(株) ニチリン 2011年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2011年
12月期
2010年
12月期
増減率
(%)
要因
売上高 33,463 36,298 (7.8) 1)
営業利益 754 1,686 (55.3)
経常利益 682 1,690 (59.6)
当期純利益 64 880 (92.7)

要因
1)
日本
-東日本大震災の影響で国内四輪車メーカーからの受注が4月~5月で半減したことや、10月中旬のタイ洪水による受注減により減収。
-円高の定着により損失を計上。

北米
-震災、タイ洪水による部品供給の停滞や為替換算時の円高による影響により減収、損失を計上。

中国
-震災による日系メーカーからの部品供給の停滞の影響等により減収減益。

アジア
-アセアン地域の経済は概ね堅調に推移し、また、二輪車販売の好調や4月に設立したピーティー.ニチリン インドネシアが10月から本格的に製造・販売を開始したことにより増収増益。

欧州
-震災の影響や欧州経済の冷え込みにより減収減益。

海外動向

-2011年4月に新会社「P.T. Nichirin Indonesia」(仮称)を設立する計画を発表した。この会社は西ジャワ州に本拠を置き、2012年7月から自動車用ホースの製造・販売を行う計画。資本金は3.2百万米ドルで、ニチリンが全額出資する。ニチリンは2010年4月、インドネシアのP.T. Mitrametal Perkasa(Mitra)との間で、インドネシアに合弁会社を設立することで基本合意していた。ところが両社は最終合意までに更なる時間を要している。最終合意次第、ニチリンはNichirin IndonesiaをMitraとの合弁会社に変更する予定。(2011年2月17日付プレスリリースより)

-インドネシアのPT. Mitrametal Perkasa (Mitra)との合弁契約を2011年6月に締結すると発表した。ニチリンは2011年4月、インドネシアに完全子会社PT. Nichirin Indonesiaを設立している。この子会社をMitraとの合弁事業として運営することで合意したもの。出資比率はニチリンが51%、Mitraが49%となる。なお、Nichirin Indonesiaは自動車用ホース類など配管部品の製造・販売を行っている。(2011年5月12日付プレスリリースより)

合弁事業

-2011年6月21日インドネシア共和国のミトラ社との間で、連結子会社PT.Nichirin Indonesiaに係る合弁契約を締結。同社100%子会社であるPT.Nichirin Indonesiaに対し、ミトラ社が資本参加(49%)し、自動車用ホース類など配管部品の製造・販売事業を行う。

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2011年12月期 2010年12月期 2009年12月期
全社 794 844 816

技術供与

(2011年12月31日現在)
供与先 国名 契約内容 契約期間
和承R&A 韓国 自動車用エアコンディショニングホース製造に関する技術 2010年2月24日 -
2013年3月4日
自動車用ブレーキホース製造に関する技術 2010年3月3日 -
2013年3月4日
自動車用パワーステアリングホース製造に関する技術 2010年1月1日 -
2011年12月31日

新製品開発

自動車用ホース
-海外新規ユーザー向け液圧ブレーキホースや横滑り防止装置用ホース開発に取組み、2012年以降の採用が決定。
-カーエアコンホースでは、地球温暖化の一因とされるフロン系冷媒(HFC134a)の代替候補である新々冷媒(HFO1234yf)システムに一部採用された。
-耐ガソリン透過性に優れたフューエルホースについては、米国環境保護局(EPA)の蒸気ガス排出規制値に関する認証を獲得し、顧客への納入を開始。2012年度以降において、アセアン地域での拡販が決定。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2011年12月期
日本 516
北米 105
中国 161
アジア 328
欧州 11
合計 1,121

設備の新設計画

会社名 所在地 設備の内容 投資
予定額
(百万円)
着工
年月
完了予定
年月
PT.Nichirin Indonesia インドネシア
カラワン県
新工場建物 137 2011年
9月
2012年
3月
自動車用ホース設備 155 2011年
9月
2012年
4月