Huizhou Desay SV Automotive Co., Ltd.[恵州市徳賽西威汽車電子股份有限公司] 2023年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
2023年12月期 | 2022年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 21,908.00 | 14,932.91 | 46.71 | -ハイエンドスマートコックピットやハイエンドスマートドライビング製品の普及率の高まり、ディスプレイスクリーンやナビゲーションなどの製品の顧客の拡大によるもの。 |
営業利益 | 1,536.73 | 1,158.40 | 32.66 | |
売上総利益 | 1,538.18 | 1,157.39 | 32.90 | |
純利益 | 1,541.57 | 1,171.37 | 31.60 |
新規事業
-徳賽西威は、クアルコム(Qualcomm)と共同で開発したスマートコックピットドメイン制御プラットフォーム「G9SH」を発表した。「G9SH」はクアルコムの第4世代Snapdragonスマートコックピットプラットフォーム(Snapdragon8255)をベースに開発された。高い処理能力をもつほかアップデートが可能で多様化エコシステム融合などの特徴を有し、自動車メーカーに対して性能性やコスト面での優位性を兼ねるソリューションを提供する。(2023年10月18日付徳赛西威のWechat公式アカウントより)
-徳賽西威は、芯馳科技とスマートコックピットドメイン制御プラットフォーム「DS06C」を開発したと発表した。このプラットフォームは、芯馳科技の新世代12コア高性能コックピットプロセッサX9SPをベースとしたもの。高性能CPU、GPU、NPUおよびUSB3.0、ギガビット・イーサネット、CAN-FDなどの主流技術を統合し、スマートカーのコックピットにおける高い処理能力、高速データ伝送などを実現する。これにより、マルチモード音声、マルチスクリーンインタラクションなどの一連のスマート機能の実装が可能になるという。(2023年4月20日付徳賽西威のWechat公式アカウントより)
展示会など
-徳賽西威は、NVIDIAのGTCカンファレンスに自動運転ドメインコントローラー「IPU04」を出展したと発表した。「IPU04」はNVIDIAのDRIVE Orinチップを統合しており、センサーマルチチャネルアクセス、スマート運転機能の実現、信頼性を特長としている。理想汽車(Li Auto)、小鵬汽車(Xiaopen)、上汽飛凡、埃安(AION)、極氪(ZEEKR)、ロータス・カーズなどの自動車メーカーから受注を獲得し、すでに搭載している実績もあるという。(2024年3月21日付德赛西威のWechat公式アカウントより)
-徳賽西威は、東風日産で技術交流会を開催したと発表した。イベントではスマートコックピット、スマートドライブ、コネクテッドの3分野の製品技術が紹介された。スマートコックピット分野では、AR-HUDディスプレイ技術、ツイン23.6インチMini LED曲面ディスプレイ及びデジタルクラスターなどの製品を展示した。スマートドライブ分野では、5G+V2X T-BOX+スマートアンテナ、様々なモデルに対応可能なシリーズドメインコントローラーなどの製品を展示した。コネクテッド分野では、UWBデジタルキー、車載インフォテインメントシステムなどの製品を展示した。(2023年7月12日付徳賽西威のWechat公式アカウントより)
新会社
-徳賽西威は、横浜に事務所を設立したと発表した。横浜事務所は同社の国外R&Dセンターとして、顧客とのコミュニケーションを深めることで迅速かつ高品質なサービスを提供する。ホンダやスズキも今後のさらなる提携を期待しているという。(2024年2月22日付徳賽西威のWechat公式アカウントより)
戦略的提携
-徳賽西威は、上汽海外出行科技有限公司、合肥傑発科技有限公司(AutoChips Inc)と戦略的提携契約を締結したと発表した。3社は共同で新しいコックピットプラットフォーム「国芯V5/GXV5」を開発する計画。2024年第2四半期までには量産を実現する見込み。(2023年9月15日付徳賽西威のWechat公式アカウントより)
認証
-同社は、ISO27001情報セキュリティマネジメントシステム認証、EU TISAX AL3最高レベル評価、ISO 26262 ASIL D製品認証、ISO/SAE 21434自動車ネットワークセキュリティ認証、ISO 21448機能安全プロセスシステム認証を取得している。同社は 2023 年に、スマート カー ソリューション向けの ISO 21448 (SOTIF) 期待機能安全プロセス認証を取得した。
研究開発費 |
(単位:百万元) |
年度 | 2023年12月期 | 2022年12月期 | 2021年12月期 |
研究開発費 | 2,028.63 | 1,163.50 | 962.49 |
売上高研究開発比率(%) | 9.26 | 11.14 | 10.06 |
研究開発人員数(人) | 3,886 | 3,494 | 2,257 |
研究開発人員比(%) | 45.26 | 44.49 | 42.25 |
研究開発拠点
-CNAS ISO/IEC17025の認定を受けた研究所を保有。設備能力、研究所規模ともに中国有数の規模であるという。RF及び電気性能、機械・環境信頼性、EMCに関する試験を行うことができ、カーエレクトロニクス試験規格の試験要件の90%以上を満たすことができるという。