日本自動車メーカーのHEV/EV計画:2012年に各社がEV/PHEVを投入
トヨタとホンダが、小型車を中心に、HEVのラインアップを拡充
要 約
以下は、日本自動車メーカーの、HEV(Hybrid electric vehicle)、EV(Electric vehicle)、PHEV(Plug-in hybrid electric vehicle)についての、最近の発売車種および2011年~2014年頃までの発売計画の概要である(各社発表と各紙報道による)。
トヨタとホンダは、小型車を中心にHEVのラインアップを強化しながら、EV、PHEV、FCEVなど、環境対応車の全方位開発を継続する。両社は、次世代環境車としてEVとPHEVを2012年に発売するが、EVの本格普及はまだ先として、当面PHEVを強化する方針。
トヨタは、2009年5月に、3代目Priusを205万円からの価格で発売し、ホンダは2010年10月にFit HEVを159万円からの価格で発売して、ともに販売台数を伸ばしている。トヨタは、2011年末に、Vitz級のサイズで10・15モード燃費40km/L以上のHEVを150万円程度の価格で発売するとされ、燃費と価格の競争が激しさを増している。
日産は、2011~2016年度の6年間に、ルノーと合わせて150万台のEVを販売する計画。また、2010年にFugaに初搭載した1モーター・2クラッチ方式のHEVシステムを、FF中型乗用車にも設定する。
三菱自動車は、2011~2015年度の5年間に、EV 3車種、PHEV 5車種を発売する計画。またi-MiEVと2011年秋に納車を開始するMINICAB-MiEVに、電池容量を減らし価格も下げたグレードを設定した。
マツダは、2012年春からデミオをベースとするEVの、国内法人向けリース販売を開始し、2013年にトヨタの技術を導入しHEVを発売する。
富士重工は、2013年にHEVを発売する。2010年代半ばにPHEVを発売する見込み。
スズキは、スイフトに軽自動車用660ccエンジンを搭載するPHEVを開発している。
また、トヨタ、ホンダ、日産は、2015年をめどに、FCEV(Fuel cell electric vehicle)の量産を開始する計画。
トヨタとホンダの、国内HEV販売台数 | 
| (台) | 
| 2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ | 国内総販売台数 HEV販売台数 (内)Prius HEV比率  | 
1,701,905 58,388 43,670 3.4%  | 
1,682,272 70,520 46,717 4.2%  | 
1,580,232 71,642 48,902 4.5%  | 
1,455,355 103,266 73,110 7.1%  | 
1,365,660 250,680 208,876 18.4%  | 
1,556,205 391,993 315,669 25.2%  | 
| ホンダ | 国内総販売台数 HEV販売台数 HEV比率  | 
460,735 1,932 0.4%  | 
412,295 7,844 1.9%  | 
393,818 4,392 1.1%  | 
421,114 5,125 1.2%  | 
461,794 97,049 21.0%  | 
485,532 87,492 18.0%  | 
資料:自販連の新車登録台数年報(ホンダの国内総販売台数は、軽自動車を含まない)
トヨタの、世界HEV販売台数 | 
| (台) | 
| 2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ | HEV海外販売台数 HEV世界販売台数  | 
176,400 234,900  | 
240,000 312,500  | 
347,400 429,400  | 
325,300 429,700  | 
278,900 530,100  | 
297,900 690,100  | 
資料:トヨタ広報資料 2011.3.8
                    
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