Amalgamations Group 2017年3月期の動向
近年の動向
業績
-近年、同グループ売上高の約15%が輸出によるものとなっている。
Bimetal Bearings Ltd.
-2017年3月の売上高は、前年比2.5%増の1,648.3百万インドルピー。
-2016年3月期の売上高は、前年比9.5%減の1,474.8百万インドルピー。売上高減は、大型/中型商用車での需要減によるもの。輸出部門での中間および最終製品の減少も売上高に影響した。
IP Rings Ltd.
-2017年3月期の売上高は前年比44.3%増の1,900.5百万ルピー。14.5百万インドルピーの損失となった。
-2016年3月期売上高は1,126.2百万インドルピーから16.9%増の1,316.9百万インドルピー。税引前利益で1.2百万インドルピーであった。増加はピストンリングやトランスミッション部品の販売増によるもの。
再編
Mahleとの合弁を解消
-2013年末、合弁会社MAHLE IPL Ltd.の株式約40%を合弁相手のMahle GmbHに売却した。MAHLE IPL Ltd.は、ガソリンおよびディーゼルエンジンの両方のピストンの開発・製造を行っていた。
技術提携
-同社は以下企業と技術提携関係にある:
- AGCO Corporation
- GKN
- Perkins
- Stanadyne
- Saft
- Valeo
- 日本ピストンリング
- 大同メタル工業
- Mahle
- Ricardo
- AVL
- Magna Steyr
- Miba
Bimetal Bearings Ltd.
-大同メタル工業と知的財産および技術移転契約を締結。高性能・ユーロⅢ対応鉛フリー材料、製造工程の改良、オーバープレーティングめっき工程の導入。
IP Rings Ltd.
-オーストリアのMibaとシンクロコーンのカーボンフリクションライニングやシンクロナイザー部品について技術提携。
-合弁相手である日本ピストンリングより、PVDコーティングがなされたピストンリングに関する技術援助を受けている。
研究開発活動 (2017年3月期)
IP Rings Ltd.
-2017年3月期の研究開発費は3.2百万インドルピー。売上高に占める割合は0.17%。
-2017年3月期の主な研究開発は以下の通り:
- 直径の小さなピストンリングの開発
- ディーゼルSUV車向けピストンリングの開発
- 冷間成形工程による商用車用ハイポイドギアの開発
- べベルピニオンと溝付きディファレンシャルギアの開発
- ディファレンシャルギアの間隔穴開けの開発
-今後注力する研究開発活動は以下の通り:
- ターボチャージャーエンジン用小径のリングの開発
- トップリング用大径のリングの開発
- ユーロ5と6の基準に合致した新しい低摩擦コーティングの開発
- クローズドギャップ、タンロードや幅等の重要なパラメータの精密公差仕様のリングの開発
Bimetal Bearings Ltd.
-2017年3月期の研究開発費は11.7百万インドルピー。
-注力する研究開発活動は、エンジンベアリング向け高強度鉛フリーのアルミあるいはブロンズ合金や高速スピードエンジン用優れた上塗り塗装の開発。
研究開発活動 (2016年3月期)
IP Rings Ltd.
-2016年3月期の研究開発費は2.5百万ルピーであり、売上高に占める割合は0.19%。
-2016年3月期の主な研究開発は以下の通り:
- ガソリン車やCNG車用リングパックの開発
- ディーゼルSUV車用リングパックの開発
- 最もクリーンな水準の乗用車用リングの開発
- 商用車用ハイポイドギアの開発
-今後注力する研究開発活動は以下の通り:
- ターボチャージャーエンジン用小径のリングの開発
- トップリング用大径のリングの開発
- 新しい低摩擦コーテングの開発
- トラックロックディファレンシャルギアの開発
Bimetal Bearings Ltd.
-2016年3月期の研究開発費は11.1百万ルピー。
-注力する研究開発活動は、エンジンベアリング用高強度鉛フリーのアルミあるいはブロンズ合金の開発や、高速スピードエンジン用優れた上塗り塗装の開発。部品の鉛の削減または排除の基準に準拠する鉛フリーの電気めっきを開発している。
国内投資
Amalgamations Valeo Clutch Pvt. Ltd.
-2014年2月19日、ChennaiのOragadamにおいてクラッチの生産工場を開設。インド内のクラッチ生産を同工場に集約する。
India Pistons Ltd.
-2012年、Sembiam拠点の生産補完のためSengundaram拠点のピストンリング生産能力を増強。また、Maraimalai Nagarでピストン製造工場を稼働させた。
-2011年、シリンダーライナー生産工場を取得し、IPL Engine Components Private Ltd.として生産を開始。シリンダーライナーの年産能力は1.2百万ユニット。
-2009年、Rudrapurにおいてシリンダーライナーの生産およびピストンの組立を行なう工場の建設を完了。