American Axle & Manufacturing Holdings, Inc. 2011年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル)
  2011年12月期 2010年12月期 増減率(%)

要因

売上高 2,585.0 2,283.0 13.2 1)
総利益 455.1 401.7 13.3 -

要因
1)
-同社2011年売上高は、北米の小型トラックおよびSUVの生産量が前年比7.5%増となったことを受け前年から増加。

-北米小型トラックおよびSUV向けの部品単価がドル計算で2011年は1,487ドル。2010年の1,441ドル、2009年の1,403ドルと比較し上昇。この要因は金属材料の高騰と、GMの次世代大型トラックの影響によるもの。

-2011年の4WD/AWDの市場占有率は63.0%(2010年は64.2%、2009年は64.1%)。

合弁事業

-中国の合肥美橋汽車伝働及底盤系統(Hefei AAM Automotive Driveline & Chassis System)を拡充すると発表した。このHefei AAMは、安徽江淮汽車(JAC Group)傘下の合肥車橋(Hefei Automobile Axle: HAAC)とAAMの合弁会社。今回、HAACの小型・中型商用車向けアクスル事業を、Hefei AAMに100%集約するもの。Hefei AAMは現在、リアアクスルビーム、リアドライブモジュール(RDM)、パワートランスファーユニット(PTU)、サスペンションコーナーを中国独立系ブランドの乗用車、SUV、多目的車(MPV)向けに供給している。今回の統合に伴い、安徽江淮汽車・北汽福田汽車(BAIC Foton)などの小型トラック向けに、フロント・リアアクスルビームを納入する。なお、拡張した合弁会社は、2011年12月より稼動する予定。(2011年12月1日付プレスリリースより)

企業買収

-インドのAAM Sona Axle Private Limited (AAM Sona Axle)を完全子会社化したと発表。AAM Sona Axleは元々、AAMとSona Koyo Steering Systemsの合弁会社。アクスルアッセンブリーを生産し、インドの小型トラック、乗用車、SUV市場向けに供給している。(2011年1月7日付プレスリリースより)

工場閉鎖

-米国ミシガン州のDetroit生産複合施設および、ニューヨーク州のCheektowaga工場を閉鎖する意向を発表した。Detroit拠点では、フロントアクスル、リアアクスル、ステアリングリンケージを生産。また、Cheektowaga拠点ではネットシェイプギアの生産を行っている。(2011年10月28日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ドル)
  2011年12月期 2010年12月期 2009年12月期
合計 113.6 82.5 67.0

-製品開発では、パワートランスファーユニット、トランスファーケース、ドライブライン、トランスミッションデフ、マルチピース式ドライブシャフト、等速ジョイント、トルクトランスファーデバイス、シャシー・モジュール、フロント/リアドライブアクスルなどの開発を推進。
-既存ならびに次世代製品の性能向上に向け、同社製品群の電子化を進める。
-ハイブリッド車両やEVの研究開発。
-燃費効率の向上、排ガスの削減に向けた製品開発。

設備投資

設備投資額

(単位:百万ドル)
  2011年12月期 2010年12月期 2009年12月期
全社 163.1 108.3 137.7

-2011年の設備投資額は受注分の新型モデルプロジェクトの立ち上げに配分された。

 

海外投資

<タイ>
-タイのラヨーン県Hemaraj Eastern Seaboard工業団地内に、新工場Rayong Manufacturing Facilityを開設した。フロントおよびリアアクスル、ドライブシャフトなどを生産する予定。工場面積は約125,000平方フィート、管理部門は13,000平方フィートを占める。現在の従業員数は195名。フル稼働時には、エンジニアリングスタッフ・製造スタッフを合わせて約275人が同拠点に勤務する計画。(2011年9月9日付プレスリリースより)