China Auto Electronics Group Limited (THB Group)[天海汽車電子集団股份有限公司(天海集団)] 2020年12月期の動向

子会社の動向

-同社の子会社である湖南天海電器有限公司(以下、湖南天海)は、北京汽車との新たな提携に成功し、BAIC C53、C62シリーズのハーネスを受注額5,780万元で生産することになったと発表した。 湖南天海のこれまでのパートナーはすべて国有自動車会社で、第2期は合弁ブランドのGACフィアット(GAC FCA)と協力すると報じられている。 これにより、合弁での自動車部品生産に新たな一歩を踏み出す。また、グループ本社は、江西省の子会社を2021年初に湖南天海に正式に統合することも決定しており、これにより同社の生産高は約5億元に増加し、600人の雇用が創出されることになる。 (2020年10月5日のプレスリリースより)

 

生産再開

-同社は、企業として新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた管理を強化し、関連規制を遵守する旨の政府要求に従ったうえで、2月9日に生産を再開することが政府から正式に承認されたと発表した。 2月10日には、グループ本社、コネクタ本部、エレクトロニクス事業部、電線事業部、鶴壁海昌特機有限公司、鶴壁天海環球電器有限公司が予定通りに生産を再開したという。また、子会社の福建天海、柳州天海などの子会社も操業を再開した。(2020年2月11日のプレスリリースより
 

研究開発体制

-天海汽器工程研究院は国が認可した技術拠点であり、河南省汽器工程技研究センター、河南省汽車電子工程技術研究センター等の研究ハブを保有。 鶴壁、上海、デトロイトに3つのR&Dセンター、CNAS認定のテストセンターを有し、アジア太平洋地域、米国、オーストラリア、欧州等の国・地域に製品を輸出している。

-上海に天海雪城汽車電子工程研発(上海)有限公司を保有。自動車用エレクトロニクスやパワーシステムの研究を行う。
  

事業戦略

-同社は3段階の開発戦略を策定している。第1段階では、2020年に売上高100億元を達成し、工場のデジタル化を推進する。 第二段階では、2035年に売上高500億元を達成し、インテリジェント工場を建設する計画。 第三段階では、マザー工場の100周年となる2069年に、売上高3,000億元の売上高を達成し、カーエレクトロニクスシステムのグローバルサプライヤーになることを目指す。