Zhejiang Asia-Pacific Mechanical & Electronic Co., Ltd. [浙江亜太機電股份有限公司] 2013年12月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位: 百万元) |
2013年12月期 | 2012年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 2,718.60 | 2,107.45 | 29.00 |
-製品構成 -生産能力の向上による量産効果 -工法の更新による生産コストの削減 |
営業利益 | 150.21 | 79.36 | 89.28 | |
経常利益 | 164.27 | 99.41 | 65.25 | |
純利益 | 141.39 | 87.72 | 61.18 |
新会社
-2013年12月、同社は鄭州市中牟県 (Zhongmu County, Zhengzhou) に全額出資子会社「鄭州亜太底盤有限公司 [Zhengzhou Asia-Pacific Chassis Parts Co., Ltd.]」を設立すると発表。新会社の資本金は2百万元。主に自動車のシャーシー部品を生産、販売する。(2013年12月19日付け会社公告より)-2013年11月、同社は重慶に全額出資子会社「重慶浙亜底盤部件有限公司 [Chongqing Zheya Chassis Parts Co., Ltd.]」を設立すると発表。新会社の資本金は30百万元。主に自動車のブレーキシステム、シャシーモジュール、電子システムの研究開発、生産、販売、技術サービスを行う。(2013年11月11日付け会社公告より)
-2013年10月、同社は天津に全額出資子会社「天津浙亜底盤部件有限公司 [Tianjin Zheya Chassis Parts Co., Ltd.]」を設立すると発表。新会社の資本金は9百万元。主に自動車のシャシー部品、ブレーキシステム部品、電子システムを生産、販売する計画。(2013年10月22日付け会社公告より)
-2013年8月、同社は新たに設立した完全子会社「杭州亜騰鋳造有限公司 [Hangzhou Yateng Foundry Co., Ltd.]」の工商管理局への登記が完了したと発表。資本金は65百万元。鋳造品の生産、販売を行う。(2013年9月18日付け会社公告より)
清算
-2013年1月、同社は75%の株式を保有する、TBKとの合弁会社「杭州亜太特必克汽車制動系統有限公司 (Hangzhou TBK-APG Brakes Co., Ltd.)」を解散、清算すると発表。合弁双方が合弁期間満了前に合弁を解消することに同意した。合弁会社の2012年9月末時点での総資産は4,334.20万元。2012年1-9月の売上は4,023.50万元だった。合弁会社の在庫、未収入金および機械設備等の価格は合弁双方で決定の上、浙江亜太機電がこれを取得し、2013年1月1日より「APGブランド」として生産、経営を行う。(2013年1月4日付け会社公告より)受注
-2013年、子会社「杭州亜太埃伯恩汽車部件有限公司 [Hangzhou APG-FTE Automotive Co., Ltd.]」は、南京長安マツダの「CX-5」向けに2本のクラッチ用配管ASSYを、さらに2014年上半期からは新型「Mazda3」向けにも2本のクラッチ用配管ASSYを供給すると発表。(2013年11月25日付けプレスリリースより)-2013年、同社は上汽GM五菱 (SAIC GM Wuling) よりGP50 (宝駿) のリアブレーキキャリパーアセンブリとリアブレーキディスクのサプライヤーに指定されたと発表。2014年7月から量産を開始する予定。受注量は市場の動向により決定される。 (2013年6月13日付け各種リリースより)
-2013年、同社は重慶北奔変速器製造有限公司 (Chongqing Beiben Transmission Manufacturing Limited) より宇宙特殊車両用ブレーキシステムASSY 1,000セットの受注を獲得したと発表。実際の数量は、重慶北奔の生産数に基づき決定される。納入前にまずサンプル3セットを提出し、性能試験を受けることになっている。現在はまだ開発段階としている。(2013年5月31日付け会社公告より)
受賞
-2014年1月、一汽轎車 (FAW Car) より2013年度優秀サプライヤー賞を受賞。同社は4年連続で一汽轎車の特別貢献賞を受賞しているが、優秀サプライヤー賞の受賞は初めて。(2014年2月10日付けプレスリリースより)-2013年、一汽VWにより「A級サプライヤー」を受賞。(2013年同社アニュアルレポートより)
-2013年1月、天津一汽夏利 (Tianjin FAW Xiali) により年度品質保証賞を受賞。前年に続き2年連続の受賞となった。(2013年2月7日付けプレスリリースより)
