2025年中国自動車フォーラム:メタノール商用車
工業情報化部及び吉利遠程汽車の講演内容より
2025/08/29
要約
中国のエネルギー構造において、石炭の割合が高いこと、石油/ガスの輸入依存、炭素排出量が多いという圧力を緩和するため、工業情報化部(以下、工信部)はメタノール車の開発を積極的に推進している。メタノールはクリーン燃料として、貯蔵や輸送が容易で、原料が多岐にわたる等の利点があり、技術の進展後は石油を代替する可能性を示している。
吉利集団は2005年よりメタノールパワートレインに注力し、産業化を実現しており、累計走行距離は230億km超となっている。吉利新能源商用車集団傘下ブランドの遠程汽車は、メタノール燃料をベースとした高熱効率と低エネルギー消費という強みを兼ね備えた「メタノール水素電動」アーキテクチャを開発。道路及び非道路の商用シーンに幅広く適用でき、エネルギー供給からパワートレインシステムまで網羅する完全な産業チェーンを構築した。遠程汽車は商用車分野において複数のメタノール車を発売しており、高効率、低コスト、高い適応性を備え、実際の運用において顕著な経済効果と環境価値を発揮している。
本レポートは、2025年7月に上海で開催された中国自動車フォーラムでの工業情報化部及び遠程新能源商用車によるフォーラム4「メタノール水素電動の新エンジン、産業の共存共栄の新生態—中国メタノール自動車産業エコシステムの革新と発展の道—」講演より一部を取り上げる。