Edscha AG 2014年までの動向

企業買収

-2013年3月1日付で、ドイツHalverを本拠とするFPS Kunststofftechnikと同国Schalksmuhleを本拠とするFriedhelm Piepenstockを買収すると発表。今回の買収によりEdschaは、自動車の軽量化設計において重要度が高まっているプラスチック分野におけるノウハウを拡大することが可能になる。なお、買収する2社のSchalksmuhle工場およびHalver工場は、EdschaのRemscheid拠点に統合される予定。買収金額はあわせて約4.5百万ユーロとなる。(2012年11月27日付プレスリリースより)

合弁事業

-EdschaとAAPICO Hitechによる合弁契約が2013年7月5日付で発効した。この契約は2012年12月に両社の間で締結されたもの。今回の契約には、ヒンジシステム、パーキングブレーキ、フットコントロールなどの開発・生産・販売に関する提携が含まれる。新会社「Edscha AAPICO Automotive Co., Ltd.」は、主に東南アジアに拠点を持つ日本の自動車メーカー向けに供給を行う予定。(2013年7月5日付プレスリリースより)

-2013年7月2日、韓国のPyeong Hwa Automotive (PHA) との折半出資による合弁会社が操業を開始したと発表。この合弁契約は2012年10月に締結されたもの。新会社「Edscha PHA Ltd.」は韓国の牙山 (Asan) 市を本拠とし、電動リフトゲート駆動システムおよびヒンジシステムの開発・生産・販売を行う。すでに韓国自動車メーカーから受注を獲得している。牙山にある既存工場のほかに、今後2ヶ月以内に別の場所で販売・開発の支社を開設する計画。(2013年7月4日付プレスリリースより)

-2012年、同社はAAPICO Hitechと新合弁会社を設立すると発表。新会社「Edscha AAPICO Automotive Co., Ltd.」はヒンジシステム、パーキングブレーキ、フットコントロールの開発・生産・販売を、主に東南アジアに拠点を持つ日本の自動車メーカー向けに行う予定。新会社の資本金は40百万バーツ (約1百万ユーロ)で、 同社が51%を出資し、残り49%をAAPICOが出資する見込み。

受注

-2011年、Mercedes-Benzの新型「M-Class」の歩行者保護用ポップアップフード向けにヒンジを納入していると発表。(2011年11月21日付プレスリリースより)

受賞

-2015年4月、合弁企業であるEdscha AAPICO AutomotiveがGMから"Supplier Quality Excellence Award"を受賞したと発表した。 (2015年4月30日付プレスリリースより)

-2014年9月、Edscha Automotive Hengersberg GmbHが日産より「Supplier Quality Award」を車体部品部門で受賞したと発表した。同社は同拠点から英国とスペインにある日産の拠点に向けて、ドアヒンジ、フードヒンジ、リフトゲートヒンジを納入している。(2014年9月30日付プレスリリースより)

製品開発

ポップアップフード用ヒンジ
-2011年、フードヒンジを新開発し、Daimlerの新型「Mercedes-Benz M-Class」の歩行者保護用のアクティブフード向けに納入していると発表。このアクティブフードは歩行者に衝突すると、エンジンルームのヒンジ下部に設置されている火薬式アクチュエーターに点火し、保護装置が作動する。着火の衝撃がヒンジとフードを少し持ち上げることで、フードは8センチ上昇。これにより、衝撃を吸収する空間ができ、頭部などへの負傷を軽減することが可能になる。また同社は、リフトゲートの開閉をボタン操作で行うスピンドル駆動装置も開発。このほかに、ドアヒンジ・リフトゲートヒンジも同モデルに供給している。(2011年11月21日付プレスリリースより)

海外投資

<スペイン>
-2015年、スペインのCantabria工場を拡張するために約9百万ユーロを投資すると発表した。この拡張に対しCantabria州のビジネス開発機関がさらに1百万ユーロを助成する。この計画はヒンジ、ハンドブレーキレバー、スペアタイヤブラケットの生産能力を向上させ、40人の新規雇用と、2016年までに約17百万ユーロから70百万ユーロまでの売上増を見込んでいる。

<ロシア>
-2013年9月、ロシアのTogliattiで新工場の定礎式を実施。2014年秋から生産を開始し、中期的に150名超の従業員を雇用する計画。まず、ロシアの自動車メーカー向けにドアヒンジ、リフトゲートヒンジ、リアエンドドアヒンジを生産する。部品の年産能力は約250万ユニットとなる予定。(2013年9月5日付プレスリリースより)

<中国>
-2013年8月、中国の江蘇省昆山 (Kunshan) に建設した新工場「Edscha Automotive Components Kunshan Co., Ltd.」を開設したと発表。主にヒンジシステムおよびドアチェックの生産を行う。自動組立ラインをはじめ、最新のマテリアルハンドリング技術に基づいたプレスマシンを備える。今後は、プラスチック部品の射出成形機のほか、ペダルボックスや足踏み式パーキングブレーキなど運転制御部品の生産ラインも設置する予定。工場面積は10,700平方メートルで、そのうち6,500平方メートルが生産エリアとなる。新工場はまず、大手合弁自動車メーカー向けにフードヒンジを生産する計画。(2013年8月30日付プレスリリースより)

-2012年、中国の江蘇省昆山(Kunshan)において新工場の定礎式を行ったと発表。2013年春に、ヒンジシステムの生産を開始する予定。第1段階では、約9,000平方メートルの敷地にオフィスビルと生産棟を建設する。同工場の建設には総額37百ユーロを投じる計画。(2012年8月30日付プレスリリースより)

各種データ

従業員数

2014年 2013年 2012年
全社 5,000 4,800 4,450

 

売上高

(単位:百万ユーロ)
2014年 2013年 2012年 2011年  2010年
売上高 774 716 683 695 640