矢崎総業 2006年度(2007年6月期)の動向

開発動向

自動車機器部門

-2007年4月、デトロイトで開催のSAEショー(世界自動車技術会年次総会/展示会)に出展。今回の主要展示品は、デジタルパワーモジュール、各種コネクター、インストメーター 、その他先進技術を駆使したハイブリッド車(HEV)用電装部品。車両を軽量化し、構成部品数を削減するハイブリッドICや、プラグインタイプのハイブリッド車用コネクターも展示。 (2007年4月16日付プレスリリースより)

研究開発実績
-Yazaki North Americaは、Ford Fusion ハイブリッド2009年モデル用として、高圧コネクションシステムおよび高圧ケーブルを設計、開発、生産すると発表。同社はハイブリッド車用部品事業における15年近いノウハウをもとに、Fordと協力して高圧コネクションシステムの長期的開発に取り組んでいる。なお、同社は既にFusionおよびEscapeハイブリッド車を含めたFord車種に部品を供給した実績を持つ。(2007年1月8日付プレスリリースより)

-2007年5月、機能を絞り込むことで価格競争力を高めた新型デジタルタコグラフ「DTG3」を開発、同月より販売開始すると発表。安全と省エネルギーにかかわる機能に特化し、コストの制約から導入を見送っていたトラック運送事業者などをターゲットに拡販する。同機はトラック、バスなど商用車の運行管理に用いるデータ記録装置の一種。(2007年5月21日付日刊自動車新聞より)

-2007年6月、トラックやバスの安全運行をサポートする予防安全支援装置「AWS-3000」を発表。AWS(アドバンスト・ウォーニング・システム)-3000は、ルームミラーの裏側などに取り付けた車載カメラが(1)前方を走る車両との衝突時間を車速から計測し、危険な状況に達すると3段階の画面とブザーで警告(前方車間距離警報) (2)急な割り込みや前方車両の急停車時など危険性が高まった際、点滅画面とブザーで警告(前方衝突警報) (3)ウインカーを出さずに走行車線の逸脱や車線変更を行うと、危険と判断し画面とブザーで警告する(車線逸脱警報) などが特徴。同システムは、高速道路を利用して長距離走行する旅客・運送事業者を対象としているため、「歩行者」「自転車」「バイク」などの認識は出来ない。距離を測るロジックや画像認識などのカメラモジュールはオランダのモービルアイ社が担当、車載機器としてのアプリケーション開発やハードウエアの設計は同社が担当した。(2007年6月7日付日刊自動車新聞より)