(株) ミツバ 2014年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2014年 3月期 |
2013年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 272,543 | 225,605 | 20.8 | - |
営業利益 | 17,054 | 9,032 | 88.8 | - |
経常利益 | 20,441 | 12,169 | 68.0 | - |
当期純利益 | 7,028 | 6,473 | 8.6 | - |
輸送用機器関連事業 | ||||
売上高 | 261,005 | 214,960 |
21.4 |
-日本での新製品立上げや消費税増税前の駆け込み需要による自動車販売台数の増加と、北米での自動車販売が好調を維持したことにより増収増益を達成。 |
営業利益 | 16,275 | 8,666 | 87.8 |
中期経営計画
-2016年度に売上高を13年度比11.7%増の3,200億円に引き上げる中期経営計画「第10次中期経営計画」を策定したと発表。自動車メーカーによる現地生産、現地開発に対応する取り組みを強化し、グローバルでの売り上げ拡大を目指す。(2014年5月10日付日刊自動車新聞より)
2015年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2015年3月期 (予測) |
2014年3月期 (実績) |
増減 (%) |
|
売上高 | 280,000 | 272,543 | 2.7 |
営業利益 | 18,000 | 17,054 | 5.5 |
経常利益 | 18,000 | 20,441 | (11.9) |
当期純利益 | 9,000 | 7,028 | 28.1 |
-2015年3月期の売上高は、ホンダおよびRenault-日産グループ向け製品が伸長し、2014年3月期比2.7%の増加を計画。
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 683 | 387 | 411 |
研究開発体制
-グループにおける開発のセンター機能として、国内にミツバ研究開発センター (群馬県桐生市) と横浜研究センター (神奈川県横浜市) を有する。-海外では米国、イタリア、ドイツ、タイ、フィリピン、インド、ベトナム、中国に開発拠点を保有し、国内との緊密な連携を保ちながら、研究・開発のグローバル化を図る。
-先端技術の研究として、大学やつくば市の物質・材料研究機構等、社外との共同研究を行っている。
研究開発活動
-主要なテーマとして、モーター技術と制御技術をコア技術とした新アクチュエーターの研究開発、およびそのキーとなる要素技術の開発を進めている。また、先進の制御技術、新センサー技術や駆動原理を応用したシステム商品の研究開発を推進。-2014年3月期において立ち上げた主な商品は、以下の通り:
- フロントワイパーシステム
- リアワイパーシステム
- ウィンドウォッシャーシステム
- ドアミラー
- ホーン
- パワーウィンドモーター
- シートモーター
- サンルーフモーター
- ドアロックアクチュエーター
- パワースライドドアシステム
- ファンモーター
- 電動パワーステアリングモーター
- 四輪用スタータモーター
- ACジェネレーター
- 各種コントローラー
製品開発
アクティブフォースペダル用アクチュエーター-アクティブフォースペダル用アクチュエーターを上市。この製品はアクセルペダルに反力を与えることにより、過度の踏み込み防止・燃費悪化を抑制するとともに、車両センサーとの連動により前方車両の接近などペダルを通じて様々な情報をドライバーに伝達することを可能とした。同製品は世界初のアクセルペダル別体構造のアクチュエーターのため、レイアウト性や汎用性に優れており車両への後付け設定も可能。2013年12月発売の量産ハイブリッド車に搭載されている。
>>>2013年東京モーターショー展示品
技術導入契約 |
(2014年3月31日現在) |
契約会社 | 相手方の名称 (国名) |
契約内容 | 契約期間 |
Corporacion Mitsuba de Mexico, S.A. de C.V. |
市光工業 (株) (日本) |
メキシコ国内の自動車部品製造の特許およびノウハウの行使 | 2002年4月 - 2015年3月 |
同社 | Donnelly (米国) |
ターンシグナルライトを含む車両外部バックミラーシステムについてのライセンス契約 | 2005年10月 - 2024年3月 |
技術供与契約 |
(2014年3月31日現在) |
相手方の名称 (国名) |
契約内容 | 契約期間 |
士林電機社 [Shihlin Electric & Engineering Corp.] (台湾) |
二輪・四輪車用電装品の製造技術の供与および実施許諾 | 1998年8月 - 自動延長 |
Armstrong Auto Parts Sdn. Bhd. (マレーシア) |
二輪・四輪車用電装品の製造技術の供与および実施許諾 | 1992年5月 - 自動延長 |
Smith (南アフリカ) |
四輪車用ワイパーモーターの製造技術の供与 | 1979年3月 - 自動延長 |
APM Automotive Holdings Berhad (マレーシア) |
四輪車用ワイパーモーター、ウォッシャー等の技術の供与 | 2007年4月 - 2017年4月 |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 17,536 | 18,093 | 12,236 |
-輸送用機器関連 | 17,043 | 17,874 | 12,141 |
-2014年3月期、輸送用機器関連事業では主に、四輪車用パワーウィンドモーター、四輪用ワイパーモーター等に投資。
海外投資
<フィリピン>-フィリピンの製造子会社の生産能力を増強を計画している。フィリピンの製造子会社、Mitsuba Philippines Corporationの工場の隣接地を取得し、建屋の建設を始めた。同子会社は第1から第3までの三つの工場で、ホーンやモーター用部品のほか、パワーウインドモーター、ワイパーモーター、パワーシートモーター、電子制御スロットルモーターなどを生産している。増設する工場は、モーター用部品を生産する第2工場の隣に建設する。既存の3工場でも、設備の再配置などにより、生産スペースを広げて増産対応を図る。(2013年10月4日付日刊自動車新聞より)
設備の新設計画 |
(2014年3月31日現在) |
事業所名 | 設備内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
同社 | ||||
研究開発センター | 研究開発設備 | 555 | 2014年4月 | 2015年3月 |
赤城工場 | 新製品向け機械他 | 287 | 2014年4月 | 2015年3月 |
鬼石工場 | 新製品向け機械他 | 162 | 2014年4月 | 2015年3月 |
新里工場 | 新製品向け機械他 | 736 | 2014年4月 | 2015年3月 |
利根工場 | 新製品向け機械他 | 365 | 2014年4月 | 2015年3月 |
富岡工場 | 新製品向け機械他 | 95 | 2014年4月 | 2015年3月 |
福島工場 | 新製品向け機械他 | 26 | 2014年4月 | 2015年3月 |
新潟工場 | 新製品向け機械他 | 183 | 2014年4月 | 2015年3月 |