Valeo Group (China)[Valeo Group (中国事業)] 2020年12月期の動向

出展情報

-Valeoは、6種類のソリューションを上海モーターショーに出展。同社はエネルギー需要の2/3を外気から得て、内蔵バッテリーからエネルギー使う必要がなく、自然冷媒を使用した新型ヒートポンプを発表。この装置を装備したEVは、マイナス15度の環境で従来よりも航続距離を30%延長することができる。2021年には欧州の大手自動車メーカーが世界で初めてこのヒートポンプ技術と自然冷媒を用いたHVACオプションをEVに採用する。中国の合弁会社Valeo Siemens eAutomotiveは、電気モーター、インバーター、減速機を搭載し、100kWを出力するエンドツーエンドの電動パワートレインシステムを公開した。このほか高効率のフィルターによって細菌、アレルゲン、ウイルスから人々を守るヘルスシールド、360度照明ソリューション、電子制御ユニットとアルゴリズムを搭載したセンサーで構成されるValeo Mobility Kitなども出展。(2021年419日付プレスリリースより)
 

稼働再開

-Valeoは、中国の全34工場が2020年210日から徐々に生産を再開したと発表した。3月には、売上高が2019年比60%に達し、今後数カ月で通常の状態に戻る見込み。欧州では、3月中旬以降、顧客の需要に合わせて生産を調整し、輸出向けの製品を生産する拠点を除いて生産を段階的に停止している。北米では、顧客の生産停止の決定に基づいて工場を順次休止している。キャッシュフローの面では、同社は主要な取引銀行と10億ユーロを追加のクレジットラインを交渉中。なお、現在未引出のクレジットラインは23億ユーロ。(2020414日付プレスリリースより)

 

新製品

-Valeoは、中国のフードデリバリー大手の美団点評 (Meituan Dianping)と共同開発の自動運転電動デリバリードロイド・プロトタイプ「Valeo eDeliver4U」をCES 2020で公開すると発表した。Valeo eDeliver4U」は全長2.8m、全幅1.2m、全高1.7mで、1回で最大17食の配送ができ、時速約12kmで自律走行する。航続距離は約100kmで、4台のValeo SCALAレーザースキャナー、フロントカメラ、2台の魚眼カメラ、2台のレーダーデバイス、6台の超音波センサー、およびソフトウェアと人工知能を備える。また電動シャシーには、Valeo 48VモーターとValeo 48Vインバーターを搭載している。(202015日付プレスリリースより)

 

研究開発拠点

名称 製品 所在地 業容
法雷奥雨刮系統亜洲研発中心
[Valeo Wipers Systems Asia R&D Center]
ワイパーシステム 上海 -OEM供給する中国メーカーへの技術支援。
-アジア及び新興市場における技術支援。
法雷奥全球電子研発中心
[Valeo Gloval Electronics R&D Center]
エレクトロニクス製品 広東省
深圳市
-エレクトロニクス部品の研究開発

法雷奥照明系統湖北技術中心
[Valeo Lighting Systems Hubei Technical Center]

総合的な研究開発センター 湖北省
武漢市
-ランプ、自動駐車、運転支援、HMIなどの先進技術にかかわる研究開発

法雷奥動力総成(上海)有限公司
[Valeo Power (Shanghai) Co., Ltd.]

パワートレイン製品 上海 -パワートレイン製品の研究開発

-2020年12月末現在、Valeoは世界中に20の研究センターと43の開発センターを保有している。