Beijing Hainachuan Automotive Parts Co., Ltd.[北京海納川汽車部件股份有限公司] 2017年12月期の動向

最近の動向

-内装トリム業務の整理統合をさらに進めるため、韓国 Seoyon E-Hwa と戦略的再編の枠組み合意書を結んだ。両社は提携関係を強化し、中国の内装トリム市場を開拓する。(2016年9月6日付け各種リリースより)

2017年度
売上高 1,152.32
営業利益 599.78
経常利益 599.81
純利益 599.81



新会社

-2018年4月、HELLAと同社はエレクトロニクス製品の合弁会社を設立すると発表。合弁会社の名称は海納川海拉電子(江蘇)有限公司[HELLA BHAP Electronics (Jiangsu) Co., Ltd.]。2018年下半期に正式に立ち上げる計画。両社にとって自動車ランプ合弁会社に続く2番目の合弁会社であり、HELLAにとっては中国で初めてのエレクトロニクス製品業務合弁会社となる。両社の持ち株比率は各々50%とする。合弁会社の工場は鎮江に位置し、初期の工場面積は7,000平方メートル。200名を超える雇用を創出する。建設はすでに進行中で、2020年初めに量産に入り、北京汽車グループに各種電子コントロールユニットを供給する。将来はエネルギー管理、運転支援分野にも製品を広げていく計画。(2018年5月2日付けプレスリリースより)

-2018年1月、同社はGestampと軽量化部品の合弁会社を設立することで合意した。新合弁会社は主に北京、天津、河北省地区のOEMおよび北京汽車グループの独自ブランド、合弁ブランドに高強度熱間成形部品、自動化レーザー溶接部品を供給する。合弁会社は北京、天津の2か所に生産拠点を設ける予定である。今回の合弁により北京海納川は北京ベンツなどハイエンド車向けの部品供給が保障されると同時に、VW、トヨタなど北京、天津、河北地区のOEM市場の開拓が可能になるとしている。(2018年1月26日付けプレスリリースより)

-2017年9月、北汽岱摩斯汽車系統(重慶)有限公司[Beiqi Dymos Automotive Systems (Chongqing) Co., Ltd.]は生産開始を祝う式典を行い、自動車シートを初めてラインオフした。同社は北京海納川汽車部件股份有限公司[Beijing Hainachuan Automotive Parts Co., Ltd.]と韓国現代ダイモス(株)[Hyundai Dymos, Inc.]が折半出資し2015年6月に設立した合弁会社。主に北京現代重慶分公司に自動車シートを供給する。年産能力は自動車シート30万セット。(2017年9月26日付けプレスリリースより)

-2017年9月、ZF と了解覚書(MOU)に調印した。両社は合弁会社を設立し、中国市場向けに電気自動車部品を生産することで合意した。(2017年9月15日付け各種リリースより)

新工場

-2018年4月、Magnaと同社はドアモジュールの合弁会社を設立し、その合弁会社がドイツの自動車メーカーから受注したと発表。中国市場の需要を満たすため、合弁会社は北京に新工場を建設する。新工場は2021年に生産を開始する予定で、100名余りの人員を雇用する計画。(2018年5月2日付け各種リリースより)

-2017年11月、延鋒海納川汽車飾件系統滄州有限公司[Yanfeng Hainachuan Automotive Trim Systems Cangzhou Co., Ltd.]は滄州経済開発区で操業を開始した。同社は延鋒海納川汽車飾件系統有限公司[Yanfeng Hainachuan Automotive Trim Systems Co., Ltd.]の7番目の工場。敷地面積は106,666平方メートル。総投資額は7.5億元。主に北京現代滄州工場のSUV、北京ベンツ、天津一汽などのカーメーカーに内装部品を供給する。フル稼働後は年産高25億元、年間納税額2億元を見込む。(2017年11月25日付け各種リリースより)

-2017年10月、Hellaとの合弁会社「北京海納川海拉車灯有限公司[Beijing Hella BHAP Automotive Lighting Co., Ltd.]」の天津新工場が正式に稼働を開始。この工場はこの合弁会社の2番目の工場となる。Hellaにとっては中国で5番目の自動車ランプ工場となる。新工場の敷地面積は39,873平方メートル、建築面積は21,520平方メートル。総投資額は2億元。Hellaと北京海納川で折半出資した。新工場ではヘッドランプ及びスモールランプを生産する。生産量はそれぞれ60万台に達する見込み。北京Benz、北京汽車など主要顧客に供給するほか、中国中部及び沿海地区の新規顧客を開拓する。事業規模は10億元に達する見込み。(2017年10月27日付け各種リリースより)

事業提携

-2017年10月、HELLAは、エレクトロニクスおよびアフターマーケット事業において、同社との提携を強化すると発表。特にコントロールユニットとバッテリー管理システム関連のエレクトロニクス製品の相互開発・生産を強化する。今後、需要が高くなれば新会社の設立も視野に入れるという。また両社は、照明事業でもパートナーシップを確立し、アフターマーケット事業に適用する計画もある。さらに、HELLAのレーダーセンサーとカメラソフトウェアを活用して先進運転支援システム分野にも注力する。(2017年10月20日付プレスリリースより)

受賞

-2017年7月、北汽集団の2017年度第2四半期生産経営貢献賞を受賞。(2017年7月31日付けプレスリリースより)

-2017年10月、北汽集団の2017年度第3四半期生産経営突出貢献賞を受賞。(2017年11月10日付けプレスリリースより)

-2017年12月、北汽越野車公司の特別貢献賞を受賞。(2018年1月8日付けプレスリリースより)

研究開発センター

- 2017年11月、2級研究開発センター、「電気駆動と伝動研究開発センター」を北京海納川北歯汽車車橋有限公司[Beijing Hainachuan Beichi Automotive Axle Co., Ltd.]定福庄(Dingfuzhuang)研究開発拠点に設立。この研究開発センターを拠点として新エネルギー車電気駆動部品の開発に注力する。(2017年12月4日付けプレスリリースより)

-2017年7月、濱州公司(Binzhou Branch) に軽量化研究開発センターを開設した。この研究センターは同社の2級センターとして、多様化製品を開発し、同社グループ内外の顧客に完成車軽量化のための製品と技術を提供する。(2017年8月3日付けプレスリリースより)

-子会社 「英納法天窓系統集団 [Inalfa Roof Systems Group B.V.]」 は下記の研究センターを保有している。
 ・オランダ Venray
 ・米国ミシガン州 Auburn Hills
 ・韓国 Mado
 ・日本 神奈川県新横浜
 ・中国 上海

国内投資

-2018年5月、同社のベンツ部品産業パークと子会社北京海納川恒隆汽車転向系統有限公司 [Beijing Hainachuan Henglong Automotive Steering System Co., Ltd.]の采育(Caiyu)生産工場が竣工。ベンツ部品産業パークは北京経済技術開発区に位置し、102,681平方メートルの敷地に438百万元をかけ建設された生産拠点で、年産能力は車体溶接部品モジュール43.2万台分、ホイールモジュール43.2万台分。北京海納川恒隆汽車転向系統有限公司采育生産拠点は北京市大興区に位置し、55,774平方メートルの敷地に41百万元をかけ建設された。年産能力はステアリングシステム50万台。そのうち、油圧式パワーステアリング(HPS)は30万台、電動パワーステアリング(EPS)は20万台。(2018年5月のプレスリリースより)