Denso Group (China)[Denso Group (中国事業)] 2021年12月期の動向

業績

(単位:百万円)
  2022年3月期 2021年3月期 増減率(%)
売上収益 761,992 653,019 16.69

事業動向

USJCとパワー半導体生産で協業
同社は、ユナイテッド・セミコンダクター・ジャパン(USJC)と300mmウェハ製造工場におけるパワー半導体生産で協業することに合意したと発表した。USJCは、台湾の半導体ファウンドリー大手である聯華電子股份有限公司[United Microelectronics Corporation](UMC)の日本法人。両社は、USJCのウェハ製造工場に絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)製造ラインを新設し、日本初となる300mmウェハでのIGBT生産を2023年上期に開始する予定。自動車の電動化に必要な半導体需要は高まっている。特にIGBTは電動車のモーターを駆動・制御するために交直流電流を変換するインバーターにおいて、電源・電流のオンオフを切り替える中核部品であるとしている。デンソーのIGBTデバイスおよびプロセス技術とUSJCの300mmウェハ製造技術を融合し、性能とコスト効率の高いパワー半導体の生産を目指すという。(2022年4月26日付プレスリリースより)

III型オルタネーターの事業譲渡
-同社は、成都華川電装有限責任公司にIII型オルタネーターの事業譲渡を行うと発表した。III型オルタネーターは1982年よりデンソーが製造・販売を開始し、ピーク時には乗用車向けを中心にグローバルで1,000万台を生産、世界トップシェアとなったもの。現在は日本での生産集約が進み、日本やアジア地域において農業・建設機械向けを中心に継続的な需要が見込まれている。なお、成都華川電装有限責任公司は中国の四川省成都市に本拠地を置く2001年設立の企業で、オルタネーター、スターター、ワイパーシステム、EV用駆動モーターなどの開発・生産・販売を手掛けている。(2022年1月19日付プレスリリースより)

上海モーターショーへ出展
-同社は、環境技術や安全技術関連の製品を上海モーターショー2021に出展すると発表した。環境分野では、電気自動車 (EV) の車両全体のエネルギーを管理して航続距離延長や充電時間短縮、バッテリー寿命延長を実現するエネルギーマネジメントシステムのほか、電動化ニーズに対応する「ELEXCORE」を展示する。また、水素関連技術であるFCEVシステムの関連製品も披露する。安心分野では、車車間通信や路車間通信により事故や渋滞を防止するV2X技術のほか、エンジンの診断により故障を予知する車両故障診断サービス、自転車や夜間の歩行者を認識する画像センサーおよびミリ波レーダーのパッケージGSP2も出展する。(2021年4月12日付プレスリリースより)

  

研究開発施設

会社名 主要業務
電装(中国)投資有限公司上海技術中心
[Denso Shanghai Technical Center]
ディーゼルコモンレールシステム、ナビゲーションシステムの開発
電装光庭汽車電子(武漢)有限公司
[Denso Kotei Automotive Electronics (Wuhan) Co., Ltd.]
デジタルメーター用ソフトウェアの開発
電装智能科技(上海)有限公司
[Denso Shanghai Smart Mobility Technology Co., Ltd.]
車載用ソフトウェアの開発
電装天研究開発(天津)有限公司
[Denso Ten Research and Development (TianJin) Limited]
デッキの開発・設計・評価
煙台首鋼電装有限公司
[Yantai Shougang Denso Co., Ltd.]
カーエアコンシステムなどの開発
電装(上海)自働化技術有限公司
[Denso FA Shanghai Co., Ltd.]
生産自動化に関する技術開発