Beijing Hainachuan Automotive Parts Co., Ltd. [北京海納川汽車部件股份有限公司] 2013年12月期の動向

ハイライト

事業概要

-同社は北京市を本拠とするが、近年新たに中国南部での事業拡大を目指し、湖南省株洲市で新生産拠点の建設を開始した。近年は北京汽車グループ以外の国内自動車メーカーへの部品供給も増加している。2013年末まで、株洲市工業団地の第二期建設が完成した。

受注

-2013年11月、北京BenzよりプラットフォームMRAとX156向けの機械式ステアリングコラムASSYを受注し たと発表。この製品は、北京BenzのプラットホームMRAとNGCCの複数モデルに搭載されるもので、製品ライフサイクルは9年。このライフサイク ルから見込まれる需要総数は171万個、売上高は約9億元と予想されている。(2013年12月18日付けプレスリリースより)

-Visteonとの合弁会社「延鋒偉世通 (北京) 汽車飾件系統有限公司」は北京Benzの「GLA-Class (X156)」 向けのピラーロアガーニッシュ、三角窓、インパネカバーなどを受注し、Benzの内装部品サプライヤーになったと発表。「GLA-Class (X156)」 は北京Benzが2015年3月に投入を予定している。(2013年7月29日付け各種リリースより)

-北京汽車の自主ブランドC70G向けホイールの生産ラインを稼動。第2生産ラインを投入するとともに、ホイールの生産能力が日産360ユニットになり、北京汽車のC70、C60、C50、B40、E150EVなどに搭載される予定。

受賞

-2013年4月28日、北京汽車集団が開催した第一四半期表彰会において「生産経営突出貢献賞」を受賞した。これが連続13回目の受賞。(2013年4月30日付けプレスリリースより)

-傘下の北京李爾汽車系統有限公司と北内凸輪軸廠は2013年4月、北京Benzの優秀サプライヤー賞を受賞。(2013年4月28日付けプレスリリースより)

-2013年1月、北京汽車集団の「2012年度生産経営突出貢献賞」を受賞。(2013年1月17日付けプレスリリースより)

認証

-子会社「北京北汽模塑科技有限公司」はISO14001環境マネジメントシステム認証とOHSAS18001労働安全マネジメントシステム認証を取得。(2013年8月26日付け各種リ リースより)

審査合格

-北京分公司 (北京ブランチ) のホイール部門がBeijing BenzとDaimlerが共同で行ったCSE審査に合格した。CSE審査は技術開発、人員管理、品質管理、生産管理、物流管理、サプライヤー管 理、プロジェクト管理、コスト管理の8つの方面から行う審査。同社のホイール部門は高得点でこれに合格した。(2013年10月21日付け各種リリースより)

開発動向

製品開発

-2010年、子会社「北京北汽李爾汽車系統有限公司」は北汽の自主モデルC70G、C50E向けシートの開発に成功した。量産は、C70G向け品が2013年3月、C50E向け品が2013年の半ばから開始。

-子会社「延鋒偉世通(北京)汽車飾件系統有限公司」は北汽からC60F、C50E、B80V、C61用インストパネルを受注。また、北汽福田のU201にもインストパネルを供給する

-子会社「北京海納川延汽車模塊系統有限公司」は北汽の自主モデルC70G、C60F、C50Eにコックピットモジュールトップライニングモジュールを開発・納入する。

-同社は北汽の自主乗用車ブランド、C70モデルの研究・開発チャンスを活用し、自動車フロント・リアサスペンションモジュールやコックピットモジュール、バンパーモジュール、タイヤモジュール、排気モジュール、フロントエンド冷却モジュールなどの製品に注力し、モジュール化の開発を開始する。同社傘下の北京亞太 や延鋒偉世通 (北京)、天納克 (北京)、北汽模塑、同社の北京子会社などもモジュールプロジェクトに参加。

設備投資

国内投資

-親会社である北京汽車集団は2012年12月18日、山東省泰安市泰山区で諾徳集団 (Nord Group)および泰安啓程車輪製造有限公司とホイールハブ生産拠点「北汽海納川啓程車輪」建設の契約書に調印した。投資総額は30億元。建築面積は26万平方メートル。すでに8億元を投じて第一期建設が進められており、ホイール ハブ生産ライン2本を含む設備の設置が始まっている。第12次5カ年計画(2011-2015年)では、ホイールハブの生産能力を年1,000万個、売上高を50億元とする計画。(2012年12月18日付け各種リリースより)