(株) ニチリン 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2013年
12月期
2012年
12月期
増減率
(%)
要因
売上高 44,522 37,652 18.2 1)
営業利益 3,519 1,172 200.3 -
経常利益 3,996 1,536 160.2 -
純利益 2,130 729 192.2 -

要因
1) 売上高
<日本>
-国内四輪車生産は、エコカー補助金終了の影響により大幅に減少していたが、7月から増加に転じ、10月以降は前年同期を上回る状況が続いた。売上高は為替の円安基調もあり、前年比8.7%減の18,290百万円。

<北米>
-自動車市場の回復により、売上高は前年比30.3%増の11,348百万円。

<中国>
-日本車の不買運動により厳しい状況が続いていたが、10月以降、生産・販売ともに回復。売上高は前年比43.2%増の5,912百万円。

<アジア>
-二輪車・四輪車市場が好調に推移。また、ニチリン (タイランド) の子会社化等により、売上高は前年比100.9%増の7,414百万円となった。

<欧州>
-新規受注効果により、売上高は前年比42.5%増の1,557百万円。

2014年12月期の見通し

(単位:百万円)
  2014年12月期
(予想)
2013年12月期
(実績)
増減 (%)
売上高 47,000 44,522 5.6
営業利益 4,000 3,519 13.7
経常利益 4,400 3,996 10.1
当期純利益 2,300 2,130 8.0

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)


中期経営計画

-同社が掲げる中期経営計画 「2010年-2014年:Nichirin Progressive Globalization」のフェーズⅡ期 (2012年-2014年) として、以下の重点施策を実行中。
  • インドネシア拠点での新工場の稼働開始
  • ベトナム拠点での新商品量産
  • Hutchinson S.A.とのスペインでの合弁事業開始
  • タイ関連会社の連結子会社化
  • カナダ拠点の事業閉鎖による北米事業再編

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
全社 879 824 794

研究開発体制

-同社の研究開発は、姫路工場内の研究開発拠点 (ニチリンR&Dセンター) で実施。

研究開発活動

自動車用ホース
-液圧ブレーキホースは、4輪用低膨張仕様の開発に取り組んだ。2014年以降に採用予定。
-エアコンホースにおいては、バリアタイプのホース開発に取り組み、一部、海外向けに納入を開始した。
-燃料用ホースでは、CNG燃料用ホースの開発に取り組み、一部、海外向けに納入を開始。

技術供与契約

(2013年12月31日現在)
供与先 国名 契約内容 契約期間
和承R&A 韓国 自動車用エアコンディショニングホース製造に関する技術 2013年3月5日 -
2016年3月4日
自動車用ブレーキホース製造に関する技術 2013年3月5日 -
2016年3月4日
自動車用パワーステアリングホース製造に関する技術 2013年3月5日 -
2016年3月4日

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
日本 980 517 516
北米 320 254 105
中国 167 107 161
アジア 115 301 328
欧州 48 39 11
合計 1,632 1,219 1,121