豊田合成株式会社 2007年度の動向

ハイライト

2008年3月期のハイライト

業績
(単位:
百万円)
2008年
3月期
2007年
3月期
増減率
(%)
主要要因
全社
売上高 662,497 593,454 11.6 -
営業利益 52,125 31,550 65.2 -
経常利益 50,541 31,347 61.2 -
純利益 30,802 15,943 93.2 -
自動車部品事業
売上高 631,384 560,114 12.7 内外装部品やセーフティシステム製品を中心として、新製品開発や拡販活動を行った結果、世界全地域で増収を達成。
営業利益 51,285 35,420 44.8 原価改善等の合理化効果、中国を含む豪亜地域をはじめとする世界各地域での増販効果。

地域別業績
(単位:
百万円)
2008年
3月期
2007年
3月期
増減率
(%)
主要要因
日本
売上高 407,620 374,191 8.9 トヨタをはじめとした主要顧客の増産、セーフティシステム製品、内外装部品を中心に拡販。
営業利益 25,837 18,975 36.2 売上の増加、原価改善などの合理化努力。
北米
売上高 143,664 141,404 1.6 主要顧客の生産台数の増加、同社の拡販。
営業利益 8,414 6,367 32.2 増販効果、新拠点の創業赤字の縮小。
豪亜
売上高 121,702 91,183 33.5 中国、タイを中心として顧客需要が旺盛。
営業利益 15,572 6,648 134.2 中国、タイを中心として事業拡大。
その他
売上高 36,372 26,626 36.6 チェコの事業拡大。
営業利益 1,683 (1,001) - 売上の増加、合理化。


国内動向

-吸収合併

2008年1月1日付で、完全子会社の豊田合成九州(株)を吸収合併する。 カーメーカー各社の九州地域での生産規模の拡大に対応し、生産性の向上などをより効率的に行うため。(2007年9月20日付プレスリリースより)

-設備投資

2007年11月、ボディシーリング製品やセーフティー製品を生産中の北九州工場において、新たに内外装部品の生産を行うと決定。

>>>詳細は 設備投資 参照


海外動向

-米国


2008年3月、米国ミシシッピ州に内外装部品事業の新工場を設立すると発表。

>>>詳細は 設備投資 参照

開発動向

研究開発体制

同社の各事業部開発部・技術部・生産技術部・技術管理部・開発部・生産技術開発部・材料技術部、および海外子会社の豊田合成ノースアメリカ技術本部、豊田合成ヨーロッパが連携し、グローバルな研究開発活動を展開。これらの活動により、2010年に8つの世界トップ商品を持つことを目指す。

1961年、愛知県稲沢市に「技術センター」を設立。

愛知県美和町に国内2番目の技術開発拠点として「第2技術センター(仮称)」を建設する。先行開発力と生産技術力を強化するとともに、セーフティーシステム技術の体制強化が狙い。(2007年12月15日付日刊自動車新聞より)

研究開発費

(単位:百万円) 2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
自動車部品事業 22,300 20,100 19,900
非自動車部品事業 3,600 4,100 5,300
合計 25,900 24,200 25,200

研究開発活動 (2008年3月期)

-3列一体ロールオーバー対応カーテンエアバッグを開発・量産化。
-LEDを使用したマップランプ光源ユニットやスカッフプレートを開発・量産化。
-低コスト、高意匠な新加飾オープニングトリムウェザストリップを開発・量産化。
-新規顧客向け新構造満タン規制バルブを開発・量産化。

-各種環境規制に対応した内装PP用水系塗料などの材料および製品、生産技術の開発を推進。
-燃料電池自動車用オールコンポジット高圧水素タンクの開発を推進。

技術提携


ドイツのOSRAM GmbH(オスラム)との間で、白色LED技術を含むⅢ‐V族窒化物化合物半導体LEDの特定技術に関し、相互の特許を活用できる契約を締結。両社の子会社も対象となる。本契約により、両社における開発努力の自由度が広がり、LEDの光度改善も含めたLED技術における開発での新たな進展が期待される。(2007年9月28日付プレスリリースより)

技術導入契約 (2008年3月31日現在)

相手方の名称
(国名)
契約内容 契約期間
Eaton Corporation
(米国)
燃料バルブに関する特許ライセンス 1999年2月10日~
2013年2月18日
Autoliv Development AB
(スウェーデン)
カーテンエアバッグに関する特許ライセンス 2001年2月5日~
2016年2月20日
Stant Manufacturing, Inc.
(米国)
クイックターンフューエルキャップに関する特許ライセンス 2001年4月2日~
2014年10月18日
Visteon Global Technologies, Inc.
(米国)
燃料バルブに関する特許ライセンス 2001年11月20日~
2010年8月24日
Intier Automotive Interiors of America
(米国)
ウレタンスプレー表皮に関する特許・ノウハウライセンス 2002年11月18日~
2014年5月10日

技術援助契約 (2008年3月31日現在)
相手方の名称
(国名)
契約内容 契約期間
Stant Manufacturing, Inc.
(米国)
導電性フューエルキャップに関する特許・ノウハウライセンス 1998年11月17日~
2018年12月21日
TI Automotive Ltd.
(英国)
フューエルカットオフバルブに関する特許ライセンス 2002年9月12日~
2009年10月16日
Magna Steyr Fuel Systems
(ドイツ)
導電性フューエルキャップに関する特許ライセンス 2004年2月26日~
2018年12月21日
Orbitronics Co., Ltd.
(パキスタン)
ステアリングホイールに関するノウハウライセンス 2006年12月29日~
2014年12月28日
Pong Codan Rubber (M) Co., Ltd.
(マレーシア)
ウェザーストリップに関する技術許諾契約 2007年7月16日~
2012年7月15日

設備投資

設備投資額
(単位:百万円) 2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
自動車部品事業 49,300 52,000 44,400
非自動車部品事業 3,800 2,900 1,200
全体 53,100 54,900 45,600

国内投資 (2008年3月期)

ボディシーリング製品やセーフティー製品を生産中の北九州工場において、新たに内外装部品の生産を行うと決定。カーメーカー各社の生産規模拡大への対応を目的とする。2008年6月より、グリル、バックパネル、バンパモール、メーターリング等の生産を開始する。投資額は2008年度に約12億円、2009年度に約9億円。同工場における内外装部品の売上は、2008年度に約4億円、2010年度には約38億円を見込んでいる。(2007年11月14日付プレスリリースより)

海外投資 (2008年3月期)

-米国

約21億円を投資し、米国ミシシッピ州に内外装部品事業の新工場を設立する。主な生産品目はインストルメントパネル周辺部品、コンソールボックス、ラジエータグリルなどで、2010年より生産を開始する予定。同社の子会社「TG Missouri Corporation (TGMO)」の分工場として、「Toyota Motor Manufacturing Mississippi, Inc. (TMMMS)」(2010年頃に稼動開始予定)向けに部品を供給する。同社では操業開始の初年度に約34億円の売上を見込んでいる。(2008年3月3日付プレスリリースより)

設備投資計画 (2009年3月期)

-全社で61,000百万円を設備の新設・拡充に投資する計画。このうち、自動車部品事業は56,295百万円。