Huf Hulsbeck & Furst GmbH & Co. KG 2014年12月期までの動向

業績

-2014年12月期の売上高は単独ベースで約1,200百万ユーロ。5年連続の増収。

会社設立

-2010年、メキシコに Huf Mexico S de Rを新設。
-2009年、中国に新たな子会社 Yantai Huf Tools Co., Ltd.を設立。
-2008年、Shanghai Hufが射出成形部品工場および塗装施設を開設。
-2007年、Huf India Private Limited および Huf Japanを設立。
-2005年、Huf Romaniaを設立。

海外事業

<米国>
-2014年、同社傘下のHuf North America Automotive Parts Manufacturingは、米国テネシー州のGreenevilleに建設した塗装工場が生産を開始したと発表。既存工場を5,300平方メートル拡張しており、自動塗装機や樹脂射出成形機を設置する。新工場の年産能力はドアハンドル約12.5百万ユニット。新工場の稼働により、グループ全体の自動車用ドアハンドルの生産能力は、グローバルで年間72.5百万ユニットになるという。さらに、インドのPune拠点でも塗装工場を建設中で、2015年から現地の自動車メーカー向けに年間約3.5百万ユニットのドアハンドルを生産する計画。(2014年10月14日付プレスリリースより)

<インド>
-2012年、Huf India Private Limitedが2012年4月1日付けで、インドPuneに新たに建設した工場に移転。

<スペイン、ポルトガル>
-2010年、Ficosaとスペインとポルトガルでの合弁契約を解消。2010年7月20日付で、折半出資会社のHuf Espana S.A. (スペイン) とHuf Portuguesa Lda. (ポルトガル) を同社が完全子会社化する。これにより同社は、パッシブエントリーシステム、電子ロックシステム、電動テールゲートシステム、カーアクセスシステム事業を拡大していく考え。

事業買収

-2011年11月、Huf Electronics GmbHはBorgWarnerよりタイヤ空気圧監視システム事業を買収することで合意したと発表。今回の買収には、従業員約230名を抱えるドイツのBretten工場が含まれる。なお同事業は、BERUのディーゼルエンジン用冷間始動システム事業およびイグニションシステム事業の一部として、2005年にBorgWarnerが買収した。

受賞

受賞名 授与者 受賞者
2014 World Excellence Silver Award 2013 Ford Huf Espana (Spain)
2012 World Excellence Gold Award 2012 Ford Huf Espana (Spain)
2012 Supplier of the Year GM Huf Polska (Poland)
2012 Excellent Quality Award 奇瑞汽車 (Chery) Yantai Huf (China)
2012 Best Quality Award 一汽解放汽車 (FAW Jiefang) Changchun Huf (China)
2012 Supplier of Best Quality Control 第一汽車グループ (FAW Group) Yantai Huf (China)
2012 Excellent Supplier Prize 上海汽車 (SAIC) Shanghai Huf (China)



研究開発体制

-430名以上の設計者および技術者がドイツ、米国、ルーマニア、インド、ブラジル、中国の各拠点でR&D業務に従事。

製品開発

ドアハンドルの電子化
-多様なパッシブキー対応のドアハンドルを開発。ドアハンドル内の電子部品の製造から、組み立て、ポッティング工程まで手掛ける。ドアハンドルにライトを内蔵させるタイプも開発し、ドアハンドルの動作をライトで知らせる機能がある。

テールゲート用エンブレム型電子式リアドアハンドル
-2014年、テールゲートのエンブレム型電子式リアドアハンドルを開発したと発表。ジェスチャーに反応して、ドアやテールゲートの開閉が可能。この製品を使用するために、車両はパッシブエントリーシステムを装備する必要がある。また、正しいキーが近付いたことを車が認識すると、あらかじめ決められた手の動き (ジェスチャー) をドアハンドルやエンブレムの前で行うことで、トランクやドアのロック解除または開放ができる。(2014年10月14日付プレスリリースより)

パワーテールゲートシステム
-アクチュエーターとリアコントロールユニットの働きでリアドアの開閉を制御する。システムの一部として自動サーボロックを開発。ロックがプレロックの位置で、自動でドアまたはトランクを閉めることができる。

-サイレントラッチ:解錠時の音を削減し、ドアをゆっくりと開放することができる。同社がパテントを保有。

-キックセンサー:人の足の動きを感知し、自動でトランクを開放。認証はキーとIDによって行われる。2013年9月現在、6車種でオプションとして設定されている。

-多機能リアバー:ライト、リアアクチュエーター、ロックシリンダー、カメラを内蔵。

-多機能エンブレム:カメラとロックシリンダーを内蔵。

カメラ内蔵新型ドアハンドル
-2014年、カメラを統合した新型ドアハンドルを開発したと発表。通常はパッシブエントリーシステム用の電子部品が取り付けられ、ジェスチャーにより制御できる。車のキーを持ったドライバーが近付き、正しいジェスチャーを行うとドアハンドルがせり出す仕組み。ドアハンドルが持ち上がるとドアは電動で開く。ドライバーが車に乗るとハンドルはわずかに伸び、ハンドルの裏にあるカメラが適切な位置に移動する。そして、ドアまたはダッシュボードに取り付けられたディスプレイに、車両後方の交通状況の画像を表示する。このドアハンドルのカメラはサイドミラーの役割を果たしており、最適な視界の画像をより高画質で表示するため、死角をな くすことができるという。(2014年10月14日付プレスリリースより)

タイヤ空気圧モニタリングシステム
-2013年8月、WABCOが開発するトラック・バス・トレーラー用のタイヤ空気圧モニタリングシステムの次世代製品に、Huf Electronics Brettenがタイヤ空気圧モニタリング機器を供給することが発表された。WABCOの空気圧モニタリングシステム「IVTM」をベースとし、新型システムでは商用車のタイヤに搭載するセンサーをタイヤの内側または外側、もしくは両側に配置することが可能になる。また、Huf Electronics Brettenの内界センサー技術によりタイヤ温度監視機能を追加する予定。2014年下期にOEMおよびアフターマーケット向けに販売する計画。

-自動車用の新しいアクセス・イモビライザーシステム"Passive Entry"および"Keyless Go"を初めて開発。
-2007年、タッチスクリーンキーを開発、紹介。
-2006年、ディスプレーキーおよびデザインドアハンドルを開発、紹介。

海外投資

<インド>
-2012年、インドPuneに工場を設立。

<中国>
-2011年、中国の吉林省長春 (Changchun) 市に新工場を開設したと発表。同工場では、自動車用キー、ステアリングコラムロック、ドアハンドルなどを生産する。

各種データ

従業員数

  2014年12月末 2013年12月末 2012年12月末 2011年12月末
合計 約7,000 約7,000 6,800 6,350

 

売上高

(単位:百万ユーロ)
  2014
12月期
2013
12月期
2012
12月期
2011年
12月期
2010年
12月期
売上高 (非連結) 約1,200 約1,100 1,050 905 847