インド部品サプライチェーン - ACMA第65回年次総会
地政学的不確実性の中で、将来に備えたサプライチェーンを構築
2025/10/09
要約
ACMA年次総会は、インド自動車部品業界の最高機関であるインド自動車部品工業会(ACMA)が毎年開催する年次イベントである。今年の総会では、地政学的な混乱、貿易障壁、炭素税、そして重要原材料の輸入依存といった課題について議論が行われた。GST(物品サービス税)の引き下げが業界に与える影響についても取り上げられた。
業界の成長を加速させ得る要因はいくつか存在する。これには、国内需要の拡大、輸出潜在力の向上、そして従来の内燃機関(ICE)部品と台頭するEVおよびコネクテッドモビリティ関連ソリューションの両方におけるビジネス機会が含まれる。政府の政策もまた、業界の成長を後押ししている。グローバルプレーヤー、特にEUとのパートナーシップが、イノベーション、技術移転、そして市場アクセスの促進につながると期待されている。
本稿では、政策立案者や業界リーダーによって共有された見解に加え、イベント期間中に発表・議論された主要な講演の内容や戦略についても取り上げる。
インド自動車部品工業会(ACMA)は、2025年9月12日、ニューデリーで第65回年次総会を開催した。今年の年次総会のテーマは「地政学的課題を乗り越え、インドにおける強靭な自動車サプライチェーンを構築する」であった。
この総会では、複数のインド政府閣僚、欧州委員会の通商・経済安全保障担当委員、さらに業界の経営幹部らによる主要講演および対話が行われた。この年次総会には、政府高官、OEM、部品メーカー、グローバルサプライヤー、外交官、主要関係者を含む1,200人以上の参加者が集まった。
総会終了後、2025-26年度の任期を務めるACMAの新会長も選出された。