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(株) ニチリン 2014年12月期の動向

要因
1) 売上高
<日本>*
-売上高は前年比1.0%増の28,596百万円。海外顧客向け売上が堅調に推移。また国内自動車市場は、1-3月における消費税率引き上げ前の駆け込み需要が寄与し、生産・販売が好調に推移したことが売上高を押し上げた。(4月以降の生産・販売はその反動により減少)

<北米>*
-年初の寒波による一時的な生産・販売の減少があったが、その後は堅調に推移したことで、売上高は前年比4.4%増の11,852百万円。

<中国>*
-2013年第4四半期以降、回復に転じたため生産・販売ともに好調。その結果、売上高は前年比6.7%増の9,190百万円。

<アジア>*
-タイの政治的混乱による自動車・二輪車市場の不振が続いたが、第4四半期に復調した。また、その他地域では好調に推移していること等により、売上高は前年比25.9%増の10,267百万円となった。

<欧州>*
-欧州メーカーからの受注増により、売上高は前年比48.4%増の2,310百万円。

*地域別の売上高は、セグメント間の内部売上高または振替高を含む。

中期経営計画

-中期経営計画 「2015年-2020年：Nichirin Growth Strategy 2020 : NGS2020」を策定。経営指針および主な重点施策は以下の通り。
<2020年連結経営指針>

• 売上高：2013年比30%増
• 営業利益率：8%以上
• 当期純利益率：5%以上

<主な重点政策>

• 成長分野の強化・拡大：市場拡大への適切な対応等
• 新たな事業の想像：安全装置分野および環境代替エネルギー分野等の注力商品分野の拡大等
• 収益構造の改革・利益体質の強化：選択と集中による経営資源の最適活用、技術開発のスピードアップ化等

受賞

-2014年の主な受賞は以下の通り。

• ホンダ：優良感謝賞 「原価部門」
• 日産：感謝状 「車両開発貢献」
• 日産車体：感謝状 「開発貢献記念」
• 日本クライメイトシステムズ：感謝状 「取引成績優秀賞」

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発体制

-同社の研究開発は、姫路工場内の研究開発拠点 (ニチリンR&Dセンター) で実施。

研究開発活動

自動車用ホース
-液圧ブレーキホースの開発に取り組み、ダイハツおよびGM向けに納入を開始。
-オートクルーズシステム用ホースの開発に取り組んでおり、2015年以降に量産開始予定。
-CNG燃料用ホースに関して、燃料中に含まれる不純物に対する耐性を持つホースの開発に成功し、タイ向けに納入を開始。

海外投資

<ベトナム>
-2014年11月、Nichirin Vietnam Co., Ltd.の敷地内に、自動車・二輪車用ブレーキホースおよび燃料ホースの組立工場を増設。四輪車用製品の生産能力は、月産568,100本。

各種データ

従業員数

単独