デトロイトモーターショー2017(2):欧州メーカーの展示取材

北米市場向けの売れ筋の主力車種を中心に、多様な車種を出展

2017/02/13

要約

Volkswagen I.D. Buzz Concept
Volkswagen I.D. Buzz Concept

 2017年のデトロイトモーターショーでは、欧州メーカーも米国メーカーと同様、米国市場への貢献と投資について発表した。VWは、現地ディーラーからの注文や顧客ニーズに円滑に対応できるよう、北米部門を充実させることを再確認した。また、同社は、2020年までに毎年2車種の新型車を投入すると発表し、2015年から2019年までに北米に70億ドルを投資するという計画を再度表明した。

 BMWは、米国で約7万人を雇用していること、過去20年間にSpartanburg工場に70億ドルを投資したこと、今後、米国でX7の生産を開始することを明らかにした。Daimlerは、アラバマでのSUV生産に、新たに13億ドルを投資すると発表した。最後にVolvoは、Charleston工場が建設中であることと、サンフランシスコ郊外にR&Dセンターを開設したことを明らかにした。

 欧州メーカーが初公開したモデルは、米国で販売が急拡大しているSUVとクロスオーバーに集中していた。Audiは新型SQ5とQ8のコンセプト車、VWは新型Tiguanを初公開し、Daimlerは改良型GLA、BMWはX2のコンセプト車を出展した。ただし、欧州メーカーは各社の主力車種も重視しており、Audi の新型A5/S5カブリオレ、Mercedes-Benzの新型E-Classクーペ、BMWの新型5 Series、Volvoの新型V90等のモデルも展示した。

 本レポートは、デトロイトモーターショー2017を取材した3本のレポートの2本目で、BMW、Daimler、VW、Volvoなど欧州メーカーが出展したモデルを紹介する。米国メーカーのモデルを取材した1本目のレポートは掲載済み。アジアメーカーのモデルを紹介する第3のレポートは、近日掲載予定である。

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