LMC Automotive 2019年2月自動車市場月報(欧州)

2019年2月の西欧販売は1.6%減の103.4万台、季節調整済み年率換算販売は1,490万台/年

2019/03/07

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

  • 西欧の2月の乗用車販売台数は前年同月比1.6%減となった。一方で2月の季節調整済み年率換算販売は20191月時点の1,440万台/年から増加し、1,490万台/年となった。
  • ドイツ、英国
    2月は、ドイツが主要市場の中で特に好調な販売を記録した。ドイツの2月の販売は前年同月比2.7%増となり、季節調整済み年率換算販売は381万台/年と高水準を維持した。英国は経済の見通しが不透明であり、消費者心理も弱含んでいるが、2月の販売は前年同月比1.4%増となった。

  • フランス、スペイン、イタリア
    フランスの2月の販売は前年同月比2.1%増となった。また、1~2月累計販売については前年同期比0.5%増となり、2019年販売の伸びは緩やかなものなるとのLMC Automotiveの予測に見合う結果となった。一方、スペインの2月の販売は前年同月比8.8%減となった。前年の2月は特に販売が好調であったため、前年同月比の数値を過度に参考にする必要はないが、やはり2019年の立ち上がりは期待外れな結果が続いていると言える。イタリアの2月の販売は前年同月比2.4%減となった。ただ、3月に予定される税制改正を前に販売の前倒しが発生したと見られ、これが無かったとすると実績は更に低い水準に落ち込んでいたと想定される。

  • 今後の展望
    西欧全体の20191~2月の累計販売は前年同期比3.3%減となった。ただ、季節調整済み年率換算販売は改善傾向を維持して2月は直近6ヵ月で最高水準に達しており、2019年の通年販売がわずかに増加するとのLMC Automotiveの予測を裏付けている。LMCでは、英国のEUからの合意なき離脱をはじめとする様々な不確実要素が市場全体に影を落とす状況が続くものの、現時点で西欧の2019年通年販売を前年比0.6%増と予測する。

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