Montupet S.A. 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2013年12月期 2012年12月期 増減率 (%) 要因
全社
売上高 420.7 399.5 5.3 1)
営業利益 43.4 33.0 31.5 2)

要因
1) 売上高
-2013年12月期売上高は、前年比5.3%増の420.7百万ユーロとなった。フランス国外の自動車メーカー向けの製品売上が伸び、市場シェアが増加したことによるもの。

2) 営業利益
-営業利益は、前年比31.5%増の43.4百万ユーロ。地域的なプロダクトミックスと全拠点における生産性の向上が寄与。

合弁事業

-2013年11月にインドの鋳造メーカーJaya Hind Industriesとの合弁会社「Jaya Hind Montupet Private Limited」を設立したと発表した。Jaya Hind Industriesは小型商用車メーカーForce Motorsの傘下。新会社はPuneに工場を保有し、Ford、Mahindra、Force Motorsにシリンダーヘッドを供給する。(2013年12月12日付プレスリリースより)

受注

-FordのCologne工場 (ドイツ) とCraiova工場 (ルーマニア) にシリンダーヘッドを納入していると発表した。両工場では1.0L EcoBoostガソリンエンジンを生産している。また、Montupetのシリンダーヘッドは、BMW-PSAの1.6Lガソリンエンジンにも採用されているという。(2013年6月6日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
全社 12.5 11.1 24.9

研究開発体制

-研究開発に160名以上が従事。

研究開発活動

-同社は、Daimlerからシリンダーヘッドの開発および量産のプロジェクトを受注し、現在、この部品のプロトタイプの開発段階。このシリンダーヘッドは新規に設計されたもので、3気筒および4気筒エンジンに適用される予定。

製品開発

粒子分散質合金
-2013年、同社は世界で初めて粒子分散質合金によるシリンダーヘッドの開発に成功したと発表した。このシリンダーヘッドは、熱耐性の性能を大幅に向上した。Audi-Volkswagenグループが現在同シリンダーヘッドを搭載したエンジンの走行テストを実施している。

2014年12月期研究開発費の見通し

-同社は、2014年12月期の研究開発費に13.2 百万ユーロ投じる予定。

設備投資

設備投資額

-2013年12月期の設備投資額は、前年比13.9%減の32.8百万ユーロ。

2012年の主な設備投資

-ブルガリア Ruse拠点の生産エリアを50%拡張。
-英国 Belfast拠点のGM向け「LE1シリンダーヘッド」、およびメキシコ Torreon拠点のBosch向けマスターシリンダー生産用の製造施設を増設。

-以下拠点の生産ラインを増強
  • ブルガリア Ruse拠点:Audi V8エンジン向けおよびVolvo VED4エンジン向けシリンダーヘッド
  • フランス Laigneville拠点:BMW N63U、Renault M9T、Ford向け第3.5世代Pumaシリンダーヘッド
  • 英国 Belfast拠点:Ford PantherエンジンおよびSigma IEMエンジン向けシリンダーヘッド
  • スペイン Alumalsa拠点:Renault R9Mエンジン用のディストリビューター、Ford Pumaエンジン用マニホールド、BorgwarnerのEGRバルブ
  • フランス Chateauroux拠点:Porsche用構造部品
-以下拠点に生産ラインを新設
  • メキシコ Terreon拠点:GM向け「SGEシリンダーヘッド」用の生産ライン
  • ブルガリア Ruse拠点:Renault K9M用シリンダーヘッド
-英国 Belfast拠点でFord Sigma IEMおよびGM LE1向けのシリンダーヘッド用の設備を追加。
-フランス Laigneville拠点のアルミリサイクル能力、ブルガリア Ruse拠点の砂再生処理能力を増強。