Shanghai Koito Automotive Lamp Co., Ltd. [上海小糸車灯有限公司] 2015年12月期の動向

最近の動向

-2014年7月、Volkswagen、Audi、一汽VW、Audi Chinaによる開発体制審査を受け、これに合格したと発表。これによりVWの技術・製品開発に参画する資格を得たとしている。(2014年7月28日付け各種リリースより)

企業買収

-2010年3月、同社は吉林東光集団の子会社「吉林東光瑞宝車灯有限責任公司 [Jilin Dongguang Ruibao Automotive Lamp Co., Ltd.]」の株式51%を取得した。(2010年5月21日付プレスリリースより)

親会社新工場

-2014年7月、小糸製作所は、49.8百万元を投じ湖北省孝感 (Xiaogan city, Hubei) に子会社「湖北小糸車灯有限公司 [Hubei Koito Automotive Lamp Co., Ltd.]」を設立すると発表。年産能力はヘッドランプ75万セット、リアランプ135万セット。

-2013年7月、小糸製作所は広州新工場の自動車用ランプ生産ライン建設を2013年9月に再開すると発表。投資額は20億円。このプロジェクトは日中間の領土問題により中断されていたもの。新生産ライン稼動後、広州工場のヘッドランプ年産量は、150万個となる見込み。(2013年7月29日付け各種リリースより)

親会社生産能力増強

-2011年、小糸製作所は天津など華北地区での供給力向上を視野に入れて、現地での新工場開設に向けた調査を開始。華北地区の新工場は13年にも稼働させる考え。現地資本や日系、欧米系の自動車メーカーが自動車生産規模の急拡大に取り組むなか、小糸はコスト競争力ある現地の事業体制を確立し、中国でのビジネス拡大を目指す。(2011年1月11日付日刊自動車新聞より)

受賞

-2012年5月に同社の製品が上海汽車 (SAIC Motor) から技術イノベーション賞を受賞したと発表した。製品と受賞内容は下記の通り。
・エクステリアランプ:2012年上汽技術イノベーション賞2等賞受賞。上海VWの「Passat」向け
・ヘッドランプ調光システム用部品:2012年上汽技術イノベーション賞と発明特許賞3等賞受賞。
・コンビネーションヘッドランプ:2012年上汽技術イノベーション賞3等賞受賞。東風日産の「天籟 (Teana)」向け
・外部ランプ:2012年上汽技術イノベーション賞3等賞受賞。「別克 GL8 (Buick GL8)」、「陸尊 (FirstLand)」向け
(2013年11月4日付けプレスリリースより)

-2012年、上海VWより2012年度ベストパフォーマンス賞金賞を、広汽集団より優秀サプライヤー賞を受賞した。(2012年プレスリリースより)

研究開発体制

名称 上海小糸車灯有限公司技術中心
[Shanghai Koito Automotive Lamp Co., Ltd. R&D Center]
設立年 2001年10月
概要 -自動車ランプに関連する研究開発を行う。
-技術開発部、治工具部、生産技術部の3部門からなる。
-小糸製作所 (日本)、VW (ドイツ)などと同時進行の製品設計およびデータの転送が可能で、自動車メーカーと共に設計、開発を行っている。
-中国の清華大学、復旦大学、上海理工大学など多数の大学と新技術、新光源、新素材などの共同研究開発を実施。

研究開発活動

-2011年、同社が建設した夜間道路照明試験場は6月に利用する見込み。当試験場は敷地面積20エーカーで、国内一大きい自動車照明試験場となる。同社は独自の研究開発システムを構築。従業員のほぼ半分を技術者が占めている。2011年度の開発に1.8億元超を投入する計画。2010年は、118件の新製品を開発した。新製品の収益は50億元。(2011年6月14日付けプレスリリースより)

-2011年上海国際自動車産業展に統合型ヘッドランプ、3色統合型リアランプ、AFSシステムのプロセッサ、外部アクチュエータなど先端製品を出展。(2011年4月26日付けプレスリリースより)

特許

-2013年7月、米国特許商標局より「ヘッドランプ洗浄装置」の特許を取得したと発表。この製品はすでに上海汽車の新型「栄威 (Roewe) 550」、上海GMの新型「君越 (LaCrosse)」、上海VWの新型「昊鋭 (Superb)」など多くのモデルに搭載されている。(2013年7月22日付け各種リリースより)

-2012年、発明11件、実用新案14件、外観設計12件、合わせて特許37件を申請。発明4件、実用新案11件、外観設計30件、合わせて特許45件取得。