業績

(単位：百万円)

	2012年 3月期	2011年 3月期	増減率	備考
全社
売上高	81,809	78,656	4.0	-
営業利益	3,565	2,902	22.8	-
経常利益	3,887	3,040	27.9	-
当期純利益	2,005	2,036	(1.5)	-
自動車部品部門
売上高	70,905	69,759	1.6	-
営業利益	7,483	7,037	6.3	-

受注

-2012年1月、エコカー対応の新樹脂(RA)コート軸受がトヨタの「Lexus GS450h」に採用された。起動トルクの30%低減を実現。
-2011年12月、低価格車向け軸受として、樹脂(RA)コート軸受がホンダの「N-BOX」に採用された。

買収

-中国のアルミ軸受素材メーカー｢常州恒業軸瓦材料｣を買収すると発表した。中国には既に軸受工場を設置しているが、素材メーカーを傘下に加えることで現地で一貫生産体制を構築する。4月をめどに契約を締結し、順次、全株式を取得する。買収費用は約5億7千万円を見込んでいる。買収を機に日本の生産技術を移植することで、日本の自動車メーカーのニーズに対応できる品質を確保する。(2012年3月30日付日刊自動車新聞より)

海外事業

<ハンガリー>
-ハンガリーの連結子会社Taiho Corporation of Europeの営業拠点として、ドイツ支店｢Taiho Corporation of Europe KFT., Dusseldorf Branch Office (TCED)｣を、2012年4月に開設すると発表した。(2012年2月2日付プレスリリースより)

2013年3月期の見通し

(単位：百万円)

	2013年3月期 (予想)	2012年3月期 (実績)	増減 (%)
売上高	88,000	81,809	7.6
営業利益	4,600	3,565	29.0
経常利益	4,400	3,887	13.2
当期純利益	2,600	2,005	29.7

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発費

(単位：百万円)

	2012年3月期	2011年3月期	2010年3月期
全社	3,020	2,496	1,499
自動車部品関連事業	2,810	2,398	1,419

研究開発体制

-トライボロジー(摩擦/磨耗/潤滑技術)をはじめとする基礎研究部門、製品開発部門、生産技術開発部門を「技術本館」に集約し、様々な課題に対応できる体制を確立。
-その他に、摩擦技術研究センター、エンジン試験センター、生技開発センターを有している。

研究開発活動

自動車部品関連事業
<軸受事業>
-すべり軸受関連では、高性能エンジンに対応したエンジン用軸受、コンプレッサ用特殊軸受、各種軸受などを開発。特に燃費低減のための低フリクションを実現するべく、様々な取り組みを実施。
-環境対応型エンジンであるハイブリッドエンジンにも同社の鉛フリー軸受が採用され、頻繁な起動停止に対応できる樹脂コーティングは高い信頼性を獲得している。現在は次世代樹脂コーティングの開発を推進している。
-軸受の製法については、従来工程の40%削減を達成し、2012年度に国内拠点、その後海外に展開し、コスト競争力を確保。

<ダイカスト事業>
-ダイカスト製品では、軽量化に有効な薄肉鍛造技術、および原価低減として機械加工レスを実施しCAE (流動解析)から冷却・湯流れの最適化を行い量産化。

<組付電子事業>
-2005年10月からスタートした商用車の新長期排気規制に対応し、精密制御かつ大流量を確保した電子制御式EGRバルブを開発・量産開始。2009年の国内ポスト新長期排気ガス規制、および2010年の米国排ガス規制に対応したEGRバルブも量産しており、同製品は日野自動車より2年連続で技術開発賞を受賞。
-環境対応型エンジンである吸気システムを一新したエンジンに対し、新機構である負圧を発生させる機能を持ったバキュームポンプを開発・量産化。

<バランスウェイト事業>
-鉛フリーバランスウエイトを製品化。まずは、クリップタイプの鉛フリー化を達成。最近では海外でも採用されている。
-貼り付けタイプのバランスウエイトを量産化。

<ガスケット事業>
-エンジン用メタルヘッドガスケットは連結子会社の日本ガスケットによるCAE、ノウハウを活かした開発により、顧客と密接な連携のもと推進している。

設備投資額

(単位：百万円)

	2012年3月期	2011年3月期	2010年3月期
全社	6,123	2,456	1,890
自動車部品関連事業	4,789	2,391	1,654

自動車部品関連事業
-同社では新製品切替や、生産設備の能力増強を目的とした設備投資を実施。
-国内の連結子会社では新製品切替や生産設備の能力増強を主体とした設備投資を実施。主な子会社として、大豊岐阜(株)で軸受製品製造設備への投資を中心に実施。
-海外では、新製品切替や生産設備の能力増強を目的とした設備投資を実施。主な子会社として、Taiho Corporation of Americaにおいて軸受製品の新製品切替を主体とした設備投資を実施。

設備の新設等 (自動車部品関連)

-2013年3月期、同社グループの設備投資予定額は8,000百万円。主な内訳は以下の通り。

事業所名	主要設備の内容	投資予定 総額 (百万円)	目的
本社および本社工場 (愛知県豊田市)	ダイカスト製品製造設備等	252	新製品切替・維持更新
細谷工場 (愛知県豊田市)	軸受製品製造設備等	1,456	新製品切替・維持更新
篠原工場 (愛知県豊田市)	組付製品製造設備等	362	新製品切替・維持更新
九州工場 (鹿児島県出水市)	軸受製品製造設備等	448	新製品切替・維持更新
幸海工場 (愛知県豊田市)	軸受製品製造設備等	63	新製品切替・維持更新
大豊精機(株) 本社および本社工場 (愛知県豊田市)	軸受製品製造設備等	194	新製品切替・維持更新
(株)ティーイーティー 春日井工場 (愛知県春日井市)	加工設備	83	拡張・能力増強
大豊岐阜(株) 本社および本社工場 (岐阜県可児郡)	軸受製品製造設備等	128	拡張・能力増強
日本ガスケット(株) 滋賀工場 (滋賀県米原市)	ガスケット製品製造設備	204	新製品切替
Taiho Corporation of America 本社および本社工場 (米国　オハイオ州)	軸受製品製造設備等	485	新製品切替
PT. Taiho Nusantara 本社および本社工場 (インドネシア カラワン市)	軸受製品製造設備等	12	新製品切替
Taiho Corporation of Europe 本社および本社工場 (ハンガリー ウィハルチャン市)	軸受製品製造設備等	33	維持更新
韓国大豊(株) [Taiho Corporation of Korea] 本社および本社工場 （韓国　大邱広域市）	軸受製品製造設備等	63	能力増強
大豊工業(煙台)有限公司 [Taiho Kogyo Corporation of Yantai] 本社および本社工場 (中国 煙台市)	軸受製品製造設備等	380	新製品切替