Pirelli Tyre S.p.A. 2010年12月期の動向
ハイライト
事業方針
-ジュゼッペ・カッターネオ、アジア・パシフィックCEO(最高経営責任者)は14日、今後2~3年をめどにアジア・パシフィック地域でのマーケットシェアを現状の2倍に引き上げていく方針を明らかにした。中国工場の4輪乗用車用タイヤの生産能力を2012年に倍増するとともに、マーケティング活動に力を入れていくことで、販売量で先行している欧州や南米と同様の市場シェアを早期に獲得していく意向を示した。 (2011年1月15日付日刊自動車新聞より)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万ユーロ) |
2010年12月期 | 2009年12月期 | 2008年12月期 | |
全社 | 146 | 133 | 145 |
売上対比 | 3.1% | 3.3% | 3.5% |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万ユーロ) |
2010年12月期 | 2009年12月期 | 2008年12月期 | |
タイヤ部門 | 402 | 217 | 285 |
一般消費者向け
-2010年度は、設備投資費の77%を一般消費者向けタイヤに関するもので、主にルーマニア、中国並びにブラジルにおける生産能力の増強、欧州のハイエンドタイヤ向け、またはハイエンドタイヤ製造法"新MIRS"を導入したSettimo Torineseテクニカルセンターの設立等に充当。
2013年までに、アルゼンチンMerlo工場に100百万米ドルを投資する計画。同工場は現在、乗用車・SUV・小型トラック用タイヤを生産。今回の投資により、生産能力が現在の年間5百万本から2013年には6百万本に拡大する。なお、同社は2010年にアルゼンチンで365百万米ドル(前年比55%増)の売上を記録する見込み。また、2013年には売上500百万米ドルの達成を目指すという。(2010年10月20日付プレスリリースより)