(株) ミツバ 2017年3月期の動向

業績

(単位:百万円)

2017年
3月期
2016年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 327,977 333,232 (1.6) -
営業利益 22,687 22,889 (0.9) -
経常利益 20,213 19,619 3.0 -為替差損の減少等により
親会社株主に帰属する当期純利益 5,082 8,518 (40.3) -製品不具合費用発生に伴う製品保証費の引当と損害補償損失等引当金繰入を特別損失として計上したため減益。
輸送用機器関連事業
売上高 313,783 319,755 (1.9) -日本の自動車生産台数が回復したことと、北米、中国の自動車生産が好調を維持したため販売量は増加したが、通期を通して円高に推移したため減収減益。
営業利益 21,760 22,087 (1.5)

合弁会社

-同社は、欧州子会社のMitsuba Europeがトルコのコジャエリ県Gebze市に合弁会社「Mitsuba Teklas Turkey Otomotiv A.S.」を設立したと発表した。ワイパー関連商品の開発・生産・販売を行う。新会社の資本金は25百万ユーロで、出資比率はMitsuba Europeが80%、Teklas Kaucuk Sanayi ve Ticaretが20%となる。2016年11月に設立、稼働開始は2017年1月を予定している。(2016年12月26日付プレスリリースより)

研究開発体制

国内
-グループにおける開発のセンター機能として、国内にミツバ研究開発センター (群馬県桐生市) と横浜研究センター (神奈川県横浜市) を有する。
海外
-海外では米国、イタリア、フランス、ドイツ、タイ、フィリピン、インド、ベトナム、中国に開発拠点を保有し、国内との緊密な連携を保ちながら、研究・開発のグローバル化を図る。

研究開発費

(単位:百万円)
2017年3月期 2016年3月期 2015年3月期
全社 13,806 13,039 10,631

-2015年3月期より、従来の研究開発費の他に、新製品の試作設計、および既存製品に係る著しい改良等の開発費を含める表示に変更。

研究開発活動

-主要なテーマとして、モーター技術と制御技術をコア技術とした新アクチュエーターの研究開発、およびそのキーとなる要素技術の開発を進めている。また、モーター・制御・機構技術を統合したシステム商品の研究開発を進めるとともに、制御技術やセンシング技術、先端技術の研究として、大学やつくば市の物質・材料研究機構等と共同研究を行っている。

-2017年3月期において立ち上げた主な商品は、以下の通り:

  • フロントワイパーシステム
  • リアワイパーシステム
  • ウインドウォッシャーシステム
  • ドアミラー
  • パワーウインドウモーター
  • シートモーター
  • サンルーフモーター
  • パワースライドドアシステム
  • ファンモーター
  • 四輪用スターターモーター
  • 二輪用スターターモーター
  • 二輪用燃料ポンプ
  • ACGスターター
  • 二輪用ウィンカーランプシステム
  • 自転車用ハブダイナモ及び各種コントローラー

-現在は、機電一体化製品の充実、スマートアクチュエーターの開発や新価値の創出に向け、システム開発力を強化している。

技術導入契約

(2017年3月31日現在)
契約会社 相手方の名称
(国名)
契約内容 契約期間
同社 Magna Mirrors of America
(米国)
ターンシグナルライトを含む車両外部バックミラーシステムについてのライセンス契約 2005年10月 - 2022年9月

技術供与契約

(2016年3月31日現在)
相手方の名称
(国名)
契約内容 契約期間
Smiths
(南アフリカ)
四輪車用ワイパーモーターの製造技術の供与 1979年3月 - 自動延長
Armstrong Auto Parts Sdn. Bhd.
(マレーシア)
二輪・四輪車用電装品の製造技術の供与および実施許諾 1992年5月 - 自動延長
士林電機社
[Shihlin Electric & Engineering Corp.]
(台湾)
二輪・四輪車用電装品の製造技術の供与および実施許諾 1998年8月 - 自動延長
シークス (株)
(日本)
四輪車用SRモーター第三者販売に係る技術援助契約 2006年4月 - 自動延長
APM Automotive Holdings Berhad
(マレーシア)
四輪車用ワイパーモーター、ウォッシャー等の技術の供与 2007年4月 - 自動延長
ピョンハオートモーティブ社
(韓国)
四輪車用電装品の製造技術の供与 2015年1月 - 自動延長

設備投資額

(単位:百万円)
2017年3月期 2016年3月期 2015年3月期
全社 24,054 18,987 16,854
-輸送用機器関連 22,462 18,339 16,511


-2017年3月期、輸送用機器関連事業では主に、四輪車用ワイパーモーターおよびパワーウィンドモーター等を中心に投資。

設備の新設計画

(2017年3月31日現在)
事業所名 設備内容 投資予定
総額
(百万円)
着手 完了
予定
同社
研究開発センター 研究開発設備 3,289 2017年4月 2018年3月
赤城工場 新製品の生産設備ほか 658 2017年4月 2018年3月
新里工場 新製品の生産設備ほか 867 2017年4月 2018年3月
鬼石工場 新製品の生産設備ほか 286 2017年4月 2018年3月
利根工場 新製品の生産設備ほか 192 2017年4月 2018年3月
富岡工場 新製品の生産設備ほか 895 2017年4月 2018年3月
福島工場 新製品の生産設備ほか 149 2017年4月 2018年3月
新潟工場 新製品の生産設備ほか 81 2017年4月 2018年3月
本社事業所 情報機器他 1,270 2017年4月 2018年3月
在外子会社
Mitsuba Sical India Ltd. 新製品の生産設備ほか 1,340 2017年4月 2018年3月
Mitsuba M-Tech Vietnam Co., Ltd. 新製品の生産設備ほか 1,000 2017年4月 2018年3月
Corporacion Mitsuba de Mexico, S.A. de C.V. 新製品の生産設備ほか 950 2017年4月 2018年3月
P.T. Mitsuba Automotive Parts Indonesia 新製品の生産設備ほか 700 2017年4月 2018年3月

2018年3月期の見通し

(単位:百万円)
2018年3月期
(予測)
2017年3月期
(実績)
増減
(%)
売上高 320,000 327,977 (2.4)
営業利益 23,000 22,687 1.4
経常利益 23,000 20,213 13.8
親会社株主に帰属する当期純利益 7,000 5,082 37.7


第11次中期経営方針 (2018年3月期 - 2020年3月期)

-売上高3500億円、営業利益245億円、営業利益率7%以上の実現

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)