気がランコムのLSI(大規模集積回路)「RNA200」を搭載したモバイルWiMAX端末を試作した。これを同社のカーナビとUSBインターフェースで接続した。(2008年1月9日付日刊自動車新聞より)
-2008年2月19日、米マイクロソフト(MS)社との間で、相互の特許を包括的に供与する「特許クロスライセンス契約」を締結したと発表。これによって両社は、カーナビゲーションシステムを始め家電製品などの分野で、双方の特許取得済み技術の共有を促進するほか、情報交換などを進める。同契約に関して、同社は「競争力のあるカーナビゲーションシステムを市場に展開したい」。一方のMS社では「新たな革新技術を生み出し、業界内の協力体制を強化したい」としている。(2008年2月20日付日刊自動車新聞より)
技術援助契約 (2008年3月現在)
技術提携
-沖電気工業、イスラエルの電気機器メーカーのランコムテクノロジーズと次世代の高速無線通信規格である「WiMAX(ワイマックス)」に対応したカーナビゲーションシステムを共同開発したと発表。同規格を活用したカーナビは世界で初めて。2008年1月10日まで米ラスベガスで開催されているインターナショナルCESに出展した。今回開発したカーナビは、高速走行時でも安定したブロードバンド通信を実現可能とするとともに、動画のストリーミング配信や地図情報の早期更新を実現できるようにしたもの。沖電気がランコムのLSI(大規模集積回路)「RNA200」を搭載したモバイルWiMAX端末を試作した。これを同社のカーナビとUSBインターフェースで接続した。(2008年1月9日付日刊自動車新聞より)
-2008年2月19日、米マイクロソフト(MS)社との間で、相互の特許を包括的に供与する「特許クロスライセンス契約」を締結したと発表。これによって両社は、カーナビゲーションシステムを始め家電製品などの分野で、双方の特許取得済み技術の共有を促進するほか、情報交換などを進める。同契約に関して、同社は「競争力のあるカーナビゲーションシステムを市場に展開したい」。一方のMS社では「新たな革新技術を生み出し、業界内の協力体制を強化したい」としている。(2008年2月20日付日刊自動車新聞より)
技術援助契約 (2008年3月現在)
契約先 | 国名 | 契約内容 | 契約期間 |
Dolby Laboratories Licensing Corporation |
米国 | テープレコーダー等の雑音低減装置に関する特許実施権の許諾 |
1977年1月1日から 特許存続期間満了日まで |
Koninklijke Philips
Electronics NV. |
オランダ | DVDプレーヤーに関する特許実施権の許諾 |
1999年10月12日から 2009年10月11日まで |
Thomson S.A. |
フランス | DVDプレーヤーに関する特許実施権の許諾 |
2000年10月1日から 2005年9月30日まで 以後5年ごとの自動更新 |
株式会社 東芝 |
日本 | DVDプレーヤーに関する特許実施権の許諾 |
2000年12月31日から 2007年12月31日まで 以後5年ごとの自動更新 |
MPEG LA LLC |
アメリカ | DVDプレーヤーに関する特許実施権の許諾 |
2002年1月1日から 2010年12月31日まで |
設備投資
-2008年3月期の設備投資費は、8,068百万円。
音響機器事業
2007年度の設備投資費は、13,673百万円。
-金型を中心とした有形固定資産に2,401百万円、ソフトウェアの開発等に1,290百万円を投資。
-自動車メーカーへの直接納入化拡大・顧客要求品質に向けた対応などの製品供給体制強化を目的として、欧州の生産設備に1,193百万円。
-ノーズ内製化などの生産機能拡充化を目的として、北米の生産設備に169百万円。
-タイの生産拠点である「Alpine Technology Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.」では、生産拡大対応や環境改善の為の設備取得として110百万円投資。
-中国生産拠点である「Taicang Alpine Electronics Co., Ltd.」では、増産に対応する為の生産設備の取得などに729百万円。
情報・通信機器事業
2007年度の設備投資費は、5,452百万円。
-新製品開発及び生産の拡充や合理化:2,307百万円
-社内情報ネットワーク構築:1,240百万円
-北米の生産機能拡充:280百万円
設備の新設
音響機器事業
2007年度の設備投資費は、13,673百万円。
-金型を中心とした有形固定資産に2,401百万円、ソフトウェアの開発等に1,290百万円を投資。
-自動車メーカーへの直接納入化拡大・顧客要求品質に向けた対応などの製品供給体制強化を目的として、欧州の生産設備に1,193百万円。
-ノーズ内製化などの生産機能拡充化を目的として、北米の生産設備に169百万円。
-タイの生産拠点である「Alpine Technology Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.」では、生産拡大対応や環境改善の為の設備取得として110百万円投資。
-中国生産拠点である「Taicang Alpine Electronics Co., Ltd.」では、増産に対応する為の生産設備の取得などに729百万円。
情報・通信機器事業
2007年度の設備投資費は、5,452百万円。
-新製品開発及び生産の拡充や合理化:2,307百万円
-社内情報ネットワーク構築:1,240百万円
-北米の生産機能拡充:280百万円
設備の新設
事業所名 | 所在地 | 設備の内容 | 投資 予定額 (百万円) |
着手 | 完了予定 |
いわき事業所 | 福島県いわき市 | 機械装置 | 1,250 | 2008年4月 | 2009年3月 |
工具器具備品及び金型 | 3,538 | ||||
Alpine Electronics Manufacturing of Europe Ltd. | ハンガリー ビアドルバージ市 |
機械装置 |
1,367 | 2008年4月 | 2009年3月 |
Dalian Alpine Electronics Co. Ltd. | 中国大連市 | 機械装置 |
664 | 2008年4月 | 2009年3月 |
アルパイン技研(株) | 福島県いわき市 | 建物 |
604 | 2008年4月 | 2009年3月 |