業務提携
-2013年10月、同社は杭州吉成汽車零部件有限公司 [Hangzhou Jicheng Auto Parts Co., Ltd.] と新材料共同開発の契約を締結。両社は輸入摩擦材に替わる新型高性能炭素系摩擦材を共同開発し、自動車ドラム式ブレーキに用いる計画。(2013年11月6日付けプレスリリースより)審査合格
-2013年、同社が開発したエネルギー回生型電気自動車用アンチロック・ブレーキングシステム(EABS)が杭州市科学技術委員会による審査に合格した。このシステムはEABS油圧ユニットとコントロール部品からなり、エネルギー回生システムと統合されている。(2013年9月25日付けプレスリリースより)-2013年4月、同社はが杭州市蕭山区の重要科学技術プロジェクトとして開発を進めてきた電気自動車エネルギー回収システムが蕭山科学技術局の検収に合格したと発表。同社はEABS油圧ユニット、コントロール部品などを含む回生ブレーキシステムを独自に開発し、特許権2件、実用新案権3件などの知的財産権を保有している。 (2013年5月24日付けプレスリリースより)
-2013年、同社は中国汽車産品認証センター (China Certification Centre for Automotive Products) の審査を受け、これに合格と発表。認証を受けた製品はブレーキ、ブレーキマスターシリンダー、バキュームブースターASSYなど。 (2013年5月22日付けプレスリリースより)
-2013年、同社はクラッチマスターシリンダーASSYなど独自開発の新製品が経済開発委員会の専門家による鑑定評価に合格したと発表。合格したのは 「IP21MCE」クラッチマスターシリンダーASSY、N800型ABS、「C50E」マスターシリンダー付きバキュームブースター (ABSなし) など12品目。このうち「IP21MCE」クラッチマスターシリンダーASSYは上海汽車の「栄威550」に搭載される予定。(2013年1月15日付け プレスリリースより)
2014年12月期見通し
-2014年12月期の目標は主要事業の売上高30億元、経常利益2.17億元、純利益1.84億元。(2013年同社アニュアルレポートより)開発動向
研究施設
-テクニカルセンターを保有 (1996年設立)。-2013年3月、同社は黒竜江省黒河 (Heihe, Heilongjiang Province) に自動車電子コントロール部品用の寒冷地試験場を設立したと発表。同社は2000年に初の国産ABS製品を開発して以来、ESC、EPBなどブレーキ系統部品の自主開発および試験に注力しており、この5年間は厳寒の地である黒河で同市政府の測定センターの協力のもと、多くの製品の寒冷地試験を行ってきた。 (2013年4月23日付けプレスリリースより)
-2013年1月、同社は検査センターが中国合格評定国家認可委員会 (China National Accreditation Service for Conformity Assessment)の審査に合格し、国が認定する検査センターとして認可されたと発表。同検査センターは1989年設立。検査・測定の試験室や事務室を置き、国内外の基準や業界基準、企業基準等に基づきディスクブレーキ、ドラムブレーキ、パーキングブレーキなどのブレーキシステム、バキュームブースター、ブレーキマスターシリンダー、ブレーキホイールシリンダー、プロポーショニングバルブ、クラッチポンプ、摩擦材、ブレーキホース、オイルリングなどの製品についてテスト、検査・測定等を行っている。(2014年1月25日付けプレスリリースより)
研究開発費 |
(百万元) |
2013年12月期 | 2012年12月期 | 2011年12月期 | |
金額 | 79.96 | 71.24 | 68.99 |
売上高に占める比率 (%) |
6.39 | 6.24 | 6.37 |
出典:2013年同社アニュアルレポートより
- 2000年以来、累計で発明権13件、実用新案権78件、意匠権1件を取得。(2013年同社アニュアルレポートより)
設備投資
設備投資 |
(単位:百万元) |
プロジェクト | 2013年12月期 | 進捗 |
ドラムブレーキ生産設備 (年間生産能力120万セット) | 0.03 | 建設中 |
ブレーキブースター生産設備 (年間生産能力30万セット) | 0.14 | 建設中 |
子会社「柳州市浙亜汽車底盤部件有限責任公司」の白露工業区建屋建設 | 2.16 | 建屋主体30% |
子会社「長春浙亜汽車底盤有限公司」の建屋建設 | 0.57 | 建屋主体未着工 |
子会社「安吉亜太制動系統有限公司」の建屋建設 | 47.14 | 50% |
出典:2013年同社アニュアルレポートより