VW:1000万台販売に向けて、ドイツ/中国/北米で積極投資
独商用車メーカーMANを子会社化し、Scaniaを含めた統合へ
2011/07/20
- 要 約
- Strategy 2018:800万台販売の中間目標を2011年に達成の可能性も
- 中国:3年間で22モデルを投入、106億ユーロを投資し年産300万台体制を構築
- 投資計画:5年間で516億ユーロを、ドイツ/北米を中心に投資
- 他メーカーとの提携:MANを子会社化しScaniaを含めて統合へ、いすゞとも提携交渉開始
- ポルシェとの統合を2011年以降に延期も
- 電動車両の開発/投入を推進
- 2011年1-3月までの販売台数と業績:引き続き、過去最高水準
要 約
VWは、中期計画 Strategy2018で年間販売目標 1,000万台を掲げ、業績面/環境面でのリーダーになることを目指している。そのため、ドイツ/中国/北米などに2015年までの5年間に600億ドルを超える投資を行い、中国での年産300万台体制、米国での100万台販売を目標としている。同時に、電動車の開発/投入にも投資を行う。
さらに、商用車事業では、独商用車メーカーMANを2010年7月に子会社化し、傘下のScaniaを含めて統合を図る。また、日本の商用車メーカーいすゞとも提携交渉を進めている。一方で、ポルシェとの統合は2011年の予定より遅れる可能性があり、19.9%出資するスズキとの提携の具体化も遅れている。
2011年1-3月期の、世界販売台数は前年同期比14.0%増の198.8万台、売上高は同30.8%増の374.7億ユーロ、営業利益は3.5倍の29.1億ユーロ。全て、過去最高を記録した2010年の同期の水準を大幅に超えている。
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